第3学期終業式 式辞
皆さん,おはようございます。皆さんには,2月の生徒1朝会で,私が今年の1月で60歳になり,「還暦」を迎えたこと,干支が振り出しに戻ることから, これからの自分自身の生活,例えば「これから自分は何をしたいか」とか,「何が自分の良さなのか」とか,「どうすることで社会に貢献したいか」とかについて, 半年くらいかけて書き出して,整理してみようと思っていること等についてお話ししました。
あれから1カ月が経過し,今,整理を行うための考える枠組みをつくるためにいろんな本を読んでいます。本を読む前は,例えば「これから自分は何をしたいか」について, したいこととそのために必要なことを10個くらい考えようかなと思っていましたが,ある本を読むと10個どころではなく100個考えようということが書いてあり, それにかかわるノートを購入しました。それがこれ『人生で達成したい100のことを書くノート』です。ノートは,見開きで「?やりたいことを書く」,「?計画を立てる」, 「?記録を残す」の構成になっています。最初は,100個も考えるのは大変かなと思いましたが,楽しみながら考えるとそれだけで気持ちが豊かになれそうで,挑戦したいと思っています。 5か月後には,まずは「?やりたいこと」を埋めたいと思います。
もう一つ,本を読んでいるとあるお菓子屋さんの話が載っていました。そのお菓子屋さんは,アルバイトの女性の発注ミスで,大量のプリンの材料を仕入れてしまいます。 プリンを全部売らないと店がつぶれてしまう危機に直面します。数1名の従業員で「どうしたらプリンを売り切ることができるか」を考え,アイディアが100以上出ました。 そのアイディアの一つが功を奏して,お店は,倒産を免れ,プリンはその店の看板商品になったということです。そのアイディアとは何か? 「みんなが真剣に考えたアイディアだから全部やってみよう」というアイディアだったということです。困難に直面した時に,往々にして「やっても駄目だ」とか 「うまくいくはずがない」とかを考えがちですが,そんなことで立ち止まらずに「まずやってみる」ことが危機を突破する力,ブレークスルーに繋がったという話ではないかと思います。
結びに,最優先すべきは,命です。災害や事故にはくれぐれも注意しましょう。また,悩みや心配事があったら,一人で抱え込まず,周りの相談しやすい人に相談しましょう。 そのことをここで確認し,式辞とします。