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校長あいさつ
広島県立尾道東高等学校

校長あいさつ

校長あいさつ

本校ホームページにアクセスして頂き,誠にありがとうございます。 第34代校長の矢野智之 でございます。本校は明治42年に尾道市立高等女学校として開校し,その後大正10年に広島県立尾道高等女学校,昭和23年に広島県尾道東高等学校と改称し,昭和43年から広島県立尾道東高等学校として現在に至る,本年度設立114年目を迎えた県下有数の歴史と伝統を誇る学校です。

本校の校章は中心に「高」を配し,鶴が翼を広げた形を図案化したものです。「鶴」はその形から尾道水道が「鶴湾」と呼ばれることに由来しています。鶴が真正面を向き,大きく翼を開き,まさに大空に飛翔しようとする姿は,生徒の力強く前進する姿勢を表現しています。校訓を 「自主・自律」 とし,生徒の自主性,自律性を尊重し,個性と能力を伸ばすとともに,地域社会の一員としてその役割を果たすべく,知・徳・体の調和のとれた人格の完成をめざして教育活動を展開しています。

平成14年には普通科に 「国際教養コース」 が設置され,英語教育の拠点校として,外国語及び専門教科英語の学習はもとより,国内外での異文化体験や交流活動を通して,実践的コミュニケーション能力を高め,国際化に対応できる人材の育成に取り組んできました。県の指定事業である 「高等学校課題発見・解決学習推進プロジェクト」 に係る研究開発校として平成30年度から3年間の指定を終え,昨年度より更に3年間の指定を受けることになりました。3年間の成果を生かし,3年間で育成する段階的な 「資質・能力」のカリキュラムマップに基づく,教科横断的な取組を推進することで,Society5.0の社会で必要とされている資質・能力を育成するためのカリキュラム開発に取り組み,論理的思考力や,コミュニケーションを図る上で重要な実践的英語活用能力を本校の強みとしてより一層磨いていきたいと考えております。

イギリスの世界的な自然科学者のダーウィンは,ある論文の中で次のように述べています。It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent, but the one most responsive to change. 「最も強いもの,あるいは最も知的なものが,生き残るわけではない,世の中の変化に最も対応できるものが生き残る。」という内容です。これからの激変する社会の中においては, 柔軟性と創造性 そして 他者と協働し課題解決していく能力 が求められています。

「尾道東の学び」をとおして,これらの資質・能力を身に付けることができるよう,様々なチャレンジをして参ります。引き続き,変わらぬ御支援と御協力を賜りますよう,よろしくお願いいたします。

「日本遺産『尾道市』から世界へ!」 Your Dream Is Your Future!


令和5年4月3日
広島県立尾道東高等学校
校長 矢野智之

校長式辞・講話

令和5年度

  • 卒業証書授与式 式辞(3/14)

    寒暖の激しい冬が終わりを告げ、春の温もりとともに校門の桜のつぼみが膨らみをまし、穏やかな日差しが降りそそぎ春の息吹を強く感じる今日の良き日、広島県議会議員 吉井清介(よしいきよすけ)様をはじめ、 御来賓の方々を御迎えし、多くの保護者の皆様の御列席を賜り、ここに、広島県立尾道東高等学校第七十五回卒業証書授与式を厳粛に挙行できますことは、教職員一同、この上ない喜びでございます。

    先ほど、国際教養コース35名、普通コース115名に卒業証書を授与いたしました。本日まで、温かく時に厳しく愛情を持って育てて来られました保護者の皆様におかれましては、感慨ひとしおのことと拝察し、 高い所からではございますが、心よりお祝い申し上げます。

    第75期生の卒業生の皆さん、卒業誠におめでとうございます。三年前、県内で有数の伝統と実績を誇る尾道東高等学校の入学式をこの場で挙行いたしました。高校生活に対する希望に溢れ胸踊る入学の日で あったと思います。一方で、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっている状況があり、多くの不安もあったことと思います。三年間を振り返れば、入学後からの二年間は、まさにコロナ禍での高校生活で ありました。しかし卒業生のみなさんは、決して悲観することなく、真摯に現実を受け止め「前」へ歩み続けてくれました。卒業生一人一人、この三年間のドラマがあり、様々な思いを抱き、今日の良き日を 迎えていることと思います。今こうして眺める皆さんの姿は、三年前の入学式での初々しい姿とは違い、とても逞しく三年間の成長を誇らしく感じています。 旅立ちにあたり、二つのことを皆さんに贈りたいと思います。

    先ほども触れましたが、様々な制限のある高校生活でありました。予定していたカナダでの語学研修は変更を余儀なくされ、様々な行事が中止や規模の縮小となりました。しかし、皆さんは、 校訓「自主・自律」の精神のもと、決して立ち止まることなく、励まし合い、知恵を出し合い、創意工夫しながら挑戦してくれました。今年の瑠璃祭でのクラス企画は、思考力と創造力が詰まった演出であり、 多くの来場者を楽しませてくれました。また、合唱祭においては、4年振りの開催であり、皆さんにとってはゼロからのスタートでありましたが、試行錯誤しながら練習を重ね、仮説を立て理由づけをしながら 課題を整理し、協働的に解決していく皆さんの姿に感動したことを思い出します。本番での合唱は、どのクラスも鳥肌が立つほど圧巻の合唱であり、ステージ上での立ち振る舞い、美しくも力強いハーモニーに 下級生たちは圧倒され、まさに最上級生としてのプライドを感じることができました。
    体育祭においては、十分な練習時間がない中、全ての団体競技で勝利し近年にない大差で優勝を勝ち取り、3学年団としての底力を発揮してくれました。応援合戦においては見事に団旗上げを成功させ、 空高く舞い上がった団旗は、3学年の思いが一つとなった瞬間であり、「前」に歩み続けた3学年団の意地であり、証でもありました。
    予期せぬ出来事や結果に対しても、現実を受け止める勇気と新たな道を切り拓こうとする皆さんの姿、これこそ、百十四年にも渡り脈々と受け継がれてきた校訓「自主・自律」の姿でありました。 卒業後も、「自主・自律」の精神を忘れることなく、描いた夢の実現に向け、「前」に歩み続けてください。このことが一つ目のメッセージです。

    二つめは、尾道東の学びで培った力を卒業後においても大いに発揮して欲しいということです。三年前、この場で次の言葉を贈りました。「多文化共生が進み多様性が求められている社会においては、 次の4つのCで始まる力 Communication、 Creativity、 Critical thinking and CollaborationこれらのCで始まる4つの単語をキーワードに三年間しっかり学び続けて欲しい」という内容でした。 皆さんはこの三年間、これら4つのCの力を発揮しながら多くのことに挑戦し、互いに切磋琢磨しながら学び続け、結果、新たなCで始まる力を身に付けてくれたと確信しています。 それは、Confidence「自信」であります。三年間の学びの中でグローバルな視点を育み、多様な人と協働し新しい価値を生み出せる人間に成長しているという確固たる揺るぎない「自信」 Confidenceを 誇りとしてください。そして、これからの国際社会においてもこれら4つのCで始まる力を基に活躍されることを願っています。

    最後になりますが、校門を出る前に、校門そばの「庭」を眺めてください。その「庭」は林芙美子文学碑が中央に座し、頼山陽の灯籠が設置されています。創立百周年の記念事業で、皆さんの先輩、 同窓会の方々が寄付をつのり、「庭」を整備してくれました。その「庭」は、尾道東高校生の輝かしき未来の希望を託して「羽ばたきの庭」と命名されています。
    卒業生の皆さん、まさしく「羽ばたきの時」です。
    皆さんの「夢・実現」に向けて大きく、大きく羽ばたいてください。

    Today is the day you are all starting a new stage of your lives. Please spread your wings and fly for your dream and your future. I know you can make your dream come true with confidence. Have a wonderful life and a beautiful future! You can do it. We believe in you.

  • 3学期始業式 講話(1/9)

    生徒のみなさん、おはようございます。まずは、一月一日に発生した能登半島地震に係り、被災された方々に対してお見舞いを申し上げます。今、私たちにできることは何でしょうか? 現地に行くことはできません。この尾道の地でできること、それは日常に感謝しながら生活することです。すでに退職された大先輩の校長先生の言葉をお借りするなら、「学校生活のABC」を 実行することです。A=当たり前のことを、B=馬鹿にせず、C=ちゃんとする、ことです。当たり前のことを馬鹿にせずちゃんとする、この意識で日常を感謝しながら生活することが、被災地の皆さんに 対する誠意であると思います。

    さて、今日は一年の締めくくりの学期です。一年の最後の締めくくりの学期を過ごすにあたり、各学年ごとに恒例の一文字を贈ります。

    一年生に対しては「考」です。今の三年生が一年生の時の一昨年は「学」でした。尾道東高生にとって学びつづけることは当然のことであると捉えています。単純な学びではなく、 「考」えながら学ぶことで深い「思考力」を身に付けて欲しいとの願いです。深く「考」えながら学ぶことで、各教科の知識と技能以外に、本校で身に付けて欲しい資質・能力が身に付くはずです。

    次に二年生に対してです。この二年間は「備」でした。三年0学期を意識しての一文字でしたが、尾道東高生は無限の力を備えています。その力を発揮させるためには高い「志」、 将来を見据えた確固たる「志」が必要です。「志」があればその達成に向けて必然と「備」ができます。ですから、この時期に高く確固たる「志」を持って欲しいと思います。 これからの長い人生どの様に生きていくのか、ダイナミックな視点で将来を見据え、それを実現しようとする強い「志」を持つことが必要です。

    最後に三年生に対する一文字です。二学期の終業式で引用した本校の目指す生徒象「知識を活用して、困難な課題にも柔軟な態度で挑戦する生徒」の姿です。 これからの人生を切り拓くために、三年間での学びを活用して次なるステージへの扉を開けるための時がきました。今日の自分に「挑」んでください。明日の自分に「挑」んでください。 そして自信を持って本番に「挑」んでください。

    それぞれの学年ごとに一文字「考」「志」「挑」を贈りました。一年間のまとめの学期であることを意識しながら学校生活を送り、「この一年間で成長した」と自分を褒めることができる姿になっていることを 期待しています。

  • 2学期終業式 講話(12/22)

    生徒のみなさん、おはようございます。「実りの秋」と言われる長い二学期が終わりました。全体で集まって大きな声で校歌を歌うことには意義があり、 終業式は大切な節目の式典でもあることから、寒い中ですが全体での対面にしました。二学期は、様々な行事があり尾道東高校らしさが発揮できていたと思います。 また、各部活においては、地区のみならず県、あるいは全国において活躍したという報告もありました。校長としてとても誇らしく思います。

    今日は、本校で育成したい資質・能力と育てたい生徒像を引用しながら終業式の講話とします。授業で身に付ける知識と技能以外に、皆さんに身に付けて欲しい資質・能力を いくつか設定しています。授業中においても聞くときがあると思いますが、「仮設を立てる力」「理由づける力」「コミュニケーション能力」「創造する力」「主体性・粘り強さ」を 身に付けて欲しい資質・能力として設定しています。そして、教科で定着する「知識・技能」とこれらの「資質・能力」が重なり合って目指す生徒像となります。

    一つ目の目指す生徒像は、「知識を活用して困難な課題にも柔軟な態度で挑戦していく生徒」です。まさに、今の3年生の姿です。知識を活用して=授業で学んだ知識を活用して、 困難な課題=当面する共通学力テスト、に挑戦する姿であると思います。不安もあるでしょうが大丈夫です。合唱祭や体育祭で見せてくれたように3年生には底力があります。果敢に挑戦してください。 これから冬休みに入ります。先ほど述べた資質・能力の「主体性と粘り強さ」を発揮して、この冬休みに計画している内容を全力でやり切ってください。主体的に粘り強くやり切ってください。期待しています。

    次の目指す生徒像は、「グローバルな視点を持ち、多様な人と協働して新しい価値を生み出せる生徒」です。尾道東高校ならではの生徒像です。言い換えれば、尾道東に入学しなければ達成できない 生徒像であると自負しています。先日、1・2年生を対象に「総合的な探求の時間」の公開研究授業を開催しました。県内の全ての公立学校におい公開授業は開催されていますが、本校の来客が一番多かったと 聞いています。尾道東の教育内容が県内においても注目されているということでもあります。公開授業後の研究協議において他校からの参加者から、「質問力がすごいですね」「プレゼン能力が高い」等の 賛美の声をたくさん頂きました。このことは、日々の授業の中で、先生方の質の高い発問に対して皆さんが深く考える作業をしていく中で自然と身に付いているのだと感じています。「グローバルな視点を持ち、 多様な人と協働して新しい価値を生み出せる生徒」像に向けて着実に近づいている証です。思考力を深める学びを継続し、本校の目指す生徒像の実現に期待しています。これから三者懇談があります。 二学期の学びや学校生活を振り返る機会にしてください。

    これから冬休みに入ります。冬休みの間には、良き日本の文化である正月があります。有意義な時間を過ごしてください。そして、三学期の始業式にはこのように元気な皆さんと対面できることを楽しみにしています。

  • 2学期始業式 講話(8/25)

    みなさん、おはようございます。夏休みが終わり、「実りの秋」と言われる2学期が始まります。2学期始業式にあたり、1学期の終業式に話したことを振り返りながら、「実りの秋」=「実りの2学期」にするために、3つのことを伝えます。
    1つ目は、校訓でもあり本校の教育目標でもある「自主・自律」の精神で2学期を過ごし、本校が目指す生徒像、「知識を活用して困難な課題にも柔軟な態度で挑戦していく生徒、グローバルな視点を持ち、多様な人と協議して新しい価値を生み出せる生徒」 を意識して欲しいと思います。そのために皆さんに身に付けて欲しい資質・能力は次の5つです。「仮説を立てる力、理由づける力、創造する力、コミュニケーション力、そして主体性と粘り強さ」です。これらの資質・能力はこれからの国際社会とデジタル社会において 求められている力です。尾道東の全ての教育活動の中でこれらの力が育成されていると思っています。

    2つ目です。 先ほど校歌が流れました。一番の校歌の最後には、「夢ありわれら 東高校」とありました。夢は実現させるためのものです。「夢」実現に向けて1番の近道、それは「授業を大切にする」ことです。「授業を大切にする」ことは、授業の準備をして授業に闘いを挑むことだ、 という話を以前したことがあります。学校の教育活動の大部分は授業です。目的意識無しに授業を受けるのはもったいないことです。授業の準備をして授業に臨んでください。このことは先生方も同じことです。「授業を大切にする」このことが尾道東高校の良き伝統・校風であり続けて欲しいと思います。

    最後の3つ目です。 それぞれの学年ごとに、私の願いを伝えます。
    まずは1年生の皆さん、高校に入学し数か月が経ちました。高校入学後すぐの1学期に比べ尾道東高校生としての2学期です。冒頭の内容と被りますが、東高生として、校訓「自主・自律」とは、を意識した高校生活を送って欲しいと思います。また、1年生の2学期は、 高校生の中でもとても大切な学期であると言われています。それは、卒業後の進路を考える学期であるからです。文理選択もあります。高校1年生の2学期に、卒業後の明確な進路を定め、準備を始めることが出来た生徒は、その進路を実現する可能性はとても高いというデータもあります。 校歌の「夢ありわれら 東高校」のごとく、しっかりと将来の夢を描き、卒業後の目標を定めてください。
    次に2年生。生徒会や部活動において3年生が引退した今、まさしく2年生が東高の軸です。校歌の「自律の気風うけつぎて、信義の道をわれら行く」、すなわち校訓「自主・自律」の精神で各行事や部活動において、1年生をグイグイ引っ張って行ってください。 併せて、特に意識して欲しいことは、高校入学からすでに折り返し地点に来ているという自覚です。まだまだ高校生活は長い、という考えは危険です。長いようで高校生活は、実に早く過ぎていきます。これからの時間の方がより早く感じると思います。 だからこそ、1学期の終業式で伝えた、「自己指導力」が求められます。日々の学校生活の中で、あらゆる場面で2年生には「自己指導力」と「マネジメント力」=「タイムマネジメント」「セルフマネジメント」等が必要となります。加えて、3年生と同じように受験に向けた準備をするのも決して早い時期ではありません。 県内には、秋の新人戦で活動を引退し、受験モードに入る高校もあります。すでに受験モードになっている2年生も多くいることも伝えておきます。
    最後は3年生に向けたメッセージです。 夏休みの過ごし方はどうでしたか?進路実現に向けて「先入観は可能を不可能にする」とエールを送りましたが、勝負はまだまだ続きます。校歌の二番の歌詞「自律の気風うけつぎて、信義の道をわれら行く」とありますがその後の歌詞を今日は取り上げます。「理想は高くまた清く、青春ここに輝けり」です。 「理想」とは高い目標であり「夢」のことです。その夢は「清く」=「尊重」されるべき物です。ですから、卒業後の進路について、簡単に諦めるべきではありません。夢の実現に向けて努力し続けることがとても大切です。1学期の始業式と終業式にも紹介した皆さんの先輩の言葉「受験勉強は青春でした」は、 まさに、「青春ここに輝けり」です。何であれ一心不乱に打ち込んでいる姿は美しいです。それが青春だと思います。一心不乱に受験勉強に打ち込んだからこその言葉だったと思います。「青春ここに輝けり」は、卒業後の進路実現に向けて一心不乱に頑張っている3年生の姿だと思います。 しっかりと1年生と2年生に、「青春ここに輝けり」の姿をみせてやってください。 合唱祭では、3学年団の底力を発揮してくれました。まさに、進路実現に向けて仲間たちと3学年団の底力を発揮する時です。皆さんの先輩方も、競い合い、励まし合って受験を乗り越えてきました。この精神は、尾道東高校の校訓「自主・自律」の精神に基づいた伝統でもあります。3学年の底力に大いに期待しています。

  • オープンスクール挨拶(8/4)

    中学生の皆さん、ようこそ尾道東高校のオープンスクールへ、校長の矢野智之です。
    尾道東高校を訪れる方々は、「雰囲気のある学校ですね」「情緒がある学校ですね」と感想を述べられます。情緒ある雰囲気の中での学びが醸し出しているのが校風です。この校風は、尾道東高校の自慢の一つです。 中学生の皆さんには、是非、来年度から、他校にはない素晴らしい校風の中で学んでほしいと思いますし、本校の特色の一つである海外研修にも積極的に参加してほしいと思っています。
    今年の3月と7月には、約2週間セブ島への英語研修を実施しました。私も7月にセブ島を訪問しましたが、そこでの生徒たちの姿はとても生き生きとしていました。この後の生徒会長のあいさつの中で少し触れると思います。 10月には、国際教養コースの生徒たちはカナダへ2週間の語学研修に出かけます。また、秋には、海外から数名の留学1生を受け入れる予定もあります。他校より海外研修や海外の方々との交流を深め異文化理解につながる機会はたくさんあります。
    これから、生徒会長の挨拶、学校紹介ビデオ、授業体験や部活動見学等、しっかりと尾道東の校風を肌で感じてください。

    本日参加してくれた中学生の皆さんにエールを送ります。
    アメリカの教育者であり作家のウィリアム・アーサー・ウォードの言葉です。If you can imagine it, you can achieve it.「想像できるのなら、それを達成できる」 同じ内容になりますが、みなさんが良く知っているミッキーマウスの生みの親ウォルト・ディズニーも次のように語っています。 If you can dream it, you can do it.「夢みれば叶う」です。
    If you can imagine it, you can achieve it.
    If you can dream it, you can do it.

    今日のオープンスクールが、今後のみなさんの受験勉強の意欲につながれば、より嬉しく思います。これから半年間、しんどい時期だと思いますが、応援しています。悔いの無い受験生活にしてください。そして、4月から尾道東高校で思いっ切り学んで欲しいと思います。 本日は短時間でありますが、オープンスクールを愉しんでください。

  • 第1学期終業式 講話(7/20)

    令和5年度がスタートし、早いもので今日は1学期の終業式です。始業式の講話の前に校長として嬉しい出来事がありましたので紹介します。先週、市役所である会議がありました。その中で、毎朝道路で小学生の通学を見守っている方が、「毎朝、東校の生徒がおはようございます、と言ってくれるのでとても嬉しい」と言われていました。 また、一昨日の昼休み、事務室前で来客を迎えていたら、3年生の女子生徒が来客の方に「こんにちは」と実に礼儀正しい挨拶をしてくれました。私は気持ちの良いすがすがしい挨拶だったな…と思っていましたが、校長室に入ると来客の方も「ここの生徒はすばらしい挨拶をしますね」と褒めてくれました。 とても嬉しい言葉を頂いて校長として誇らしい一瞬でした。

    さて1学期を振り返ると、本校の伝統である合唱祭が復活し不易の学校文化を引き継いでくれました。そして瑠璃祭においては、各文化部の活動披露や1・2学年の各クラスの展示、3学年のクラス企画等、新たな尾道東を感じることが出来ました。合唱祭と瑠璃祭の準備から実施を通して、 「思考力」を活用し「仮設」をたて「理由」づけしながらクラス内で「コミュニケーション能力」を発揮し「創造」していたと思います。併せて、「主体性と粘り強さ」があったから実現できた合唱祭と瑠璃祭であったと思います。本校で身に付けてもらいたい資質・能力が凝縮されていたと思いますし、 「不易と流行」の学校行事でした。
    また、各部活動においては県大会、中国大会そして全国大会への出場を果たした部活もあり、尾道東の底力を発揮してくれました。授業はもちろんのこと、行事や部活動も大切にしながら人間的成長を図る尾道東の教育力=校風は素晴らしいと思っています。

    最後に、1学期の始業式の校長講話や入学式の式辞を振り返りますので、生徒のみなさんも1学期の自分の姿を振り返ってみてください。

    1年生のみなさん、環境が変わり緊張が続いた1学期であったと思います。入学式では、ミッキーマウスの生みの親であるウォルト・ディズニーの言葉を贈りました。If you can dream it, you can do it.「夢みれば叶う」でした。そして今日の節目の日は、「夢の実現」に向けて新たなスタートの日である、と述べました。 どうですか?「夢」が見つかりましたか?校歌の一番の歌詞の最後には、「夢ありわれら東高校」ともあります。これからの人生をどの様に生きていくのか、どのような夢を描くのか、夏休みの時間を活用してじっくり考えてみてください。

    2年生に対しては、校歌の2番の歌詞を引用しました。「自律の気風うけつぎて、信義の道をわれら行く」この歌詞の意味するところを実行して欲しいとお願いしました。「自律の気風うけつぎて」とは、校訓「自主・自律」の精神で学校生活を送ることであり、今何をすべきか自己指導力を発揮することである、と伝えました。 生徒会や部活動において2年生が中心となっています。授業や部活動等において、「自主・自律」の精神で「自己指導力」を発揮できていたでしょうか?夏休みの過ごし方も同じです。「自主・自律」=「自己指導力」を大切にして、普段できないボランティア活動など多くの体験をするのも良いと思います。 多くの本を読むのも夏休みにしかできないことです。自分を豊かにする夏休みであって欲しいと願っています。

    最後に3年生に対してです。3年生に対しては、皆さんの先輩のある卒業生の言葉を引用しました。「受験は青春でした」という言葉でした。話は合唱祭に戻りますが、3年生の皆さんの姿は素晴らしかったです。どのクラスも立派でした。先輩たちの練習する姿を見ていなかったにも拘わらず、ステージ上での立ち姿、声量、ハーモニー、クラスの一体感、 どれをとっても圧巻でした。まさに合唱は皆さんの「青春」であったと思います。目標があれば頑張ることが出来るという証であり、尾道東高生の底力でもありました。合唱は、クラスの一人一人がつながっての団結力での勝負であったと思います。3学年通信には「受験の天王山」夏、と書かれています。 まさしく「天王山」です。一人では苦しい山でもクラスでまとまり、クラスがつながり学年団として山を登れば、一人では登ることが出来ない山も登ることができます。3学年団として、お互いに励まし合い切磋琢磨する夏であってください。天王山である夏休みを振り返ったとき、「夏休みは青春でした」といえる過ごし方をしてください。

    「受験の天王山の夏」を迎える3年生にエールを送ります。次の言葉です。
    「先入観は可能を不可能にする」という言葉です。これは、二刀流で活躍している大谷翔平が高校時代から座右の銘にしている言葉です。「先入観は可能を不可能にする」です。今皆さんが無理だと思っている先入観は可能を不可能にします。ある著書の中で大谷翔平は「無理だと思わないことが一番大事」とも語っています。 もう一度エールを送ります、「先入観は可能を不可能にする」です。

    先入観を取っ払い、無限の可能性に挑む夏休みに期待し、一学期終業式の講話とします。

  • 入学式 式辞(4/7)

    例年より早く開花した校門の桜も皆さんの入学を祝うかのように最後の輝きを放ち,新緑の香りとともに新たな息吹と躍動感が高まっている春の良き日,御来賓として尾道市議会議員二宮仁(にのみやひとし)様をはじめ,本校PTA会長小林哲則(こばやしてつのり)様,本校同窓会会長 青木透(あおきとおる)様をお迎えし, 保護者の皆様方の御列席を賜り,ここに広島県立尾道東高等学校第七十七回入学式を厳粛に挙行できますことは,教職員一同,喜びに堪えないところであります。

    保護者の皆様方におかれましては,大いなる期待と幾ばかりかの不安をお持ちかと存じます。本日は,新しい制服に身をまとったお子様の凛とした姿に,感慨もひとしおのことと存じます。高い所からではございますが,お子様の本校への入学を心からお祝い申し上げます。本校職員は優秀な教職員集団であります, 尾道東高校の生徒たちは,無限の可能性を秘めております。お子さまが着実に力を蓄え成長する姿を実現するため,全力で取り組んで参ります。大いに期待して頂けたらと思います。

    さて,ただいま入学を許可しました150名の新入生のみなさん,入学おめでとうございます。皆さんは,中学3年間の学びを整理し,志望校への合格を勝ち取り,県内でも有数の輝かしい実績と伝統を持つ尾道東高等学校の生徒となりました。今日の日は,人生の中でも大きな節目の日であります。皆さんは今日の新たなスタートを迎え, 尾道東高生としての高校生活が始まるという高ぶる気持ちと,新しい生活への不安が入り混じった気持ちであろうかと思います。

    そんな皆さんに,アメリカの教育者であるウィリアム・アーサー・ウォードの言葉を贈ります。
    If you can imagine it, you can achieve it.「想像できるのなら、それを達成できる」という意味です。同じ内容になりますが,みなさんが良く知っているミッキーマウスの生みの親ウォルト・ディズニーも次のように語っています。 If you can dream it, you can do it.「夢みれば叶う」です。
    If you can imagine it, you can achieve it. If you can dream it, you can do it. 記憶にあるかもしれませんが,昨年度のオープンスクールで当時中学3年生であった皆さんに贈った言葉でもあります。この言葉のごとく,皆さんは,尾道東に合格することを夢見て努力を重ねられたと思います。まさにIf you can dream it, you can do it.「夢みれば叶う」が現実となっていますが,今日の節目の日は, 「夢の実現」に向けて新たなスタートの日でもあります。

    多文化共生が進み多様性が求められている社会においては,次の4つのCで始まる力が必要とされています。Communication(コミュニケーション力)Creativity(創造力)Critical thinking(批判的思考力)そしてCollaboration(協働する力)です。 Communication,Creativity,Critical thinking and Collaboration これらのCで始まる4つの単語をキーワードに三年間しっかり学び続けてください。「学ぶ」ことは,「無限の可能性」への「挑戦」であり「希望」であり,そして「変革」することです。 この三年間でグルーバルな視点を育み,多様な人と協働し新しい価値を生み出せる人間に成長することを期待しています。

    最後になりますが,本校の校歌の2番に「自律の気風うけつぎて」とあります。自律の気風うけつぎてとは,100年以上に渡り脈々と受け継がれている校訓「自主・自律」の精神であります。また,一番の歌詞の最後には,「夢ありわれら東高校」とあります。 これからの三年間,校訓「自主・自律」の精神で過ごし,さらなる夢の実現に向けて学び続けてください。

    Today is the day that you start finding your dream and your future. So, now is the time for you to challenge yourself to make your dream come true. Please keep on trying many things. I hope all of you enjoy your high school days and have a wonderful school life.

  • 第1学期始業式 講話(4/6)

    みなさん,おはようございます。昨年度末、今場所で離退任しきがありました。「あれをやってみよう,これもやってみようと前向きに誠実に挑戦するのが尾道東高生の良いところです,それが尾道東高生らしさだと思います。」と離退任された先生方の多くが語っておられました。 この尾道東高生らしさを大切にして欲しいと思います。

    一年の間には幾度かの節目がありますが,今日は新年度の始まりという大切な節目にあたります。この節目にあたり,皆さんにメッセージを送りたいと思います。

    まずは,「授業を大切にする」ということです。先日の職員会議で先生方に「質の高い授業」の実践をお願いしました。質の高い授業とは,質の高い「問い」があることです。授業中「はっ」とするような質問があると思います。その問いに対して果敢に「〜だと思います」と返して欲しいと思います。 いい意味で授業は闘いです。そのための準備をして授業に臨むことが「授業を大切にする」ということです。多くの時間を費やす授業を決して無駄にしないでください。

    次に各学年ごとにメッセージを伝えます。

    2年生に対してです。校歌の2番に,「自律の気風うけつぎて,信義の道をわれら行く」とあります。この歌詞の意味するところを実行して欲しいと思います。「自律の気風うけつぎて」とは,校訓「自主・自律」の精神で学校生活を送ることです。今何をすべきか自己指導力を発揮することです。 そして,「信義」とは,「相手との約束を守り,相手へのつとめをはたすこと」と辞書に載っています。皆さんにとって相手とは,家族であり友人であり学校でもあり社会でもあります。その場その場で相手は変わります。学校が相手となるならば,「学校との約束を守る=決められたルールを守る」ことです。 そして相手への務めをはたすこととは,人道的な行動をすることです。これらを意識して学校生活を送ってください。そのことが居心地のよい空間を醸し出します。 また,部活動等において3年生が引退すれば、まさしく2年生が学校の中心となります。明日入学する新一年生も2年生の姿を見ながら過ごします。校訓「自主・自律」の精神で自己指導力を発揮している姿を見せてください。

    最後に3先生に対してです。 朝,本館に入ってくる多くの3年生と挨拶をしました。本館に入るのはどうでしたか?多分この2年間,本館で過ごす3年生の姿を見ていたと思ますが,本館は皆さんにとってある意味憧れの校舎であったと思います。その校舎に入り少しは気持ちが高ぶっているのではないでしょうか。 そんな3年生に1つだけ伝えます。それは「切り替えること」です。今年は様々な行事等が高校生活の最後となります。文化祭、体育祭,部活動の大会等です。それそれを全力でやり切りその後の「切り替え」がとても大切になります。この「切り替え」ができれば,皆さんが描いている卒業後の進路は実現すると思います。 かつての卒業生が次のような言葉を残して卒業していきました。「先生,受験は青春でした」という言葉です。第一志望への合格は叶わなかったのですが,やり切ったのでしょうね…,悔いを残さなかったからこの様な言葉が出たのだと思います。進路に向けて不安もあると思いますが,目の前のことに全力を尽くし, 「切り替える」ことを意識した受験生活を送ってください。大いに期待しています。

    一年間の皆さんの成長を楽しみにしています。

令和4年度

  • 第3学期終業式 講話(3/20)

    みなさん,おはようございます。 今日は,三学期の終業式でありますが,一年の締めくくりの日でもあります。

    3学期の始業式に各学年ごとに一文字を贈りました。 1学年の生徒に対しては「考」でした。どうでしたかこの一年間,多くのことを学び考え続け尾道東高生となりましたか?授業だけでなく,部活動や学校行事においても多くのことを学んだ一年間だったと思います。この「考」ることが人を成長させます。学問的に「考」だけでなく,様々な事象について考えてみる,世界の状況について考えてみる, そして一年生に一番求めるのは,考えながら行動することができる人間に成長しているか「考」えてみてください。成長している自分がいれば素直に自分をほめてみてください。
    2学年の生徒に対しては「備」でした。先日,スプリングセミナーも終了しました。「備」の時期から「挑戦」の時期になります。14日には卒業式が行われました。3年ぶりに2年生も式に参加しました。卒業生の姿はどの様に感じましたか?堂々とした姿であったと思います。 悔いの無い3年間を過ごしたからだと思います。2年生の皆さんにも大いに期待しています。受験生になるにあたり一つお願いをします。「切り替え」ができるよう自己指導力を身に付けてください。2年生にも大いに期待しています。

    最後になりますが,一学期の始業式で「校歌」の1番と2番の歌詞を引用してみなさんに講話をしました。今日は,2番まで歌いませんでしたが,2番の歌詞には,「自律の気風うけつぎて,信義の道をわれ行く,理想は高くまた清く」とあります。 「自律の気風うけつぎて」とは,校訓「自主・自律」の精神で高校生活を送ることです。また「信義の道をわれら行く」とは,自分で決めた進路実現に向けて歩み続ける皆さんの姿です。そして,「理想は高くまた清く」とありますが,「理想」=「目標」です。目標を高く設定してください。 そして,「清く」=「尊い」ということですから,自分で決めた目標を尊重し決して諦めることなく挑戦してください。

    生徒の皆さんが,夢の実現に向けて来年度も「前」に進み続けることを期待して,3学期終業式の講話とします。

  • 第74回 卒業証書授与式 式辞(3/14)

    近年にない寒さ厳しい冬が終わりを告げ,春の温もりとともに校門の桜のつぼみが膨らみをまし,穏やかな日差しが降りそそぎ春の息吹を強く感じる今日の良き日,御来賓として広島県議会議員 吉井清介(よしいきよすけ)様をはじめ,本校同窓会会長 青木透(あおきとおる)様,PTA会長 小林哲則(こばやしてつのり)様を御迎えし, 多くの保護者の皆様の御列席を賜り, ここに,広島県立尾道東高等学校第七十四回卒業証書授与式を厳粛に挙行できますことは,教職員一同。この上ない喜びでございます。

    先ほど、国際教養コース27名,普通コース153名に卒業証書を授与いたしました。本日まで,温かく時に厳しく愛情を持って育てて来られました保護者の皆様におかれましても,感慨ひとしおのことと拝察し,高い所からではございますが,心よりお祝い申し上げます。

    第74期生の卒業生の皆さん,卒業誠におめでとうございます。三年前,県内で有数の伝統と実績を誇る尾道東高校の入学式をこの場で挙行いたしました。高校生活に対する希望に溢れ胸高まる入学の日であったと思います。クラスメイト達との会話が増え,新しい環境にも慣れ始めた一週間後,突然の休校を強いられ様々な危惧と懸念の日々であったと思います。三年間を振り返れば,まさにコロナ禍での高校生活でありました。 しかし,この未曾有の状況下においても,卒業生のみなさんは決して悲観することなく真摯に現実を受け止め「前」に歩み続けてくれました。卒業生一人一人,この三年間のドラマがあり,様々な思いを抱き,今日の良き日を迎えていることと思います。 旅立ちにあたり,二つのことを皆さんに贈りたいと思います。

    まずは,先ほども触れましたが,この三年間は誰も予測しなかったコロナ禍での高校生活でありました。予定していたカナダでの語学研修,東京への修学研修旅行は変更を余儀なくされ,様々な行事が中止や規模の縮小となりました。しかし,皆さんは,校訓「自主・自律」の精神のもと,知恵を出し合い,創意工夫に挑戦してくれました。決して立ち止まることなく「前」に進み続けました。 今年の瑠璃祭での各クラスで創作したクラスムービーは,先輩方が作り上げてくれた内容を更に発展させた作品になっており,卒業生のみなさんの底力を感じました。また,体育祭においては,十分な練習時間がない中,見事に団旗上げを成功させ,空高く舞い上がった団旗は,3学年の思いが一つとなった瞬間であり,悲観することなく「前」に歩み続けた3学年団の意地であり証でもありました。 予期せぬ出来事や結果に対しても,現実を受け止める勇気と新たな道を切りひらこうとするチャレンジ精神、これこそ,百十年以上にも渡り脈々と受け継がれてきた校訓「自主・自律」の精神であります。卒業後も,「自主・自律」の精神を忘れることなく,描いた夢の実現に向け,「前」に進み続けてください。このことが一つ目のメッセージです。

    二つめは,「不易」と「流行」の理念です。グローバル化とデジタル化の共存する社会は益々加速化し,未知なる社会生活の創造が求められています。今後は,経験値や既成概念に縛られず,柔軟な発想と対応力が必要となります。イギリスの世界的な自然科学者ダーウィンは,ある論文の中で次のように述べています。 It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent, but the one most responsive to change. 「最も強いもの、あるいは最も知的なものが、生き残るわけではない,世の中の変化に最も対応できるものが生き残る。」という意味です。このことは,今後の急速な変化の激しい社会の中を生き抜くための教示であり,「流行」の理念でもあります。 変化の激しい社会においても,変わらず大切にしなければならない「不易」の精神と,これからの社会を生き抜くための「流行」の視点を持ち、豊かな人生を歩んでください。

    最後になりますが,校門を出る前に,校門そばの「庭」を眺めてください。その「庭」は林芙美子文学碑が中央に座し,頼山陽の灯籠が設置されています。創立百周年の記念事業で,皆さんの先輩,同窓会の方々が寄付をつのり,「庭」を整備してくれました。その「庭」は,尾道東高校生の輝かしき未来の希望を託して「羽ばたきの庭」と命名されています。 さあ,卒業生の皆さん,まさしく「羽ばたきの時」です。 皆さんの「夢・実現」に向けて大きく大きく羽ばたいてください。

    卒業生の皆さんが,豊かな人生に向けて大きく羽ばたき続けられることを祈念し,式辞といたします。

  • 3学期始業式 講話(1/10)

    生徒のみなさん,新年明けましておめでとうございます。
    二週間の冬休みの間,「自主・自立」の精神とタイムマネジメント力を発揮して,有意義な時間を過ごすことができたでしょうか?後悔をしている生徒もいるかもしれませんが,すでに新しい学期がスタートしています。新たな気持ちで新年と新学期をスタートさせてください。

    まずは,生徒の皆さんが安心して学校生活を送ることができるよう,校内ではマスクの着用をはじめとする基本的な感染防止対策を継続してください。そして,校訓「自主・自律」の精神で学校生活を送ることです。この精神で過ごすことができれば,校内に居心地良い風が吹きます。尾道東の自慢である「校風」を大切にして欲しいと思います。

    さて,今年は卯年(うのとし)です。ウサギは,飛び跳ねることから飛躍の象徴とも言われています。今年一年が,生徒の皆さんの飛躍の年となることを祈っています。

    3学期は,新年の始まりの学期であり,一年間の締めくくりの学期でもあります。今年一年が生徒の皆さんにとって飛躍できる一年になるよう,各学年ごとに漢字一文字を送りますので,締めくくりの学期としての生活を送ってください。

    まず,一年生に対しての漢字一文字は「考」です。入学後から,多くのことを学び続けていると思います。授業だけでなく,部活動や学校行事においても多くのことを学んでいます。その学びに加え,より深く「考」えることを意識してください。「考」え続けることで思考力や創造力が身に付きます。また疑問も湧いてきます。その疑問に対して,また「考」えることで主体的で能動的な学びが生まれます。常に「考」え学び続けてください。
    次に,二年生に対しては「備」です。2年の3学期は3年0学期だと言われています。4月からは最上級生となります。進路実現に向けて大切な学期です。自分が決めた進路に向けてしっかりと準備をしてください。3年生になって慌てないよう「備」えることが大切です。進路の方向が決まっていない生徒は,色々な人の意見を聞き,自分自身と向き合い卒業後の方向性を定める準備期間としてください。
    最後に三年生に対してです。「進」という漢字です。3年生は4月になると新たなステージへ「進」むことになります。「進」の前後に文字を入れると,「前進」「進路実現」「進学」「進化」等,たくさん思いつきます。今月の14日,15日には大学入学共通テストが予定されています。新たなステージへ「進」むために,今までの学びを整理し,果敢に挑み正面突破してきてください。3年生の頑張っている姿は,下級生たちの見本です。あと数日あります。まだまだ時間を無駄にしてはいけません。日々前進!「進」む努力をしてください。

    それぞれの学年ごとに漢字一文字を送りました。今年一年間の総仕上げの学期としてそれぞれの目標を定め,前に進んでください。