高専とは高等専門学校の略称で、5年間で未来の技術者(エンジニア)を育てる学校です。高校3年間に相当する第1〜第3学年では、主に基礎科目や教養科目を勉強し、第4〜第5学年では主に専門的な知識、技術を勉強します。大学の工学部と違うところは、実験、実習が多く、実践的な技術者の育成に重点をおいている点です。大学受験のための勉強がないので、早期からゆとりをもって専門技術教育を受けることができます。
高専を卒業¹すると準学士の資格を授与されますが、さらに2年間の専攻科課程を修了し、独立行政法人 大学評価・学位授与機構に認定されれば大卒と同じく学士の学位を取得できます。また、大学3年時に編入学することもできます。高専から大学へ編入学した学生の多くは大学院まで進学します。あるいは専攻科を修了して大学院に進学する学生もいます。このように、多様な進路の選択が可能であることが高専の特長です。
高専の就職状況は非常に良く、就職希望者に対して求人倍率は10倍以上です。久留米高専では高専5年課程卒業²者のうち、6割の学生が就職し、残り4割の学生が専攻科や大学に進学します。
高専は大学と同じく高等教育機関ですが、大学に比べて授業料が半額以下なので経済的です(専攻科も同様)。