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取得日:2024年03月20日[更新]

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                          特色ある教育活動等
 
                               脈打つ「自律」の精神
 
   本校初代校長小谷巨三郎先生は,開校から15日目,全校生徒に対し,「今こそ高いものを求
 め,立派な学校を創り出そう。将来の西高に学ぶ後輩が創立当時の先輩に感謝するよう,決して
 非難されない輝かしい先輩にならなければならない」と力説された。また,当時の文化部生徒委
 員長は,「よき伝統よき校風をつくることは西高生の念願であると同時に責任でなければならな
 い。我々はここに創立1周年を迎えて創業の重責を感じるとともに『我等出でずんば西高の創業
 成るはいつの日ぞ』の意気を持って理念の達成に邁進すべきである」と述べた。実に格調高く,
 西高の校風は生徒自らの手で,立派なものに創りあげていくのだという気魄がうかがわれる。
   このような「新しいものを創り出そう,皆で誇りある西高を築きあげていこう」という気風が
 一層強くなり,自らを自らの意志で律する「自律」の精神が西高の校風として根付いていった。
 この建学以来の校風「自律」は,遂に創立30周年に,校訓として制定された。爾来,本校の全
 ての教育活動はこの「自律」の精神(自らの意志によって行動を律する力)に基づいて行われて
 いる。
   本校の歴史を紐解いたとき,改めて歴史の重みと地域の皆様の期待を感じずにはいられない。
 気魄に満ち,何でも吸収しようと教員の指導に素直に従う生徒達。それを上回るやる気と情熱に
 満ちあふれた優秀な教員。まさしく,「この長崎西高校にこそ,本物の高校生がいて,長崎西高
 こそが本物の高校である」と自負できるのである。
   これからの時代は,潤沢な自然に恵まれて育った人間がリーダーになると言われている。まさ
 しく,この西高生の中から日本をリードする人材が育っていくのだろうと確信している。多くの
 「眉秀でたる若人」が明るく生き生きとした高校生活を送っている。
 
 
 
 
 1.自律育成を目指して
 
 (1) さまざまな楽しい行事
 1歓迎遠足
 
   4月下旬,いつも本校を見守るかのようにそびえる緑濃き稲佐山を
 目指して登る。到着後,生徒会による対面式,上級生の温かな歓迎の
 言葉に,新入生は新たな決意の言葉で答える。吹奏楽部の演奏が終わ
 ると,新任の先生方の自己紹介と生徒会が企画した趣向を凝らした催
 し。上級生も下級生もない,一つになった西高のスタートである。
 
 
 
 2全校応援
 
   県高総体へ向けて,2週間前から放課後に文化部の生徒を中心に
 応援練習を行っている。体育部の代表や生徒会の役員による指導・
 指揮のもと行われる練習は,厳しいながらも笑いがあり,学校全体
 の雰囲気を本番に向けて一気に高めている。
   そして,男女バスケット決勝リーグ,野球1部の夏の甲子園予選の
 試合を全校で応援する。新学年が始まって2か月−会場が西高生の
 歓喜で包まれ,校歌「眉秀でたる若人よ」がこだました時,西高が
 ひとつになる。
 3西高祭
 
   9月上旬の実施。文化部および同好会が,1年間の活動の成果を発
 表するほか,各クラスの催しなど,学校全体が一体となって盛り上が
 る。
 
 
 
 4運動会
 
   この名称は創立以来のもので,内容的にも他校に例のない独特の伝
 統を受け継いでいる。2年生の「西高パレード」は各班のテーマに沿
 った山車を作り,華やかに繰り広げられる。また先生が「もしも教師
 でなかったら…」という発想に基づく,3年生による「もし教」は,
 ユニークなアイディアとユーモラスな演技で本校の伝統の1つで人
 気が高い。
   本校の運動会は生徒だけでなく,保護者や地域の皆さんをも巻き込
 んだ一大イベントとなっている。
 
 
 5西高イルミネーション
 
   イルミネーション点灯は,3年生の大学入試センター試験,その時
 期の入学試験,冬季の部活動上位大会での健闘を祈ることを目的とし
 ている。冬の寒く暗い夜道に彩られたイルミネーションは,生徒一人
 一人を明るく照らし,明日への活力を抱いてもらいたいという願いも
 込められている。
 
 
 
 
  (2) 自律を育成する行事
 1新入生合宿
 
   中学4年生ではなく,西高1年生として必要な基本的生活,品位
 ある生活態度を身につけるため,集団行動,学習の要領の習得,学
 習習慣の定着,自律と規律を理解し行動する事を目的として入学後
 すぐに行っている。
 
 
 
 2学習合宿
 
   3年生を対象に夏季休業中に行われている。生徒と教師が寝食
 を共にすることによって学習活動だけでなく,あらゆる場面を通じ
 てふれあうことのできる貴重な機会となっている。
 
 
 
 
 3同窓会講演会
 
   西高はこれまで3万人を超える卒業生を輩出しており,国内外を
 問わず,各界で活躍しておられる。毎年11月1日の創立記念日を中
 心日とし,同窓会の主催で著名な先輩方を招いての講演会が開かれ
 る。先輩講師の母校や後輩への熱のこもった話に,在校生は深い感
 銘を受ける。平成10年度は創立50周年記念講演としてテレビキャス
 ターの草野仁氏を迎え,お話をいただいた。そして,平成20年度は
 創立60周年記念講演として,女子マラソンメダリストの有森裕子氏
 を迎えて感動的なお話をいただいた。平成30年度は創立70周年記念
 講演として,竹内薫氏を迎えて、「未来で働くために今どのよう
 な学びがもとめられるのか」という題でお話しをいただいた。
 4オーストラリア研修旅行
 
 「本物」あるいは「最先端」にふれ,自己実現に向けて前向きに取
 り組む姿勢を養う目的で実施されている。1年生時に希望者を募集
 して,2年生の夏季休業中に7泊8日で実施している。例年希望者
 が多数いたため,定員を60名に倍増した。 現地では生徒の家に
 5泊ホ−ムステイをして交流を深めている。
 
 
 5修学旅行
 
   西高生は将来の日本をリードし,世界を視野に入れて仕事をする
 人材である。また,長崎という地で学ぶ者として,平和を希求する
 気持ちを世界に広げて欲しい人材でもある。そのため,最も多感な
 高校時代に外国を訪問し,同世代の外国の高校生と英語で交流する
 ことで国際的な見識を高めるとともに,平和について再考する絶好
 の機会となるという観点から,平成26年度からベトナムへの修学旅
 行を実施している。ベトナムへの修学旅行は本県公立高校としては
 初となるものであり,全国的にもまだ少数という中での実施であっ
 たが,生徒たちは成長著しいベトナムの国の活気や,ベトナムの高
 校生の学習意欲,英語を話す能力の高さに触れ,大いに触発されて
 いた。また,ベトナム戦争についての体験を聞き,戦争証跡博物館
 を訪問する中で,改めて戦争の悲惨さや平和の尊さについて考えを深める機会となっており,意
 義のある修学旅行となっている。行き先をホーチミンからハノイへと変更し,新たな発見があり
 ,充実した内容となっている。日本や長崎県とのベトナムとの交流もますます盛んになっており
 さらなる充実を期して準備を進めている。
 
 
 
 (3) 自律を体現する取り組み
 1自律清掃
 
   6校時終了後,音楽が流れる3分間で持ち場まで素早く移動し,12 分間集中して掃除に取り組
 む。特に今年度からは,各掃除区域担当の生徒が掃除監督者のもと自主的に工夫して掃除を行う
 ようにし,掃除の心構えの確認,マニュアル化,美化委員による掃除指導などを行っていく中で,
 西高の清掃の伝統を構築することを目標にしている。
 
 
 2無言集合・整列・解散
 
   体育委員会で「決められた場所には,静かに集合する」という目標が定められ,平成24年度
 から取り組みを行なっている。体育委員長による全体指導,クラスの体育委員によるクラスの整
 列,無言での解散。生徒会役員による会場出入口での啓発活動も実施している。
 
 
 3爽やかな挨拶
 
   普段の高校生活では明るく自然な挨拶を心掛けている。この際,相手に伝わる挨拶とはどのよ
 うなものなのかを「相手を正視し,声を出して挨拶をすること」を原則として,生徒自身が状況
 に応じて考え実行するようにしている。また,外部からのお客さまに対しては,おもてなしの気
 持ちを伝えるためにも通常より丁寧な挨拶として,ワンストップ挨拶を心掛けている。
 
 
 4西高生の携帯電話マナー4原則
 
   平成23年度,ホームルーム委員会で協議を重ね,西高生の携帯電話の使用に関して次の4項
 目を決定した。生活見直しアンケートでの評価や,校内における携帯電話に関する指導件数の減
 少などからも,取り組みの成果がうかがえる。
   1       学校の携帯の規則「校内持ち込み禁止」を守ろう。
   2       携帯電話(全ての機能)の使用は21:00(午後9:00)までとし,それ以降は使
       用しないようにしよう。
   3       休日の携帯電話の使用時間(携帯を操作する時間は,一日30分以内とし,それ以上は
       使用しないようにしよう。
   4       公共交通機関利用の際や歩行中は,携帯電話を使用しないようにしよう。
 
 
 5容儀検査の実施と年2回の生活見直しアンケートの実施
 
   容儀検査を定期考査明け,長期休業明けに実施している。定期的に検査を実施することで,生
 徒達も端正な髪形を意識するようになり,制服の着こなしも以前と比較するとずいぶん改善され
 てきている。また合わせて鞄検査も実施しており,芯なし鞄やシール貼り厳禁等の徹底を図って
 いる。
 
 
 2.理系コースの充実をとおして
   進路の意識が明確な生徒の夢を叶えるため,本校では理系コースを設定している。理系コース
 では「パイオニア精神を持って科学技術の基礎研究等に貢献できる人材の育成」を目指している。
 特に,SSH 事業における科学研究,科学クラブでの活動,大学公開講座への参加,企業訪問,外
 部講師による講話,数学オリンピックへの挑戦など,各自のテーマでの課題研究に取り組んでい
 る。
 
 
 3.世界平和を祈って
   昭和20年8月9日11時2分,長崎に原子爆弾が投下された。本校は爆心地の南西約800
 mの所にあり,当時,旧制長崎県立瓊浦中学校があり,多くの生徒と教職員が亡くなられた。世
 界平和を築く人材を育てることは本校の責務であると考え,平和教育を重視している。毎年この
 日を忘れないために,市内に点在する被爆遺構や原爆資料館を訪れ,あの日に思いを馳せる。そ
 して感じたものを詩,短歌,俳句,50字メッセージなどに表し,原爆死没者の御霊にささげる。
 長崎の子は,幼い頃から充実した平和教育を受けているが,思春期に改めて心静かに「あの時,
 自分がここにいたら」と思いを巡らせることは,とても意義があると考えている。
 
 
 4.        スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業
 
   平成17年度から指定されている本校SSH事業は、平成27年度から第3期(5年間指定)
 に入り、今年度で15年目になる。
 
 (1)事業題目
         「科学社会を創造するグローバルリーダー育成のための教育手法開発」
 
 (2)目的
   「理系分野に高い潜在能力を持った生徒の伸長を図るため、理系における課題研究の指導法開
     発を継続し、科学系部活動と連携した課題研究の指導システムを確立する」
   「全生徒の科学的リテラシー醸成のため、身近な生活に題材を求めた科学的探究活動の指導法
     開発や、英語科、理科、情報科における新しいカリキュラムの開発を行う」
   「生徒の国際的な情報発信力育成のため、科学英語を主軸とした英語指導を強化し、高等学校
     普通科におけるグローバル教育の指導法を研究開発する」
 
       ※    詳しくは、http://nagasakiwssh.sakura.ne.jp/nishi/ をご覧ください。