文徳高校
(熊本県)の
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取得日:2024年03月20日
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No.1
学校法人 文徳学園
令和4年度 文徳高等学校・中学校評価表
1 教育方針
○建学の精神に則り「体・徳・智」の調和のとれた、科学的思考のできる人材を育成する。
○学問を好み、学力充実のために刻苦勉励し、併せて、人徳を備えた人材を育成する。
○人の立場を理解し、自己抑制の効いた、思いやりや優しさを備え、人のために汗を流せる、奉仕精神旺盛な人材を育成する。
○多様化する社会の中で、不撓不屈の精神をもってリーダーシップを発揮できる人材を育成する。
2 本年度の教育重点目標(新型コロナウイルス感染拡大防止対策の徹底を図って次の目標に向かう。)
○4つの生活信条「奉仕精神を旺盛にする」、「人の立場を深く理解する」、「物を大切にする」、「礼儀作法を実践する」
を実践し、心豊かで社会に貢献できる人材の育成を図る。
○学習指導、進路指導、生活指導、広報活動の更なる充実を図る。
○施設設備の充実、教育環境の整備を図る。
○生徒の諸活動(学校行事、部活動、生徒会活動)の充実を図る。
3 自己評価総括表 評価基準 A:十分達成 B:概ね達成 C:やや不十分 D:不十分
評価項目 評
評価の観点(具体的目標) 具体的方策 成果と課題
大項目 小項目 価
コースの特性に沿ったカリキュラムを編成
し、コース内において進路希望別のクラス編
1「体・徳・智」の調和がと ・4つの生活信条を学校生活・教育活
制を行い、多様な進路希望に対応した教育活
れ、科学的思考のできる人材を 動で実践する。
動を展開した。新型コロナウイルス感染防止
特色ある学校 育成する。 ・基礎から応用まで徹底した学習指導
A 対策を講じながら、生徒の進学・就職へ向
づくり 2コースの特色、生徒一人一人 を行い、進学・就職の実績を高める。
け、生徒個々の希望に沿った進路指導を継続
の個性を生かした教育活動を展 ・運動部活動や文化部活動の活性化を
した。部活動においても、感染症防止対策を
開する。 図る。
講じながら、活動を継続し、各種大会で輝か
しい成績を残した。
HPは動画(You Tubeチャンネル等)による発
・HPや学校通信「文徳点描」の充実を
3学校のHPや広報誌「文徳点 信内容を充実させ、学校の状況を分かりやす
図る。
描」で適切な情報発信をし、学 く伝えるものとした。「文徳点描」の発行が
開かれた学校 ・内部広報の充実を図る。
学 校理解を進める。 B 5回に留まった。新型コロナウイルス感染防
づくり ・PTAや同窓会、学校評議員、地域等と
校 4保護者、地域及び関係機関と 止対策を講じながら、文徳会総会(保護者総
連携し、協力体制を構築し、生徒支援
経 の連携を図る。 会)、運営委員会・合同理事会・学年別保護者
の教育活動を推進する。
営 会を計画どおり実施することができた。
・カラープリンターを配備し、自動採点シス
テムを試行導入することで、校務の効率化に
・ICT教育を展開するための教育環境を 取り組んだ。ICT支援員を配置し、個々の課題
整備する。 解決に活用した。
5教育環境整備を推進する。 ・理科教育振興法にもとづいて、理科 ・理科教育機器等を更新した。
教育環境の整 6年2回計画的に施設整備を点 教育機器等の更新を行う。 ・第1グラウンドの照明設備の取替および増
B
備 検し、危険箇所等の早期発見、 ・照明設備の点検を行い、取替および 設工事を実施した。
早期対応を図る。 増設工事を行う。 ・学校設備不具合調査を年2回(7月・12月)
・学校設備不具合調査を年2回実施す 実施して危険箇所等を確認し、崇城大学陸上
る。 競技場から理工科実習棟へ下る坂道への外灯
設置および3号館裏の大学ポンプ室横の陥没
箇所埋め戻し工事を実施した。
・ICT教育を展開するため、職員の活用 ・ICT活用推進委員会を中心に職員研修を行
能力の向上を図る。 い、ICT機器を活用した校務、教科指導への活
1学習指導方法の工夫・改善を ・各コースごとの特徴を踏まえて、学 用頻度を高めた。
施し、授業の充実を図る。 力向上(基礎力の定着、応用力の涵養) ・コースごとの特徴を生かした授業展開がで
授業力の向上 2各コースの実情を見据え、3 に向けたシラバスを作成し、各教科担 B きた。授業公開WEEKを年3回実施すること
年間を見通した指導計画に基づ 当者が工夫した授業を行う。 で、相互の授業を教職員の学びの場とし、各
き学力の定着・向上を図る。 ・研究授業、公開授業、生徒による授 職員が自身の授業力向上に努めた。生徒アン
業評価を実施し、指導力のアップを図 ケートから得た授業評価を担当者へ確実に
る。 フィードバックし、指導力アップに繋げる。
学 ・教科担当者は授業後の課題を提示 休暇中の課題の提示をICT機器を使って行った
力 3家庭学習の習慣化を図る。
し、家庭学習を促す。週末には週末課 り、AI型ドリル「すらら」を使ったりと、教
向 4生徒の課題学習への取り組み
学習習慣 題を提示する。 B 師それぞれが工夫しながら学習指導に臨ん
上 状況を把握し、適切な学習指導
・家庭学習時間の調査を行い、個々の だ。今後は生徒の学習状況をICTを利用してよ
を行う。
生徒の学習状況を把握・共有する。 り客観的に把握し指導に生かしたい。
・図書館教育、読書指導の充実を図る コロナ禍にあって、感染防止対策を講じな
5生徒が本に親しみを持つよう ため、生徒会図書委員会の活発な活動 がら、読書活動の啓発に取り組んだ。読書感
な情報を発信し、生徒の読書意 を促す。 想文等の校外コンクールへ多くの生徒が投稿
読書指導 欲を高める。 ・定期考査後の読書週間を更に活用 B した。また、生徒会図書委員会の活動を通し
6読書週間を周知徹底し、読書 し、読書に向かう姿勢を育む。 て、文化行事における本の紹介・『図書だよ
習慣の定着をはかる。 ・『図書だより』を年4回発行し情報 り』を年4回発行・図書館報『金峰』の発刊
伝達を図る。 等の読書奨励活動を実施した。
・一人一人の生徒のニーズに応じた課外授
・学年と連携し、生徒の進路意識を高 業・進路ガイダンス・個別指導等を展開し
めるために、進路講演会や進路情報の た。今後も、コースの特性に応じた進路指導
キ
ャ 提供を行う。 のビジョンをより一層明確にしていく。対外
・指導力、組織力向上を図るために、 模試の結果をもとに、担当者が普段の指導内
リ
他校視察や外部講演会参加を促す。 容について省察する機会を提供した。
ア
・LHRを活用し、進路学習を推進する。 ・コロナ禍にあって生徒の体験学習が不足し
教 1指導・支援の強化
・就職面談を[3月/4月/5月/6月/7 ている。インターンシップは今年も実施でき
育 進路目標設定 2設定目標への指導内容の充実 月]に実施する。就職ガイダンスを[5
( B ていなかったが、就職ガイダンス、面談等を
進路情報提供 3進路ガイダンス機能の充実
月/6月/7月/10月/12月/1月(2 予定どおり実施することで、就職意識が向上
進 4就職希望者全員合格
回)] 実施する。面接強化指導を[8月 し、自発的に就職活動に取り組めるように
路 5国公立大学への合格者増加
/9月]に実施する。内定者セミナーを なった。今年も企業就職希望者の合格率は
指 の12月に実施する。2T職場見学会を10 100%を達成した。
導 月に実施する。 ・大学入学共通テストをはじめ、大学入試で
)
・大学の体験講座や見学、インターン は思考力・判断力・表現力がより一層問われ
シップを進路選択の契機とする。 ており、授業実践について研鑽を積む機会を
提供したい。
No.2
評価基準 A:十分達成 B:概ね達成 C:やや不十分 D:不十分
評価項目 評
評価の観点(具体的目標) 具体的方策 成果と課題
大項目 小項目 価
・心身の健やかな成長を支える基本的
コロナ禍の中、感染防止対策の徹底を喚起す
生活習慣を身につけさせる。
ると同時に、生徒同士がお互いの人格を尊重
・新入生研修や各学年集会を通じて人
し合い、協力し合うよう呼びかけた。各学年
としてより良く生きる教育を行う。
集会ではルール、マナーの遵守の徹底を呼び
・保健部や学年と連携し、健康観察簿
かけ、朝の登校指導では、遅刻指導を行っ
等で遅刻・欠席の状況把握を行い、必
1基本的生活習慣の確立 た。今後も、生徒個々の規範意識の向上を目
要に応じて、適切に指導する。
2生活信条の実践 指し、整容指導を含めた日常的な生活指導の
・教育環境づくりに力を入れる。拭き
生 3掃除の徹底 充実を図る。美化コンクールを行ったことで
掃除の徹底・整理整頓の励行を粘り強
徒 基本的生活習 4服装・容儀を正す 生徒1人1人の意識が高まり、責任をもって
く継続する。 B
指 慣の確立 5遵法精神の涵養 取り組む生徒が増えた。コロナ禍でスマホ安
・学期末に美化コンクールを実施し生
導 6情報化社会に伴う諸問題の把 全教室の実施はできなかったが、少年犯罪防
徒が責任を持って積極的に校内美化に
握と加害・被害防止対策 止講話をとおして、SNSの使用で人を傷つけな
取り組むよう啓発する。
7薬物乱用防止の啓発と運動の いようにと啓発を行った。また、少年犯罪防
・スマホ安全教室の実施等を通して、
推進 止講話をとおして、薬物乱用防止の啓発を
SNSの使い方について、正しい知識を身
行った。昨年度に引き続き、今年度もコロナ
に付けさせる。
禍の生活に欠かせないマスク着用、手指消毒
・薬物乱用防止の啓発と運動の推進の
の徹底に力を注いだ。生徒が登校する前に校
ため、外部講師等に依頼し、正しい知
舎内の換気を毎朝行った。
識を身に付けさせる。
・人権同和教育講演会を演題「ネットトラブ
ルに巻き込まれないために」で実施。高校3
・生徒の人権意識を高めるため、人権
人 年生はリモートでの参加とし、全校生徒に実
同和教育講演会を実施する。
権 施できた。
人権教育を推 ・人権啓発作品、標語・人権メッセー
教 1他者への思いやりをもって対 ・人権啓発作品への応募率は、標語(対象:高
進し、豊かな ジ等への応募率を上げる。
育 応できる人間の育成 B 1)220人(58%)。人権メッセー(対象:高
人間性を育 昨年度応募率:人権啓発作品標語(対
の 2命を大切にする心を育む指導 2)260人(66%)例年と同様の取組ができた
む。 象:高1)応募率253人(63%)人権メッ
推 が、標語への応募数が5ポイント減少した。
セージ(対象:高2)251人66%
進 感染症の流行状況を踏まえながら、全校生徒
を対象とした対面での講演会の実施を検討す
る。
・コロナ禍でスマホ安全教室の実施はできな
かったが、人権同和教育講演会「ネットトラ
・スマホ安全教室等を通して啓 ・スマホ安全教室を実施し、感想文等
い ブルに巻き込まれないために」を通して、啓
発活動を行う。 で生徒の反応を確認する。HR等で定期
じ 「いじめ」の 発活動を行った。
・心のアンケート等を通じて、 的に啓発活動を実施する。
め 未然防止・早 ・心のアンケートを実施することで「いじ
「いじめ」の早期発見に努め対 ・心のアンケート等を通じて、「いじ
の 期発見・迅速 B め」の早期発見に繋がった。
応する。 め」の早期発見に努め、発見した場合
防 な対応 ・いじめ対策委員会を開催し、保護者の協力
・いじめ対策委員会を実施し、 は、いじめ対策委員会で検討し、生徒
止 を得て、生徒指導部、学年、担任で継続的に
生徒の状況を把握して迅速な対 指導部・学年・担任と連携して迅速に
等 対応した。
応に努める。 対応する。
・今後は、生徒へのアンケート調査を年に複
数回実施し、早期発見に繋げたい。
・健康観察(出席者)1限目開始前の入力は
・担任と協力し、健康観察を実施す 40%程度。2学期終業式に受診を呼びかけ、
1自己理解を図り、健康管理が
る。生徒に健康状態の入力や受診を促 受診報告書の回収率は22.6%であった。さら
できる生徒を育成する。健康観
す。 なる改善が必要。
察(出席者)1限目開始前の入力
・学校施設の安全点検を体育科、総務 ・各所と連携し、安全点検を実施した。暑い
健康で安全な 100%達成。受診報告書の回収 部、衛生委員会と協力して実施する。 B 時期に起こりやすい食中毒・熱中症について
生活 率50%達成。
・感染症の発症・発生のリスクが高ま 保健だより等で啓発した。
2心身の疾病やケガに対して予
る時期に合わせて保健だよりを発行す ・ロイロノートでポスター等を閲覧できるよ
防・対処できる生徒の育成
る。 うにし、感染症対策の啓発を行った。
・安全点検を実施できたことや、ロイロノー
トを使った啓発ができたことはよかった。
健
康 ・保健だよりだけでなく、ポスターも作成し
教 各教室に掲示した
育 保健だよりはchromebookのロイロノートでも
・保健だよりだけでなく、ポスターも 公開した。情報発信の方法を増やすことがで
作成し各教室に掲示する。保健だより きたことはよかった。
はchromebookのロイロノートでも公開 ・カウンセリング部との情報共有は連絡会を
教育環境の整 3全ての生徒が安心して学校生 する。 とおして口頭で行っているが、まだ、ICTを活
B
備 活を送ることができる環境整備 ・カウンセリング部とのICTを活用した 用した情報共有ステムの作成ができていな
情報共有システムを作る。 い。次年度は情報共有システムを構築し、委
・消毒液、CO2濃度測定器を各教室に設 員会を授業時間に組み込むことを教務部に依
置し、生徒の自主的な感染対策の実施 頼する。
を促す。 ・消毒液、CO2濃度測定器を各教室に設置した
ことで、生徒一人一人の感染防止への意識が
高まった。
感染防止のため、PTAスポーツ大会の種目を新
種目としたが、今年度も実施は叶わなかっ
た。文徳会新聞では職員紹介の顔写真を撮影
保
し、新聞の発行を行った。朝の挨拶運動も計
護
円滑な文徳会 文徳会総会において出席者70% 画どおり実施できた。文徳会総会の出席者は
者 感染防止対策を講じて文徳会総会・学
(PTA)活動 以上。 50%であったが、感染防止のため、令和2年
と 級懇談会を実施する。その他の文徳会 B
の実施および その他の文徳会行事を対面で実 度からの書面総会であった総会を今年度は対
の 行事も対面での実施で計画を進める。
連携 施する。 面にて実施できた。文徳会新聞用の職員写真
連 を来年度は生徒の証明写真撮影時に実施する
携 ことを検討。PTAスポーツ大会を感染対策を講
じて実施する。生徒会を中心とした挨拶運動
の実施を検討する。
・生徒会・各委員会の活動内容を、生 体育大会(雨天のため体育館で実施)・文
1生徒一人一人が学校行事や生 徒が主体性をもって活動しやすいよう 化祭・クラスマッチは感染対策を講じて実施
特
徒会行事、学級行事に積極的な に見直しをする。 した。芸術鑑賞会(落語会)は、密集を避ける
別 学校生活、学 姿勢で参加する。 ・
文化祭
1
やクラスマッチ等の行事の充 A ため、体育館に椅子を配置し、全校生徒を入
活 校行事の充実 2生徒会活動の活性化と学校行
実を図る。 れて実施できた。毎月の委員会活動について
動
事の見直しを図る。 ・HR活動の時間を通して、生徒の主 も、活動の時間・場所を指定して定期的に実
体性を育てる。 施できた。
No.3
4 学校関係者評価
(1)生徒による評価(アンケートより)
1 学校が楽しいですか。
・楽しい・まあまあ楽しい 肯定的な回答 ◇93%
・あまり楽しくない・楽しくない 否定的な回答 ◇ 7%
2 スポーツや音楽、趣味など、自信のあることや自慢できるものがある。
・ある・少しある 肯定的な回答 ◇79%
・あまりない・ない 否定的な回答 ◇21%
3 授業が分かりますか。
・分かる・まあまあ分かる、 肯定的な回答 ◇82%
・あまり分からない・分からない 否定的な回答 ◇18%
1の「学校が楽しいですか」という質問への回答から、ほとんどの生徒が本校での高校生活を楽しんでいる状況が窺える。コロナ禍にあって
も、学校行事を工夫しながら実施できたこともあり、「楽しい・まあまあ楽しい」の数値が前年度から2.4ポイント増加している。「楽しくな
い」と明確に回答した生徒は2%で、0.3ポイント減少したものの、昨年同様2%を超えている。今後もより多くの生徒が充実した高校生活を
送れるよう丁寧に生徒の声に耳を傾けて行く。
2の「スポーツや音楽、趣味など、自信のあることや自慢できるものがある」という質問に対する肯定的な回答が79%であり、昨年度より2,2
ポイント上昇した。今後も挑戦する行動力とやり抜く力を育て、自信につなげていきたい。
3の「授業が分かりますか」という質問に対する「分かる・まあまあ分かる」という肯定的な回答は,昨年度と同じ82%であった。今後も、
より分かりやすい授業づくりを心掛け、授業の質の向上に取り組んで行く。
(2)学校関係者評価委員による評価
1新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止にあたり、大変ご苦労され多方面で尽力されている学校であると感じる。また、新型コロナウイ
ルス感染症の扱いが、令和5年5月8日付で2類から5類へ移行する予定であるが、引き続き感染リスクがあることを生徒、保護者へ周知徹
底することで、教育活動に影響が及ばないよう対応を願いたい。
2当年度は第1グラウンドの照明設備の改修を実施されているが、他の屋外施設の点検や整備もすすめていただきたい。
3自転車通学生が多い学校と感じるが、交通事故防止のため交通安全教育を強化し、マナー指導の徹底もお願いしたい。
4広報でYouTubeなどを利用した動画コンテンツの配信は、意欲的で良い試みであると感じる。
5学校新聞「文徳点描」を毎月発行していくことは大変な労力であると思うが、現在の学校の様子、生徒の学校での生活やご家庭からの生の
声が掲載されており、学校からの重要な情報発信手段であるので、今後も是非継続してもらいたい。
5.総合評価 本年度の重点目標である下記の4項目について評価を行う。
(1)生徒指導
「心豊かで社会に貢献できる人材」の育成という目標を立て教職員が共通認識を図り、生徒指導を行った。今年度もコロナ禍という状況では
あったが、感染防止対策を講じて、ほとんどの行事を実施することができた。今後も学校行事に工夫を加え企画して行きたい。放課後の自習
室開放については、座席を指定した実施方法を今年度も継続した。部活動でも、時間的・空間的制約を受けながら、体育部19団体・文化部4団
体・同好会9団体それぞれが、工夫を凝らして、活動を継続した。各委員会活動を定期的に実施し、生徒会の活性化を図った。「あいさつ」
「身だしなみ」「環境美化」等についての指導を継続している。さらに、生徒が主体的に行動するような取り組みを工夫したい。
(2)学習指導、進路指導、広報活動の更なる充実
(学習指導)ICT機器のさらなる活用のため、職員研修を年間6回実施し、教職員の自己研鑽を促した。対面授業の中で、授業公開WEEKを年間
3回実施し、教師個々の授業スキルアップを目指した。
(進路指導)一人一人の生徒のニーズに応じた進路指導を行った。1学年の生徒・保護者に対して、学年保護者会をとおして、3年後を見据え
た計画的な取り組みの重要性を伝えることができた。3学年の放課後講座への参加生徒に学習意欲の高まりが見られた。来年度は参加者数を
増やし、学校全体に意欲の高まりを広げたい。
(広報活動)学校からのお知らせや動画コンテンツなど適時に更新し、今年度のYouTubeチャンネル再生回数は52,748回となり、一定の成果を
得た。広報イベントの工夫と、文徳点描の記事の充実を図った。オープンキャンパスの代わりに、一昨年から学校見学ツアーを実施してい
る。昨年度の982名を上回る996名の生徒と保護者の参加を得、本校の魅力を伝えることができた。また、各中学校で実施された学校説明会で
使用するプレゼンテーション用のパワーポイント資料を作成し、統一した内容で、担当職員による分かり易い説明が実施できた。
(3)教育環境の整備
体育施設の整備として、第1グラウンドを使用している部活動の練習環境を整備した。既設照明11台を撤去し、LHDの新照明34台を設置した。
資材の供給もあったが、迅速に工事を実施し、年内に完工することができた。経年劣化により割れや穴が開き、サビで変色していた相撲場の
外壁の改修工事を実施した。また、セミナー室の老朽化したプロジェクターおよびスクリーン、放送機材を教育活動の充実のため、最新の機
器と取り替えた。目標としていた屋外の体育施設設備の点検を令和4年度に全て終えることができなかったため、令和5年度も引き続き点検
作業を実施する。
(4)生徒の諸活動(学校行事、部活動、生徒会活動)の充実
今年度は新型コロナウイルス感染防止対策を講じながら、体育大会・
文化祭
2
・修学旅行・強歩会等の行事を実施することができた。終業式や
始業式、講演会等については、教室からリモートで参加する学年と体育館に集合する学年に分け密を避けて実施した。また、芸術鑑賞会は椅
子を並べて間隔を取り、全校生徒を体育館に入れ実施した。部活動では、熊本県高等学校総合体育大会において、相撲部が14年連続団体戦優
勝、個人戦も上位独占。ソフトテニス部も団体・個人ともに優勝。バドミントン男子団体2位、空手道部女子団体組手2位、男子ソフトボー
ル部3位、女子ソフトボール部3位、硬式テニス部男子団体3位と活躍し、相撲部・ソフトテニス部・ライフル射撃部が全国大会に,空手道
部・バドミントン部・剣道部(個人)が九州大会に出場した。また、軟式野球部が全国高等学校軟式野球選手権熊本大会優勝、南部九州大会準
優勝という結果を残した。硬式野球部は秋の九州地区高等学校野球熊本大会準優勝。その後、九州大会に駒を進めた。相撲部・女子ソフト
ボール部・空手道部は全国選抜大会への出場も果たしている。体育部19団体・文化部4団体・同好会9団体それぞれがコロナ禍においても工
夫を凝らしながら活動を継続し、生徒自身の充実感につなげることができた。体育部19の内13部活動で女子の入部が可能であり、女子生徒の
活躍の場も広がっている。生徒会活動では、委員会活動の活性化に取り組み、定期的な集会をとおして、生徒主体の活動が出来た。
6.次年度への課題・改善方策
生徒へのSNSリテラシーの啓発や整容指導のあり方など課題があり、ルール作りが急務である。入学してから卒業までの3年間「4つの生活信
(1)
条」の実践に基づいた生徒指導を今後も継続したい。
(学習指導)家庭での学習時間の確保が必要。AIト゛リルすららの利用方法等、各教科と話し合いながら、生徒への有効活用を促す。
(2) (進路指導)今年度の入試結果を丁寧に分析し、進路指導体制を強化することで、生徒一人一人の進路実現に繋げたい。
(広報活動)入試情報や学校行事等の情報をより早く、より分かりやすく、正確に発信する。
(3) 体育施設設備の点検および新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に係る消耗品の確認作業を、より徹底した形で継続する。
(4) 生徒が主体的に学校行事に参加するよう、生徒会を中心に、生徒が自ら考え、取り組む機会を増やしていきたい。