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埼玉県公立高校を受験する中3生の残り半年間の過ごし方について

Z会進学教室大宮教室 石井教室長に聞く(2015年08月)

2015年06月12日:Z会都内教室長座談会

- 今日は、埼玉県公立高校を受験する中学3年生の残り半年間の学習法について、Z会進学教室大宮教室の石井教室長よりお話を伺います。石井教室長、よろしくお願いします。

石井:よろしくお願いします。中学3年生のみなさんは、これから本格的な受験勉強に取り組まれていくわけですが、まずは、自分なりの学習計画をしっかり立ててみましょう。全教科について、中学で学ぶ範囲が中学校最後の冬休みに入る時点で終わるよう計画を立ててから、受験勉強に取り掛かって欲しいのです。多くの方は、私立高校も併願で受験されるのではないでしょうか。埼玉県の私立高校は1月から入試が始まります。ですから、年が明けて未習の範囲がある状況では、私立も公立も対策が間に合わなくなってしまいます。公立高校の話に戻しますと、冬休みに入ると、入試までの残り約2.5ヶ月を自分の弱点の補強や、過去問の演習にあてるようZ会では指導しています。埼玉県公立高校の入試問題は、どの教科をとっても非常に特徴があり、しかも難しいです。埼玉県公立高校の出題に特化した問題に慣れておく必要があるのです。

 

- 難しいといわれる埼玉県の問題の特徴について、教えていただけますか?

石井:まず、全教科的に言えることですが、形式・分量はともにここ数年ほとんど変化がありません。中学1年生から3年生の範囲まで満遍なく出題され、しかも書かせる量がどの教科も大変多いのです。問題を解いたら自己採点ではなく、必ず先生にしっかり添削していただくようにしてください。また、難問も含まれますが、難易度を見極める目がとても重要で、誰もが取れる問題を落とさないことが大事です。

 

- では、5教科の出題傾向を教えていただけますか?

石井:はじめに国語です。埼玉の国語は全体を通して、記述重視というコンセプトが貫かれています。文章題は高度な内容を含み、抽象度も高い上、設問の文章量も多いです。大問が5題で、小説問題、論説問題、古文問題、知識問題、そして配点が16点と高く、しっかりとした対策が要求される作文が出題されます。平均点(2015年度のもの、以下同様)は、5教科中最も高く、56.0点でした。
 次に英語です。ここ数年は年度によって難易度の変動がみられますが、形式・分量には変化はなく、過去問でしっかりとした練習を積めば高得点は可能でしょう。リスニング、短めの説明文、会話文、長文総合問題、そして最後は条件英作文です。リスニングは配点が28点で、13分の時間を要します。つまり50 - 13 = 37(分)で残りの大問4題をこなさなくてはなりません。手際よく、集中して英文を読む、英文を書く訓練を積みましょう。もちろん文法事項に不安を残してはなりません。平均点は、55.6点でした。
 次は数学です。数学は5教科中、最も平均点が低く、年によっては30点台もあったほどです。今年は48.1点で、ここ数年の中ではこれでも最も高い点数でした。設問別の正答率も、99%以上から1%前後まで、易しい問題から大変難しい問題まで出題されます。難易度がそれほど高くない1、2 で確実に点を稼ぐこと。ここで逆に大量失点してしまうと、高得点は不可能です。3、4 では、取れるところをしっかりと取りましょう。他教科同様、中学範囲が満遍なく出題されますので、苦手な分野を中心に学習を進めて頂きたいのですが、決め手は相似と三平方絡みの平面図形の攻略です。
 さて理科は平均50.3点と低いです。1 が小問集合(4分野より)、2 以降が、地学、生物、化学、物理と4分野からの出題です。実験・観察形式をとる問題、計算問題の途中過程を書かせるような記述問題が出題されます。基礎〜標準レベルの問題をミス無くこなすことが重要で、計算問題の過程説明の練習、記述問題の書き方を繰り返し練習することが必要です。
 最後に社会です。平均点は49.1点でした。社会は世界地理、日本地理、日本史、近現代の歴史、公民、三分野の融合と全範囲からやはり出題されます。過去問の演習については、社会科は年明けからやるのでも十分間に合います。未習の分野が多いうちに手を出してもためになりませんので、全分野が完了してから着手しましょう。社会科の場合、あまり古い過去問を解くことには意味がないので、他県の2015年度の問題に数多くあたるといいでしょう。理社はラストスパートが効く科目です。諦めたら、負けです。

 

- 北辰テストについてはどのように取り組むのがよいでしょうか?

石井:このテストは、県中学生全体の9割以上が受験します。問題も、県公立入試の傾向に合わせて作られるようになったため、従来どおり私立合否の判定の材料になることはもちろん、公立対策、特に記述対策にもなります。受験料は少々お高いのですが、自分の位置を知り、弱点を知り、その後の対策のためにも是非受験されるといいでしょう。

 

- それでは最後に学習法全般について、アドバイスをいただけますか?

石井:5教科の学習は大変ですが、バランスの取れた学習を心がけ、実践してください。単元学習が終了したら、過去問学習に取り掛かり、実際の入試問題をなるべく早いうちに、なるべく多く解くようにしてください。その際に、間違った問題やできなかった問題を放っておかないことが重要です。最も短い時間で、最も高い理解に達する方法は、これらの問題の克服にあるのです。特に埼玉県のトップ公立高校を狙っている方に覚えておいていただきたいのは、多くの先輩が口をそろえる、「高校に入学してからの学習の方が高校受験勉強よりも比べものにならないほど大変だ」ということです。高校受験はゴールではありません。高校入学後を視野に入れ、学習に取り組んで欲しいと思います。高校受験を通して、一回りも二回りも大きく成長し、たくましい高校生になっていただきたいと願います。抜群の集中力を発揮し、合理的にクールに日々の学習を行い、合格を勝ち取ってください。ご健闘を祈ります。

 

- 受験から逆算した計画を立てながら、しかしながらその先を見据えた学習態度も備えた受験生であるべきなのですね。本日はありがとうございました。

 

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