仙台第三高等学校 - 宮城県 公立

大手予備校の河合塾仙台校（仙台市）は２０日、大学入試センター試験の後継として１６、１７日に初めて実施された大学入学共通テストについて、東北の受験生の自己採点に基づく平均点を発表した。全国平均は下回ったが、前年のセンター試験に比べ全国との得点差が縮小する傾向が見られた。

国立理系型の５教科７科目（９００点満点）の平均は５３３・７点。河合塾集計による全国平均を３７・０点下回った。同文系型の５教科７科目（９００点満点）は５３３・３点で全国を２７・６点下回った。

出題方式が変わり単純比較はできないが、前年のセンター試験に比べ理系型は８・０点、文系型は８・３点、それぞれ平均点が上がった。全国平均との差もそれぞれ８点ほど縮小した。

教科別では英語・リーディング（１００点満点）が５６・６点、同リスニング（同）は５４・９点。それぞれ全国を４・１点、２・８点下回った。

数学Ｉ・Ａ（同）は５３・８点、数学ＩＩ・Ｂ（同）は５３・３点で、それぞれ５・３点、７・７点低かった。国語（２００点満点）は１１８・７点で全国を１・２点下回った。全国平均を上回ったのは１００点満点の倫理と「倫理、政治・経済」の２科目だけだった。

集計には、最多となる東北の英語・リーディング受験者の８８・５％に当たる２万６１１７人が協力した。河合塾仙台校の担当者は「高得点が取りにくかった一方、下位層も得点を積み上げるなど多くの受験生が健闘した。積極的に志望校の個別試験に挑戦してほしい」と話した。