>
国語の読解力を養うには
小説家が自分の小説の一部を出題されて、自分の考えは模範解答とは異なると言ったことがある。
/* 共通一次試験「
国語」、作者が解けず腹が立った=黒井千次(作家)
http://www.hodaka-kenich.com/Novelist/2014/04/19224346.php『青い工場』は現代
国語の試験問題に、よく取り上げられるんですよ。大学入試・共通一次の現代
国語の設問でも、その作品が取り上げられました。私は(新聞に出た)入試問題を解いてみたんです。
『これを書いた時の作者の気持で、一番正しいと思うものを選べ』
黒井さんは、おかしな設問だな、という気持ちで向い合った。手を離れた作品だし、あまり覚えていない。マークシートだから、おおかた解答3−4から選択する方式だろう。
「一つひとつ答えを読んでみたけれど、どれも、私の気持ちに合致していない。まじめに解答を考えているうちに、私はだんだん腹が立ちましたよ」
挙句の果てには、答えは違っていた。
「私の作品なのに、私が答えを出せない」
そう笑いながら話すのは、黒井千次さんだ。
*/
新聞のコラム記事を毎日読むのがいいかもしれない。ただ読んで終わりにするのじゃなくて、言葉や意味の分からないところがあればきちんと調べる。自分の考えるところと違うならば書いている人の真意は何なのかをじっくり考えてみる。そういうことを積み重ねればだんだんと登場人物の心情を推し量る力もついてくるのではないかと思う。