年単位での圧倒的な演習量で大体は賄えます。特別な方法はないでしょう。
しかし、結構勉強してきたのに70〜90点くらいを上下していて、それ以上に突き抜けられなくて悩んでいるということですか?
数学力はある。理科も理屈は理解していて暗記事項も漏れがない。なのに高得点が取れないということですか?
もしそうであれば原因と対策としては以下のことが考えられると思います。
勿論1週間やそこらでは変わらないのですが。
おそらく殆どの人が勘違いしていると思うのですが、
数学や理科の本質的な学力だけ持ち合わせていても入試で高得点は取れません。(すべての教科に言えますが)
極端な話、数IIIの内容まで終えていても高校入試の
数学は下手したら60点台取ります。(実例を見ているから想像ではありません)
それはなぜか。
試験では学力を検査していると思いきや、
・質問されていることを適当に読んで勘違いしない注意力
・日本語読解能力(入試問題は長めの文で説明がある)
・情報処理スピード
・時間配分
・計算ミスしない注意力
・メンタル
などを試しています。
入試はもはや
数学や理科の本質的な学力だけでは点数は頭打ちになります。
勿論極端な話をしているのは承知してますよ。
普通なら学力向上に従って上記のような能力も自然と伴ってきますから、それ相応の点数や
偏差値になっていくものです。
でも入試の点数はどうやって取るかを突き詰めると、(学力が必要なのは当然として)
模試を受けたり
過去問演習してて限界を感じるなら上記のことが必要だということに薄々気づくと思います。
学力以外の要素、注意力を働かせる余裕や意識があるか、もっと漠然と言えば本人の資質に関わってきます。これは個人差が大きくて、数回ミスることで学習出来る人もいれば、何十回も痛い目に合わないと気づかない人も多いですし、一生直せない(直す気がない、気づかないままの)人もいます。自分の特性をよく分析して訓練して予防線を張れるようであれば高い
偏差値に到達できますが、出来ない人は受験に向いてないかもしれません。
難関大入試と異なり、公立高校入試は大学に行かないような人も受験します(日本の高校進学率はほぼ100%)ので、簡単な問題も出題しないといけませんし、大学入試二次試験のように差がつくような問題を出したら0点が多発します。だから上位層は満点近く取らないといけない勝負になってしまいます。これは純粋な学問的な学力だけではなく、「ミスらない勝負」になってしまっているのです。中3受験期の1年間そんなしのぎを削ってる間に
中高一貫校は大学入試に向けて着々と準備できるので高校入試組が大学入試で不利になる原因となっています。
話は逸れましたが、
学力があれば解くスピードも上がり、時間的余裕が生まれ、焦りが減りメンタルも安定し、問題文を間違って解釈したりすることも減りますから、上記の話は全部繋がってるともいえます。
とにかく試験内で時間的余裕を作ると良いでしょう。余裕が生まれれば気配りが出来ます。
日常生活でも遅刻ぎりぎりのときに通行人に親切に出来ますか?テンパってるときに人に優しく出来ますか?人間は余裕があるからこそ周りへの気配りが出来るわけなので、余裕が無ければ注意力が働かずミスが増えます。
もし今から出来ることが何かと言われれば、ミスしないように注意力を働かせること(試験の時だけやろうとしても無理。練習でも常にやらないと出来るようにならない。)と、時間を計って
過去問演習しまくってスピード含めて”慣れる”のが王道でしょう。
日本語能力の問題は15年生きてきた証なので、今更どうしようもないと考えます。
数学や理科の問題文は結構難解です。
数学や理科の理屈が身についていて、かつ日本語長文を素早く把握して正確に計算式に持ち込むのが大変なので、いくら計算が早かったり計算ミスをしないように注意力を働かせても、それ以前に計算式を立てる時点で間違ってたら意味がありません。だから
数学や理科の試験なのに、日本語の試験になっています。
範囲が狭い高校入試だと、大学入試のようなある程度本質的かつシンプルな
数学を問うことができないし、中学範囲内でそれをやると満点続出になってしまうので、日本語で圧倒して難しくしてるというやむを得ない面もあります。