今時スマホアプリも充実している。
主要な意味だけでも早めに頭にいれることをお勧めする。
1890年 仙台二高 私立日進学舎設立
1892年 仙台一高 尋常中学校設立
1897年 宮城一高
1904年 仙台二華
1963年 仙台三高
>先取り
浪人生は4月初めの時点で新高3生よりまるまる1年先取りしているので、新高3生にとっては絶望的な差です。だから半世紀前は浪人が優勢でした。しかし今ではほとんどの大学の学部・学科で現役の方が優勢になっています。
新高1生同士では先取り派の生徒が4月初めの時点で2月と3月に塾で勉強した4月分と5月分の勉強のまるまる2カ月分先行しています。だから4月初めの時点では大差です。さらに先取り派は4月と5月には6月分と7月分の勉強をします。だから6月の中間考査には塾で2月と3月に先取りして勉強しておいた状態で臨みます。復習派は4月と5月に高校で勉強した状態で臨みます。そして先取り派にとって高校の授業は塾で勉強したことの繰り返しになります。こういう風に考えると先取り派の優位はさほどでもないと考えられます。
>高校の授業スピードについていけなかった経験
私が高校1年のとき
数学は1週間に6時間ありました。文部省の定めた標準時間(最低これだけの時間は生徒に教えなければならない時間)は週5時間でしたから、1時間多かったわけです。
数学は難しいから1時間増やして
数学を教えていたのかというとそうではなく、6時間のうち2時間は
数学演習の時間でした(教科書担当と演習担当の先生は別でした)。だから教科書の
数学は標準時間より1時間少ない4時間で済ませていたわけです。時間は少なくても教科書中の問題は全部ではないけれどやります。1時間削っても
数学演習を行っていたのは問題を解く方をはるかに重要視していたからです。これが当時使っていた問題集です(縦18センチ、横13センチ)。
https://1.bitsend.jp/download/0884f9c90ac2451a43748382948721aa.html(要ダウンロード)
私にとってはこの
数学演習の方がはるかにきつかったです。前の時間の終わりに先生が十数題を指定しておくのでそれを家で解いてくるわけです。次の授業で何人かずつ指名して黒板で解答を書かせるわけです。答えそのものは巻末に載っていますが解く過程を黒板に書かせて、何かおかしなところがあれば先生が指摘するわけです。ランダムに指名されるので絶対さぼれませんでした。
数学のような教科の場合教科書の内容を理解してもいざ問題を解こうとするとどう手を付けていけばよいのか見当もつかないことがよくあります。高校3年間の時間は限られているのだから、「効果的かつ効率的な勉強」のためにも復習重視の方が良いのではないかと考える次第です。
>授業だけでついていけるのは
授業だけでついていけると言っても、やはり
数学の定理の証明で一部分からないところがあったりはしました。しかし家で教科書をじっくり読み返して必ず理解していました。「不明な個所は必ず解消する」は鉄則でした。
>授業を聞いただけで理解できるか親としては不安な部分も正直あります。
少しでも不安な部分があるならば、やはり塾などに頼ってみるべきかもしれません。6月の中間考査に向けて危ない橋は渡れません。試しに夏休み前まで塾の先取り授業を受けてみるような手もあるでしょう。自分でやっていけそうだと思えたらその時退塾すればよいわけです。
4月からの最大の問題は6月の中間考査です。この時の席次で高校3年間の立ち位置がほぼ決まります。一度決まった立ち位置の挽回はかなり厳しいです。4月の勉強開始からはこの中間考査を目標にに勉強を進めていく必要があります。
>
数学は点数が低かったです。
数学の教科書は行間や式の変形の間が飛んでいることがよくあります(親切に書いていたら分厚くなってしまうからです)。
例えば式の変形だと半世紀前の教科書に次のような個所がありました。
/* a/(x−3)+a/(x+3)=2a/8
両辺をaで割り、分母を払って整理すると
x^2−8x−9=0
*/
「整理すると」とあって整理された式が書いてあっても、すぐにそうなるわけではないです。まず両辺をaで割ると(右辺は約分も)
1/(x−3)+1/(x+3)=1/4
分母を払うために両辺に(x−3)(x+3)をかけると
(x+3)+(x−3)=(x−3)(x+3)/4
左辺は一目で2xとなり、両辺に4をかけると(右辺は分母がなくなるので掛け算をして)
8x=x^2−9
左辺を右辺に移項して
x^2−8x−9=0
これが実際の試験なら余白でこれだけの計算をする必要があるわけです。
「行間」についても次のような個所がありました。
/*(1)から
y=a−x
これを(2)に代入して
z^2=x^2+(a−x)^2
=2(x−a/2)^2+a^2/2
x=a/2のときz^2は最小になり、従ってzも最小になる。
x=a/2のときy=a/2であるから、x=yである。
*/
「x=a/2のときy=a/2である」と書かれていても、その行だけを見ていてはそんなことは分からないです。5行上の「y=a−x」から出てくることです。途中でやや複雑な「z^2=」という式があるのでともすれば5行上の式を忘れてしまいがちです。5行上の式が前のページに出ていたりするとなおさらです。
数学の教科書は
国語の教科書を読むのとはわけが違い、行間や数式の変形を自分で読む必要があります。教科書を読むにしても単に目で追うのではなく、式などは雑紙(ざつがみ)に手で書きながら理解していくのが良いです。いわば自分の手指になじませるわけです。
>(親の私自身、高校の授業スピードについていけなかった経験もあるので尚更不安です。)
それは確かにあります。先生は立て板に水で説明するのでこちらの頭では追いつかないことがあります。その日のうちに復習して完全に理解して追いつく必要があります。言うなれば対策として「先取り」するのか(塾のやり方)、復習をきちんとするのか(私のやり方)ということになります。好みの問題かもしれません。
高校の教科書は大部分の生徒には理解できないように書かれているはずもないのですが、理解するためには大変な努力を必要とします。一朝一夕にはいきません。
今の高校の授業がどうなっているのかは知りませんが、授業についていくためには「数値目標」として毎日3時間くらいの家での勉強が必要なのではないかと思います。1日6教科とすれば1教科当たり30分ですが、文系科目を削りその分理系科目を手厚くした方が良いでしょう。クラブ活動などでこの時間が確保できず遅れたら、日曜日に8〜10時間くらい勉強して後れを取り戻す必要があります。遅れたままにしていたらもうアウトです。
志望大学・学部に現役で合格したいなら学年二桁の順位を目標にすべきでしょう。
>
数学は
高校は中学
数学のリセットができる機会でもあります。去年の高校入試の
数学では図形の問題が誰も解けなかったそうですが、中学
数学の図形(ユークリッド幾何学)は高校
数学では重要でなくなり、デカルトの創始した解析幾何学が中心になります。ユークリッド幾何学の限界は「曲」にあります。曲線/曲面/曲体の追究が苦手です。放物線を中心軸で回転させた立体(拳銃の弾丸の形)の体積を求めたりすることは大の苦手です。
新たな気持ちで高校
数学に取り組むためには遠山啓『
数学入門(上)』を読んでおくのが良いかもしれません。この本は「
数学の考え方」についていろいろ説明している本です。
https://1.bitsend.jp/download/0c7789d77b7e536a78cb32a5330540e9.html(要ダウンロード)
この本は1959年初版という非常に古い本ですがいまだに出版され続けています。丸善アエル店、ジュンク堂TR店、金港堂書店で売っていますし、定禅寺通りのメディアテーク内の仙台市図書館に置いてあるので借りて読むこともできます。日本アマゾンで安い古本を買うこともできます。
例えば第2章は次のような文章で始まっています。
第2章 分離量と連続量
【いつといくら】「このかごのなかにリンゴがいくつあるか?」というが、「このバケツのなかに水がいくつあるか?」とはいわない。水のほうは「いくら?」という。このようにいくつといくらの間には明らかなちがいがある。
この文章で読んでみたい気が起こるなら読んで損はないと思います。わたしも高校1年のとき買って読んで非常に面白かった記憶があります。受験
数学ではない
数学を知るには有益な本だと思います。
>市販の単語帳1冊を購入してなるべく早めに覚える方が良いと思う。
確かに効率良さそうですね。子供は空き時間を利用して英検2級の勉強もしているので単語帳も薦めてみます。一般人さまアドバイスありがとうございます<(_ _)>
卒業生さま、色々教えて頂き恐縮です。今は、取り敢えずニュートン別冊の三角関数をじっくり読んでいるところです。カラフルで楽しいですが、結構難しいですね(^_^;)これだけで手一杯な状態です。他にお薦め頂いたものに手をつける前に入学式を迎えてしまいそうです(´・ω・`)
>確かに効率良さそうですね。
>英検2級の勉強もしているので単語帳も薦めてみます。
高校1年の6月の中間考査で
英語の試験に「domestic」という単語が出てきましたが全然見当もつきませんでした。試験の後で東大脳の同級生に知っているかと聞いたらけろっとした顔で知っていると答えました。中学で習うはずのない単語であり、高校での授業でもそれまで出てきていない単語を知っていることに驚かされました(結局高校3年間で出会ったのはこの時だけでした)。今なら「DV」(Domestic Violence)という言葉が普及しているので知っている中学生もいるでしょうが。中学と違い高校では
英単語は自然に覚えるのでは駄目なことを認識しました。試験の英文読解で知らない単語が出てきたとき前後の英文や文脈から意味を類推できないかいつもやっていたし、試験終了後にも確認していましたが、類推できたはずということは一度もありませんでした。
そして
英語の先生が東北大学受験には7000語の
英単語力が必要と言ったのでそれを「数値目標」にすることにしました(東北学院大学だったらそんなに必要ないと言っても半分の3500語で済むはずはなく、たぶん1000語少ない6000語は必要でしょう)。高校1年の6月から高校3年の2月まで約33か月(当時はセンター試験のない一発勝負)だから、約1000日。中学で2000語習ったとして高校で新たに覚えるのは5000語。だから1日5語の割合で覚えればよい計算になります。英和辞典には重要な単語に星印(*)が付いていたので(9000語くらいだったかな)最初のページから順番に覚えることにしました。しかし縁もゆかりもない単語は記憶に定着せず、覚え直さなければならない単語は毎日等差級数的に増えていくばかりでした。
このやり方では駄目だとすぐに断念しました。TOEICがほぼ満点の達人も
英語学習の啓蒙書を書くとき赤尾の豆単とかいうのを最初から覚えることができるか試したが全然できなかったそうです。だから地道に単語帳に教科書や試験で分からなかった単語を書いて覚えていくことにしました。
単語集を最初から覚えるのができそうもない場合は単語帳や電子機器に教科書、参考書、問題集、試験に出てきた単語を書き留めて覚えるようにした方が良いでしょう。
>ニュートン別冊の三角関数
以前にその本を読みました。大人が読んでも面白い本だと思います。ただ、第4章から第6章までは中学卒業の段階では難しいかもしれません。数式は飛ばして文章の所だけを読んでも楽しめると思います。
そして、誤植が20箇所以上あって、特に後半の三つの章に集中しています。念のため前半の3章の誤植を挙げておきます。
(1)50ページ 左側の段の上から10行目
sin(α−β)、tan(α+β)、n(α−β)がどのような式に
誤 、n(α−β)
正 、tan(α−β)
(2)59ページ 右側の段の下から6行目
(ad+cd)(ad+bc)AC^2・BD^2
誤 (ad+cd)
正 (ab+cd)
(3)59ページ 右側の段の下から8行目
(ad+cd)AC^2=(ad+bc)(ac+bd)
誤 (ad+cd)AC^2
正 (ab+cd)AC^2
(4)62ページ 右側の段の上から3行目
a_1、矢をc_1、2限の弦をa_2、矢をc_2とし、直径をdと
誤 直径をdと
正 半径をdと
(5)64ページ 左側の段の上から11行目
交わる点をF、Fを通りACに平行な直線がBCと交わる
誤 ACに平行な
正 ABに平行な