『大学への
数学』という月刊雑誌があります。一高の図書館にもあるはずです。
いろいろな大学の実際の入試問題を例にとり、詳しく解説しています。
そして春先の号には
受験生からの投稿が載っていたはずです。解法を思いついた過程などが中心になっています。解けなかった問題については捨てることにした理由なども書いてあります。「実戦的」なことが学べます。
英語は大学受験において重要です。理系科目は時に大崩れすることがありますが、
英語は大崩れすることはなく頑張れば安定した得点源にすることができます。
英語克服の基礎は単語力です。単語が分からなければ英文の意味は分かりません。ただし単語が分かっても構文などがつかめなければ文の意味は分かりません。まずは単語力です。
英語の先生が東北大学受験には7000語の
英単語力が必要と言いました。高校1年の6月から高校3年の2月まで約33か月(当時はセンター試験のない一発勝負)だから、約1000日。中学で2000語習ったとして高校で新たに覚えるのは5000語。だから1日5語の割合で覚えればよい計算になります。
今は電子辞書を使う人が圧倒的に多いのだろうが、紙の英和辞典にも利点はある。
高1の時から、
英単語を引いたらその
英単語と該当する意味とに赤鉛筆で赤線を付けておくということを始めた。この
英単語は見たことがないと思って辞書を引いても赤線が付いていることがよくあった。そのたびに覚えたつもりでもいかに
英単語は忘れやすいかということが実感できた。赤線の付いているページが増えていくのが楽しみだったが、もちろん最初は赤線のないページが圧倒的で、高2になってもそんなページはすぐ見つかった。しかし3年の終わりごろには赤線のないページに出会うことはなくなった。全部のページをチェックしてみたわけではないが、見出しがQやZのページでも全部赤線が付いていて、達成感があった。
英単語を引いた時、ついでに見開き2ページで赤線の付いている単語で意味の忘れているのを覚え直した。やがて赤線の付いている単語が増えていくと覚え直しに時間が取られるので、1ページに限定した。それでも赤線の付いている単語が増えると、1ページが縦線で右と左に区切られているので引いた単語のある側の方だけ覚え直した。最終的に5000語くらいは覚えたと思う。高3の正月明けに行われた最後の校内実力考査で
英語は120点満点で94点だった。
>だから1日5語の割合で覚えればよい計算になります。
英和中辞典には重要語に*が付いていて約9000語。これを先頭から毎日5語暗記することにした。2日目には前日の5語は完全に頭から消えていて、前日と合わせて10語覚えなければならなかった。3日目は前の10語が完全に消えていて15語覚えなければならなかった。以下同じような調子で1週間もしないうちに断念した。
TOEICがほぼ満点の
英語の達人が
英語学習の啓蒙書を書くとき赤尾の豆単とかいうのを最初から覚えることができるか試したが全然できなかったそうだ。
英語の達人がやっても無理らしい。
縁もゆかりもないない単語は記憶に残らない。地道に単語帳に教科書や試験で分からなかった単語を書いて覚えていくことにした。いまならスマートフォンや電子機器が利用できるだろう。ともかくどのように単語力を上げるのか自分で考えなければならない。漫然とやっていては高校3年間で3000語にも達しないだろう。
上に書いてある『大学への
数学』は丸善のNHKの語学や趣味の雑誌が並んでいる壁に沿った書棚に4月号があります。「受験報告」が特色で、実際の
受験生の受験体験が載っています。散らばって載っていて、現役生もいれば浪人生もいます。東大受験生も理1、理2、理3がいます。どのように解いたかや、解くのを諦めた過程などが書かれています。みんないきなり第1問から解いていくのではなく、ざっと全問題を見て簡単そうな問題や難しそうな問題など判別してから手をつけているようです。正答率も7割くらいの受験生もいます。東大理3の受験生はほぼ完答のようです。だいぶ古いですがこちらに2010年の大阪大学工学部の受験報告が載っています。
https://junior273college4180.eshizuoka.jp/e530976.html受験報告募集はこちらで行っています。
https://www.tokyo-s.jp/juken/
上位層と下位層の違いは地頭にありますがこれは変えようがありません。変えられるのは学習態度です。下位層ほど「準備運動」に時間がかかります。家に帰ってスマホをいじったりテレビを見たりしてやることがなくなると勉強に取り掛かりますがもうその頃には寝る時間が迫っています。明日まとめてやろうをくりかえしているうちに雪だるま式にやることがたまってにっちもさっちもいかなくなります。家に帰ったらまず勉強を最優先にしましょう。テレビを見るのは1時間以内にしましょう。
平日は授業の記憶が残っているうちにその日の復習や翌日の予習をしましょう。授業で分からなかったところはその日のうちに解決するようにします。これだけで3時間くらいかかるはずです。土・日には分からなかったことの復習をしましょう。夏休みなどの長期休みには総復習で応用力を養いましょう。
理科(物理、化学、生物)と社会(地理、日本史、世界史)は1年生で習ったものを受験科目にすることが考えられる。ただし学部・学科によっては受験科目が指定されることがある。2年、3年で継続して問題集を解き続ければ配点は低くてもかなりの高得点が期待できる。自分で勉強を続けるのはかなりつらいのでZ会などの通信添削を利用するのがよい。
英語の感覚に少しでも近づけるように、日本文から英文に文法などを考えずに言えるようにする。教科書や参考書で英文の下に日本文があるものや左ページに英文があり右ページに日本文があるものを利用する。1文単位でなく1ページ単位や章・節単位など、ある程度まとまったものごとにやる。すきま時間を利用して頭の中で日本文から英文を言う。時制や単複などをよく間違うことが多い。まとまった単位で一応間違いなく言えるようになったら、家で口に出して言う。間違いなく言えるようになったら次のまとまりに進む。