公立校なので、どの高校を受けても同じ問題が出題されます。ただし、
数学だけは別で、大問1は小門集で15題のうち8題を選択、最後の大問5は2題のうち1題を選択して解くのですが、秋高はいずれお難易度の高い方が指定されています。したがって、
数学は特に重要です。
最低合格点が例年85%前後ですので、430点以上を目指しましょう。どの単元が出やすいかは、
過去問を5年分解けば分かります。それを自分で行い、対策を自分の頭で考えられるの能力がないと、仮に合格しても入学後に苦労するでしょう。
いずれにしても、どの科目も基本的な知識を幅広く身につけ、その上で演習問題に取り組みながら実戦力・応用力を高めていくことが必要です。
以下、個別の科目に対する対策です。
英語聞き取り問題では、必要な情報を正確に聞き取る力が要求されます。選択肢のイラストや英文に前もって目を通し、聞き取るポイントを予測しておくのが効果的です。
読解問題では、英文の語数が多くなり、場合によっては図表やイラストも含めてさまざまな情報を読み取る力が試される傾向があります。知っている単語の数を増やすのはもちろんのこと、日頃英文を読む際に段落ごとにポイントをメモするなどして、短時間で正確に要点をつかむ練習をしておくとよいでしょう。
英作文では、基本的な英文なら確実に書けるように、語い・文法の基礎をかためておきましょう。このところ、英作文問題だけでなく、リスニングや読解問題の一部としても、自分の考えを英文で述べる自由英作文型の出題が増える傾向があります。ふだんから話題になっていることにアンテナをはり、自分の考えをまとめる練習をしておくことも重要です。
数学近年の出題としては、大きく2つに分類される出題が続いています。
1つは、学校で学習したことを正しく使えるかといった問題です。この出題は、出題分野に大きな偏りなく、全範囲からバランスよく出題されますので、苦手分野を作らないようにしてください。まず、教科書に戻って基本事項から章末問題までを一通り確認しておくことが大切です。
もう1つは、思考力・判断力・表現力を評価する問題です。こちらは、資料を使って考えさせる問題や、長い文章や図・表から読み取れる情報を整理する問題や、「理由を書く」「間違いを述べる」などといった記述問題が該当します。これらの対策は効率よく、計画的に行う必要がありますので、意識的に演習を重ねるようにしてください。
国語国語には、語句知識・論説文・小説随筆・古典・作文と、さまざまな出題分野があります。攻略のカギは、すべての分野にバランスよく取り組んでいくこと。そして、限られた時間でこれらの出題分野をこなすためには、すばやく確実に読む力と、わかりやすく正確に書く力が必要となります。
知識問題では、同音異義語や形の似た漢字、四字熟語、部首、文法などに注意が必要です。読解問題では、記述力重視の傾向が強まっています。設問の条件を押さえて、字数内にまとめる練習をしましょう。また、日ごろからこまめに辞書を引き、語句や表現に強くなるように心がけましょう。古典では、仮名遣い・古語・文法などの基本をマスターしておきましょう。
また、作文の出題に備えて、〈自分の意見〉と〈そのように考える理由〉をまとめる練習をしておいたほうがよいでしょう。
さらに、秋田県は珍しく
国語にも聞き取りテストがありますので、十分に慣れておきましょう。