何となく見に来てみれば答えられそうな質問でしたので、返答させていただきます。
結論としては『どんな部活であれ、まず入部してみて、ダメそうだったら辞めればいいよ』の一言に尽きます。
以下に続く文章は、私の経験に基づき、
『部活と勉強の両立(特に医学部受験の観点から)』
について述べています。(生の感想を伝えるために一部砕けた書き方をしています)
結構、というか、かなり、というか、はっきりときつい意見になりますが、実際に崩れていく山東生を目にしたので、そうなってほしくないのです。
さて、部活にどの程度真剣に取り組むつもりなのかはわかりませんが、両立というからにはきっと全国区を目指すつもりなのでしょう。何しろ医学部ですからね。
その前提の下で言わせていただければ『部活と勉強の両立』なんてもの、次の条件のいずれかを満たしていなければ、まず不可能です。(特に現役で受かりたいならば)
・余程優秀な頭脳を持ち合わせている。
・効率よく、かつまた愚直に勉強できる。
・くじけない心。『帰国子女?(特別な勉強をしていないという意味で)無勉かつ成績優秀の相手?だから何?自分がもっと頑張ればいいだけじゃん!』と思える強い心。
私は数年前に卒業した者ですから、事情が変わっているかもしれませんが、大抵の運動系の部活は、原則『平日毎日かつ7時まで』です。(冬期は6時まで、また運動系は延長することもあります)
私の場合
・文系かつ文化系の部活、結果は上位大会に出場
・部活≒学校で勉強しない時間
・原則平日7時まで(冬期6時)
・通学は往復で二時間
・内、電車は一時間(=単語帳を回す時間)
・電車は当然の如く始発。朝7時半から8時半まで学校で予習
・休み時間も予習。休み時間=授業or小テスト準備
・昼間の図書館休憩だけが安らぎ。しかし読むのは
数学雑誌
・授業中も予習。聞くのはわからないところを重点的に
・帰宅は8時〜8時半。少し勉強して後は余暇。
・しかし2年後半からは余暇=自腹の問題集消化時間
・長期休暇中に学校のペースを超えてさっさと進める(特に文法系)
・すなわち授業=自学の復習が理想。(話を聞いて、あーそれやったわ、ぐらいでいい。手は同科目の授業の予習。もしくは睡眠不足解消)
・綺麗なノートなんて受験ではいらないから! 大学で必要になるけど。
・予備校に行く必要ない→予備校に行く余裕がない
という状況でした。特に2年〜3年前期まではこんな感じで、しかし3年後期になると、部活が引退後であっても、放課後講習があるから帰宅時間は結局変わらなかったりするというね!だらだら友人とお喋りしちゃうというね!土曜も講習があるというね!
けど恐ろしいのは、学校側による拘束がこれでも他校より少ないというね!
何より恐ろしいのは、こんな勉強漬けの生活をしていても友人が出来ているというね!
私はこんな感じで最終的に、
偏差値的には上位医学部と同等か少し下の大学に進学いたしました。
まあ、ここまでぶっ飛んでるのは滅多にいないのですが。(私の場合は二年生の内に受験基礎を終えようと思っていたので少し変かもしれません)
で、医学部の受験について考えてみると、
・文系科目は所詮覚えゲーだが、理系科目は応用かつ膨大(ゲームで言えば、やり込みデータベースを作っちゃうor覚えちゃって使いこなせるレベル。乱数調整なんて常識だから、とか言っちゃう)
・
数学3Cで躓く人は理系選択者でも中々多い。
・変態的な難易度の問題が出る。
・倍率が馬鹿高い。(東大でさえ3〜4倍だが医学部は10倍なんてざらにある)
さらに運動部に入ったとすると、
・疲れが引いて勉強できない。(真剣にやる場合)
・そもそも勉強する時間がない。(真剣にやる場合)
・そもそも勉強する気が出ない。(その集団に慣れるので)
・予習?んなもんする時間ねーから、と真顔で言っちゃう。
・それでも受かる人は何だかんだで引退前から成績が良い。
・3年になったら勉強すればいい? 誰だって勉強するからネ☆
何と言うムリゲー臭。クリアしちゃう人はクリアするんですけど、そんなのごく一部です。
結構誇張していますがおおよそこんなもんです。『卒業生』の大部分は『部活と勉強の両立? 低い方に合わせるなら簡単だよね』と思ってんじゃないでしょうか。そもそも意識の高い学生なんて今どきいるんでしょうか。
いや良い学校なんですけどね。図書館充実してますし、かなり放任ですし、何だかんだで教師も素晴らしいですし、図書館充実してますし。
ただ問題は、生徒も教師も『ぶっちゃけ2年後半か3年から頑張れば何とかなるよね』みたいな空気が蔓延しているというか。
そのせいで、もうちょっと前から頑張れば東大行けたのに東北大目指す人とか、逆に、いやーお前、残り時間的に無理だろって人が上のレベルを目指すこともあるのです。
それから、入った後に絶対言われるのが、
『出された課題をしてれば大丈夫だから』
ということ。
でもこれ、残念ながら後ろに、
『ただし、予習復習も含めてちゃんと出来る根性と時間があるならな』
という言葉がついてるのよね、きっと。
更にこのようなことも先生方はおっしゃっていました。
『ぶっちゃけ山東の成績が良いのって、山東に入れるだけの頭が生徒に元々あるからだからね』
と。この言葉には『だからぎりぎりの勉強量でも東北大に受かるんだよ』と続くだろうと私は確信しております。
また、合格体験記を鵜呑みにしてはいけません。むしろ不合格体験記を参照すべきです。
でもこの辺りは実際に入学して経験してみないとわからないわけで、だからこそ、
『とりあえず入部してみたら?』
という話になるのです。(まあ実際やめる段になると根性無しのような眼で見られるかもしれませんが、その辺は地方進学校特有のあれですから)
いっそ大学のサークルでやってみるという手もありますし。
いや良い学校なんですけどね。図書館充実してますし、かなり放任ですし、何だかんだで教師も素晴らしいですし、図書館充実してますし。(2度目)
山東だからという幻想を抱いてはいけません。
努力するのは貴方であり、それだけが現実です。
それから老婆心ながら、例え文系の道を選ぶことになったとしても、大学での専攻の関係や、公務員等を目指す場合には、結局、理系科目を独習することになるので、その辺のモチベーションも考えて、文理選択は真剣に考えてくださいね。
最後に、入学してしばらく経ったら『自称進学校にありがちなこと』とネットで検索してみてください。
きっと乾いた笑いが出ることでしょう。
いや山東は立派な進学校ですよ、いやほんと。東北では一番だと思いますし、私も入って良かったと思っています。
特に『勉強していてもおかしくない雰囲気』や『絶対に追いつけそうにない存在』とかはモチベーション的に為になります。(ちなみに、この存在には先生方も含まれます。こんなに素晴らしい先生方でも尚、学問の道に進めなかったんだなと絶望感に打ちひしがれるでしょう。信じられるか?あの先生を超えなければ学者なんて夢のまた夢のまた夢何だぜ……?)後、
山形大学の図書館も結構近いですし、図書館も充実してますしね!
繰り返しになりますが、早いうちに幻想は砕いて砕いて砕ききって、自身の理想を追求してください。
貴方が後輩になることを祈っています。
『受験』勉強は『効率のいい根性論』と『それを導き出す情報』が全てです。
どうか頑張ってください。
あ、あと、入学して暇になったら山大の図書館に行ってみてください。為になる筈ですよ。
以上、いかにも叩かれそうで、どん引きされそうな長文ですが、これもまた山東生への愛故に、ですので。
長文につき、結論だけ再掲。
・とりあえずやってみて、無理そうならどっちか諦めること。
・山東生の大学受験における浪人率を他人事ではないと理解すること(追加)
・それでも両方頑張るなら、効率の良い方法を探して実行すること。
・とにかく視野を広く持つこと。
・誰の言うことであれ、疑ってみること。(もちろん私のことも)
山東=勉強漬けと言いたいわけではありませんが、医学部を目指す限り、私からは頑張って下さいとしか言えません。
では、これにて失礼します。