設備が綺麗で補助や特待を使えばさほど
学費も高くない。面倒見が良く塾代も必要ない。さらにこのコロナ禍で何かあればすぐにオンライン対応。魅力をあげればキリがないです。
そこに加えて思うのは、
死ぬ気で努力。何がなんでも○○大。将来は○○。
という強い想いを描く生徒や親が減ってきたのかと。ほぼ全入の私立にそれなりの努力で入学。部活も遊びも楽しんで適度に勉強。後は学校が提示してくれる指定校や推薦、AOで行けそうな大学を選べばいい。
親も高い予備校費用を払うこともなければ浪人でさらに負担になることもない。茨大や駅弁に推薦で行ければ更にラッキーという具合でしょうか。
偏見ですが、私立中高一貫を選ぶ層は別として、親の学歴や職業、どういう形で大学へ入学したかでも考えが違うのかなと思います。
まず推薦枠と指定校推薦は別物です。
指定校推薦は大学がその学校から推薦された生徒を入学させますよという意味合いで、だいたい数人しか推薦してもらえません。大学によって推薦条件は違いますが3年間の評定の最低ラインがあります。
県立でも私立でも高校の
偏差値によって枠のある大学は様々です。
推薦入試はどの大学でも条件を満たせば出願できます。これもほとんどの大学に評定の最低ラインがあります。
この評定が私立と県立。同じ県立でも中堅とトップ校との間に捻れが出るのです。例えば早稲田の推薦入試条件は最低評定が4.3以上です。校内テストの平均が30点が普通といった水戸一で5や4の成績をとるのはほぼトップのみです。そしてそういった生徒は推薦にせずとも一般入試で早慶に合格できますし、大半が難関国立狙いなので利用しません。
一方、私立はテストが甘く評定がとりやすいようになっています。一般入試での大学受験が難しい生徒が多いため、最初から推薦での出願に困らないような評定のつけ方をしているからと言われています。実際、
駅南の巨大私立高はトップクラスには一般受験をすすめ、その下のコースは推薦がほとんどです。県立でも中堅(お花の名前がつく学校など)になるほど地方国立を含め推薦が多くなります。
この評定のとりやすさの違いで私立は推薦が多いとなるのでしょう。
ただ当然、学校によって学力差があり同じ5でも実力は違います。結果、私立や中堅高校の指定校や推薦合格はほとんどが中堅以下の私大です。
日東駒専ならまだ上出来。ほとんどはF欄やボーダーフリーが現実。実際、私立高や中堅高校が発表して
いる大学合格者を見ればよく分かると思います。
後は上位高ほど大学は学力試験の実力勝負で入るものといった雰囲気もあるでしょうね。
推薦が貰いにくく浪人もありえる県立ではなく、最初から推薦狙いで私立を選ぶ人もいます。どちらが良いかはその人がどういう人生を歩むかでしかないので分かりません。
ただ学校のおかげでどうにか指定校や推薦で合格した人には、実力不足でついていくことができず退学してしまう人も多いそうです。