声楽専攻です。
私の場合、入試に関しては他学科志望の方と同じように基本教科のマーク試験を受けた後、後日実技試験と
面接試験を受けました。入試では基本的に実技試験と
面接を受けることになりますが、マーク試験の結果が良ければ実技試験の結果が悪くても入れることがあります。
宇短附音楽科では専門科目として「ソルフェージュ」、「音楽理論」、「和声学」、「演奏研究」、「音楽史」、「合唱」の6つを授業で習います。
「ソルフェージュ」ではリズム・旋律を聴いて五線譜に書き出す「聴音」、簡単な旋律を初見で歌えるようにする「新曲視唱」、専用の教本を使い正しい姿勢・歌い方ができるようにする「コールユーブンゲン」の3つを学びます。コールユーブンゲンに関しては殆どの生徒が初心者なのであまり心配は要りませんが、聴音と新曲視唱は入学後最初の授業で「基礎クラス」と「応用クラス」にわけられ、レベル次第ではかなりの差ができてしまうので簡単な曲などである程度練習しておいた方が良いと思われます。
「音楽理論」(「楽典」とも言います)では音楽に関する記号・用語などを学びます。入学当初は知識があまりない生徒さんが殆どですが、調号の付け方に関しては確実に覚えておくべきです(初期のうちに覚えておかないと後々の授業等で大変な事になります)。
「和声学」では音楽における和音の「進行」に関する知識と基本的な規則を、「演奏研究」ではクラシックにおいて代表的な作曲家の曲やそれに関するポイント等を、「音楽史」では文字通り音楽の歴史を学びます。これら3科目と「合唱」に関しては特に前もって頭に入れておくことはありませんが、来年度は有名なベートーヴェンの「第九」をオーケストラ&合唱でやることになっているようなので、時間があれば「第九」の第4楽章だけでもYouTube等で聴いておくことをオススメします。
仮に教育音楽専攻を志望して入る場合、実技面ではピアノの他に声楽(簡単に言うと「歌」です。最初のうちはクラシック歌曲を主にやります)も主専攻として学ぶ事になるため、クラシック歌曲に関しても簡単な技術だけは身に付けておいた方が良いと思われます。教本に関しては全音出版の「コンコーネ50番 中声用」、同じく全音出版の「イタリア歌曲集1(2もあるので注意) 中声用」の2冊は必ず購入しておいて下さい。伴奏者用の楽譜も自前で用意する事になるので、後々コピーするのが面倒であればこの時点で2冊ずつ買っておくのも手でしょう。
またピアノに関しては教育音楽の場合、ピアノ専攻と同様に「課題曲」の他にハノン、スケール(ハノン教則本の後ろのほう、全音出版のものであれば56ページ以降にあります)、コード・アルペジオ(同じく72ページ以降)もやることになります。ピアノ専攻では自分の曲だけで済む事もありますが、教育音楽専攻の場合は(基本)その学年で2人以上となり、実技レッスン時に交代で声楽曲の伴奏をする事になる可能性が高いです。特にピアノ演奏技術が高い生徒の場合は他専攻の子から伴奏を頼まれる事もあるので、クラシック歌曲の伴奏ができる程度にはなっておいたほうが良いでしょう。ちなみにピアノ副専攻(ピアノ専攻・教育音楽専攻以外の方が該当します)の場合はハノンの1〜5番、スケールの調号なし〜調号4つとその時期に出される時代に該当する自由曲1曲を試験で弾きます。
蛇足になりますが、宇短附では2018年度から全学科スマホ禁止(持って来てはいけないという事ではありませんが、朝のホームルームの時点で没収され、帰りのホームルーム後に返されるまで使えません)となっています。実技レッスンや練習時の音声記録を録りたい場合、ボイスレコーダーを別途用意しておいたほうが良いと思われます。
長文すみません。高校受験頑張って下さい。