大田原高校に入学してくる生徒はなんだかんだで勉強が好きな人が多いと思います。周りがやっているから自分も勉強しようという雰囲気がつくられます。もちろん先生も相談には乗ってくれますが結局やるかやらないかは自分次第です。高校がというよりも集まる生徒同士が作り出す環境こそが秘訣だと思います。そのためにはまず気の合う友達を見つけることですね。
県北に住んでいると、県央や県南の高校に通うのはかなり大変です。実力的には県トップの高校に受かる人が、通える距離にある大高を選ぶこともよくあります。県北の優秀な人が集まるために進学実績は割といいのかもしれません。県北に優秀だと言える塾はありませんし、特別面倒見が良いというわけでもありません。県央や県南は同じような
偏差値の高校が複数ありますが、県北には大高と同じような
偏差値帯の高校はないことが大きな要因だと思います。
R3年度(R4年3月卒業)卒業生は学年240人の最終年度です。この年度の生徒たちの高校入試は例年にない特徴がありました。下野
模試の追跡調査で,若干の変動はあったものの,およそ安定していた合格者平均
偏差値が明瞭に下がりました。大女高の時もそうだったので,これでは学級減になると感じたら,実際にそうなりました。入学時にレベルの低かった生徒たちが3年経ってみると立派な大学合格実績を作ったのです。その理由として,この年度は入学時からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けた代なので,その取り組みが功を奏したと思います。
しかしながら,合格した大学を詳細にみると別の見方もできます。難関私立大の合格数がかなり少なくなった。毎年一定数の合格者を出してきた国立大学(筑波,横浜国立)が0になった。敬遠されがちだった遠方の国立大(新潟,弘前,秋田,山形,山梨)の合格数が急に増えたことです。「引っかかる国公立大があったら,遠く離れた地方でもどこでも」という進路指導があったように感じます。