過去の入試における各教科の平均点を、今年度の桐高の普通科・理数科それぞれの配点に従って合計平均点を出してみます。
令和3年度
普通科 国141.2 社61.0 数96.0 理51.4 英120.2 計469.8
理数科 国70.6 社61.0 数96.0 理102.8 英120.2 計450.6
令和2年度
普通科 国130.4 社52.8 数97.6 理52.0 英107.2 計440.0
理数科 国65.2 社52.8 数97.6 理104.0 英107.2 計426.8
ということで、過去2年間のデータでは
国語と理科の平均点の差から、いずれも普通科受験者が有利という予想になります。
過去2年間以上にスライド合格は難しいのではないでしょうか。
ごめんなさい。勘違いしていました。
傾斜配点は各教科150点でしたね。
改めて計算してみます。
令和3年度
普通科 国105.9 社61.0 数72.0 理51.4 英90.15 計380.45
理数科 国70.6 社61.0 数72.0 理77.1 英90.15 計370.85
令和2年度
普通科 国97.8 社52.8 数73.2 理52.0 英80.4 計356.2
理数科 国65.2 社52.8 数73.2 理78.0 英80.4 計349.6
先ほどの数値より差は縮まったように見えますが、普通科が有利なことは間違いありません。
今年度、
国語と理科の平均点の差が従来通りであるならば、理数科の普通科へのスライド合格は難しいと思います。
肝心なことがわかっていませんでした。
理数科の志願者を第二志望で普通科の志願者と比較する場合、普通科の配点にそろえるのですね。
その際、理科は100点満点に戻され、
国語は150点の傾斜配点が適用されるということですね。
昨年までの理数科は数理英の3教科に200点の傾斜配点が適用されたため、配点が少ない国社を疎かにしていたら5教科平等に評価された場合は不利になったという解釈でよろしいでしょうか。
今年は傾斜配点が150点に変更されたので、理数科といえども従来のような極端なシフトを敷かなくなったと言えるかもしれませんね。
ただ
国語が苦手だと普通科で比較された場合はハンデが1.5倍に広がり、力を入れていた理科は3分の2になってしまうということですね。
そうだとしたら、やはり今年の制度改革は理数科のスライド合格に有利に働くようには思えませんね。
そうですね。今年は、理数科だけど理が思うように取れず国が取れた人はラッキーですが、普通科で国が取れず理が取れた人にはスライドはありません。英数できる人を多く取りたいのでしょうね。
普通科の受験生は自分がシフトしてきた教科に対する傾斜配点は変わることがないので、傾斜配点される教科が変わってしまう理数科からのスライド受験生よりも土俵際では有利ということでしょうか。
もっとも、
数学はもちろん
英語や社会といった配点が共通する文系教科においても、理数科受験生が普通科受験生を圧倒しているというのなら話は別ですが。
しかし、この2年間を見るとそういう結果は起こりにくいように思います。