言論の自由とプライバシーの話しに論点をすり替えるのは止めてくれないか? 個人情報を暴露するような内容は良くないということはすでに指摘している通りだ。
問題は老若男女、国籍、宗教、年令、職業の貴賤に関係なく、あらゆる人々が各自の問題意識を持ってそれぞれの意見を自由に述べることに対して、埼玉県立大宮高校の在校生が「発言を控えてほしい」と書き込みしていることに対して特定の誰かに言われる筋合いはないということ。
掲示板はあらゆる人々が誰でも各自の意見を自由に匿名で述べることができるツールなのだ。「発言を控えてほしい」ということは、あらゆる人々が誰でも自由に意見を述べることを否定しているということだ。
言論の自由は憲法で保障された権利であって、振りかざす云々ではない。むしろ、大宮高校の在校生こそが「チーム大宮」、「人の痛み」という美しい言葉を振りかざして、正義派気取りをして、あらゆる人々の意見を自由に述べることに対してイチャモンをつけているのだ。そして、それは自分に都合の悪い情報が拡散してほしくない大宮高校の管理職員と利害が一致している。
つまり大宮高校の校長、教頭が当日の朝に雨天強行を決断しなければ、生徒は死亡するには至らなかったのではないか?
大宮高校はなぜ、生徒が病院に搬送される前に雨に濡れた地面に放置していたのか? 他に、何かしら手立てが準備てきていれば、生徒は死なないですんだのではないか?
大宮高校の管理職員は学校の行事で生徒が死亡したということに対して、重大な管理責任があるのではないか?
このような意見を持つ人々がいても驚きではないと思う。
例えば、保護者や父兄がこうした意見を述べることは控えるべきなのだろうか?
あらゆる人々が誰でも各自の問題意識を持ってそれぞれの意見を述べることは、特定の人の個人情報を暴露するようなものでなければ問題ないと考える。すなわち、「発言を控えてほしい」と言われる筋合いはないと思う。
「大会は雨天中止の予定を小雨で決行しており、大宮高校の担当者は因果関係はまだ不明だが、大会を中止していれば防げたかもしれない」としている。
〓 産経新聞ニュース
大宮高校の在校生さん、学校の担当者自身が「大会を中止していれば防げたかもしれない」と発言している。
保護者、父兄、世間一般の多くの人々が「大会を中止していれば防げたかもしれない」と思っていたはずだ。
女子生徒は9月中旬の体育授業中に倒れるトラブルがあったが、医師の検査で異常はないとされていた。
〓 産経新聞ニュース
専門家が異常がないと診断した以上、生徒も学校も問題ないと判断してもおかしくはないだろう。
しかしながらそれでも生徒は心肺停止になり、死亡した。
学校には強歩大会のような行事を行う場合には安全注意義務がある。今回の学校の対応が安全注意義務違反に該当するかどうかは、一般的には裁判になった場合には裁判所が判断すべきことだ。