海外における通学区域制限がない入試選抜制国公立進学校のまとめ
国を代表するトップ国公立高校。
厳格な入試選抜を経て、進度の速い大学受験準備教育と大学レベル学習を併せて行う特別な教科課程を持ち、教師も特別な資格要件が必要。
Gifted and Talented Educationは法律で規定されて、勉強のできる生徒を大学に進学させるための特別高校(specialized high school for the academically gifted)が設置されている。
全て共学高校です。
(1)寄宿舎を持ち、遠隔地の生徒は寮にはいる
米国(州立サイエンス高校*)、フィリピン(国立&自治体のサイエンス高校)
中国(モデル・スクールに指定される国立大学附属高校と各自治体の英才高校) ベトナム(国立大大学附属高校&自治体立英才専門高校)トルコ(自治体のサイエンス高校) シンガポール(国立大学大学附属サイエンス高校と国立英才高校)タイ(国立大学附属英才高校)
オーストラリア(州立サイエンス高校 州立英才高校) インド(英才高校 生徒定員の75%は地方出身者) イギリス(大学附属&自治体のサイエンス高校) ドイツ(州立サイエンス・ギムナシウム) フランス(高卒後 リセ付属クラスプレパ=グランゼコール受験専門高校)
* 入学しなかった生徒のために、
数学と理科の登録制オンラインコースを提供
(2)寄宿舎を持たないが、遠隔地の生徒は個々に
下宿する
オーストラリア(州立英才門高校)
(3)寄宿舎を持たず、大都市全域ないし広域から生徒を選抜
米国(ニューヨーク市立特別サイエンス高校3校 シカゴ市立英才高校)英国sixthf form collegeの一部
(1)の高校は優秀な生徒を地域から切り離し、寄宿舎に入れて勉強で鍛える目的で国または州の法律で規定された特別国公立進学校。
(2)の高校は同じく優秀な生徒を地域から切り離し教育するが、通えない生徒は高校最寄りの場所に
下宿する。
(3)の高校は原則、自宅から通学。
Special Secondary Schools for for the Mathematically Talented
Series on Mathematical Education Vol.12, 2015
Columbia University Teachers College
http://210.47.10.86:8032/2015-3/12033.pdf受験名門高校である各国の理数エリート高校の解説
欧州(主に東欧の理数高校) ロシア(モスクワ国立大学附属理数高校を中心とした記述)
アメリカ(Bronx High School of Science等ニューヨーク市立理数高校 全寮制の州立理数高校)
ラテンアメリカ(中米=キューバとコスタリカの理数高校)
中東(イスラエル=大学独自の高校生向け理数プログラムと全寮制進学高校 ヨルダン=私立進学高校)
北アジア(中国=大都市の国立大学附属高校と公立トップ高校 日本=日比谷*と筑駒* 韓国=国立科学高校) 南アジア(ベトナム=国立大学附属高校と各省のトップ国立高校
シンガポール=シンガポール国立大学附属数理高校)オーストラリア(ビクトリア州の公立大学2校の高校生向け理数プログラムと公立進学高校、大学附属理数高校)を各章で特集
*日比谷の学校群制度による学力低下と学校群制度廃止後の復活を紹介、日比谷 筑駒共にスーパーサイエンス・コースの記述だが他国の理数秀才教育プログラムと比べるとGifted and Talented Programというより極端に規模の小さいEnrichment Programレベル。
英国で2014年創立のKing's College London Mathematics School(University of London)、Exeter Mathematics School(University of Exeter)、
米国のバージニア州立Thomas Jefferson High School for Science and Technology
ドイツのMaria Theresia Gymnasium(ミュンヘン)、Heinrich Hertz Gymnasium Berlin(ベルリン)、Martin Andersen Nexo Gymnasium(ドレスデン)、Wilhelm-Ostwald-Gymnasium Leipzig(ライプチヒ市)などはここでは紹介されていない。
>受験名門高校である各国の理数エリート高校
コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジで特集された国公立の理数エリート高校。
Special Secondary Schools for for the Mathematically Talented
Series on Mathematical Education Vol.12, 2015
Columbia University Teachers College
http://210.47.10.86:8032/2015-3/12033.pdf埼玉にできるとした全寮制共学、理系の強い一流国立総合大学や有力私立大学の附属高校で非エスカレーター型進学高校でしょうが、そういう大学は埼玉にはありません。
事例に上がった国立大学附属エリート進学高校や公立科学高校をモデルにするなら、実現するかどうかは全く未知数だが旧帝大や旧制高等師範学校が高校単独の科学高校を作って、全寮制共学として埼玉に住んでる秀才を引き受けてもらう方向でしょう。
英国も2014年に高校課程だけの理数系エリート国公立進学高校として共学で寄宿舎のある理数科専門高校のspecialist sixth form collegeののキングス・カレッジ・ロンドン
数学学校(ロンドン)
King's College London Mathematics School
University of ExeterがExeter Mathematics schoolを政府がプッシュして新設
2021年からImperial College London、Cambridge、Durham、Lancaster、Liverpool、Surreyの各大学が同様の附属高校を新設。
米国の州立理数高校も全寮制で共学、一部は大学敷地内に新設。
国の政策の一貫なので政府や文部科学省が動かないと創設は難しい。
どの国もSTEMの人材育成に必要な措置と政策です。
浦高が組み込まれるかわかりませんが、その際は埼玉県立男子高校ではなくなり、校舎等のインフラを使って全く別のタイプの共学の全寮制科学高校に変換となるでしょう。
校長がEduの取材に答えていますね。
――3年の夏秋まで部活動をして、大学入試に間に合いますか。
間に合います。ただ、浪人する生徒は、一定数はいます。東大に絶対に行くと思ったら、東大しか受けない生徒がいるし、早稲田や慶応に受かっても進学しない生徒がいるからです。学校としてはそれでよし、としています。志望校の合格可能性が低いからといって、生徒に「志望校を変えよう」といった指導はしません。浪人すれば合格できるわけではなく、浪人するにしても覚悟が必要です。
記事全文はこちら
https://www.asahi.com/edua/article/14298172