ちなみに仙台二華は県立の中高一貫併設校(一貫は2クラスのみ)ですが、1期生は東大8、京大4、一橋2、阪大1、東北大9をすべて現役で合格者を出しています(一貫生が卒業する前は東京一工阪大はすべてゼロ)。わずか2クラスの一貫生で一気に浦和一女の実績を上回り、東大合格者数で宮城県トップになったのです。
従って浦和一女も2クラスの中高一貫併設校となれば、間違いなく進学実績は改善するでしょう。ただ埼玉には近隣にすでに市立浦和が中高一貫併設校としてあり、浦和一女を中高一貫併設校にするかどうかは賛否両論があると思います。もう1つは共学校にすることですが反対論も強いでしょうが、
偏差値70の進学校の進学実績の低迷が続けば、いずれ議論される可能性はあるとみています。
つまり私立、公立を問わず中高一貫校及び併設校が難関国立大の合格のかなりの部分を専有する状況が最近の全国的な傾向だと思います。今の受験事情では(高入生のみの)公立女子校が一貫校に対抗するのは難しくなってきていように見えます。(男子校は浪人して4年間で一貫校に立ち向かっています。)
選択肢としては中高一貫併設校になるか、または共学校に転じるか、定員を減らしてブラッシュアップしていくか。「ブラッシュアップ」とは現状の状態よりももっといい状態にすること、そしてそれを目指す行動のこと。浦和一女にとってはまさにブラッシュアップが求められていると思います。