リモートで私立が良いとか言ってる人いたけど、逆に公立高校が躍進してる。コロナ渦で文武両道の公立高校が普段より部活や行事に時間取られなかったからみたいですね。普段だと時間足りずに浪人してしまう地頭良い公立高校の生徒が今回コロナ渦で勉強時間取れて現役合格が増えたみたいです。私立みたいに管理型、受け身の学習だと伸び悩んで減らしたみたいです。
駿台の分析によると、今年度はコロナ禍で3月〜5月に公立高校が一斉休業となり、併せて部活動も中止となったので、公立トップ校の生徒は自宅で勉強するしかなかったため、結果的に学力が伸びたとのことです。
共通テストの問題はやや難化したにも拘らず平均点はセンター試験より上がったことが顕著な具体例です。
公立高校は文武両道を標榜していますが、皮肉なことに登校・部活動を中止した結果、自宅学習時間が増えて大学合格実績が上がりました。
その反動により私立高校の大学合格実績は相対的に地盤沈下してしまいました。
公立高校はこの現象をどのように説明するのでしょうか?
単純に勉強時間が増えただけ。本当にそうなんですかね。確かに日比谷高校や横浜翠嵐高校の東大合格者数の飛躍はセンセーショナルでした。個人的には茨城の水戸第一高校も実績を伸ばしたなという印象です。私学では開成が東大合格者数だけ見れば低調です。一方で西大和学園高校のような例もあります。
しかし、一部の極端な変動をした高校が目立つだけで、公立全体、私立全体で傾向が変わったかどうかといえば疑問符が付きます。
コロナ禍で影が薄くなっていますが、入試改革の影響もあるかと。数字が変動した学校はそもそも数年前の中学入試、高校入試から話題があった学校もあります。西大和学園や栄光学園はその例になると思います。
変動の多かった今年度、明暗を分けたのは変化に適応できたか、という面もあるのではないでしょうか。ただ部活や課外活動が抑制されたから勉強時間が増えた。それでは開成の低調が現状説明できませんし。(もっとも、開成の場合は医学科シフト、海外大シフトの可能性あり)
共通テスト後の感想を見ても、サンプル問題や
模試と傾向が全く違うから出来なかったと憤る受験生と、戸惑ったが暗記の比重が少なく考えれば解けるので概ねいい問題だったという受験生に分かれました。
コロナ禍のインパクトが大きかったのは確かですが、入試改革に備えてこの数年どんな準備をしてきたかという面からも考察する必要があると思います。
今年の東大の
数学は易化して公立高校の生徒でも回答できたそうです。難問狙いの私立高校の生徒はそこで点数を引き離すことができなかったことも公立トップ校の躍進に繋がっていると思います。
数学が易化した年は公立高校からの東大合格者数が伸びますよね。2017年あたりがそうでした。高校入試もそうでしたが、大学入試も問題の難度を抑え気味だったのかもしれませんね。
問題が簡単だったから差がつけられなかった・・・というのは、所詮それまでの実力しかなかった者の言い訳に過ぎない。難関中高一貫校は例年と変わらず多数合格しているのだから。合格した公立高校の皆さんは胸を張っていいと思う。