川高のデメリット(短所)のひとつは、鉄道駅から遠いことです。また、今までメリット(長所)と思われていた大学受験の指導力も、今回の東大現役合格者ゼロに象徴されるように、全く無いことが世間の目にも明らかになりました。(なお、浪人してからの合格は、駿台・河合塾・四谷学院などの浪人中に通学していた予備校の指導力で、川高の指導力と、決して混同してはなりません)
こうなってくると、川高で目に付くのはデメリット(短所)ばかりです。自分は、難関大学現役合格を目指す中学生は、(少なくとも川高よりは)駅に近くて通学しやすく、真面目な校風の松山高校・所沢北高校・川越南高校・坂戸高校などを選択すべき、と思います。
明治時代には、小江戸と言われて栄えた川越が埼玉県(旧武蔵の国)の中心だったので、川越高校に学力の高い生徒が集まりました。しかし、浦和が県庁所在地になると埼玉県としては、1番の進学校の座を、浦和高校に、まず、奪われます。やがて、遊び癖のつきやすい校風を大学受験勉強に熱心な校風に転換できない川越高校を避けて、学力の高い中学生の川越の外部への流失が始まります。最近では、鉄道の高速化と運行本数の増加が著しいので、川越高校は大宮高校、ついで所沢北高校にも、難関大学合格実績や《
偏差値》でも抜かれてゆくのが歴史の流れと言えます。
一昔前は、志望校を検討する際には、〔高校受験案内〕という本があるのみで、県立高校は
偏差値以外は同じ、と思われていました。しかし、【高校受験ナビ】のような受験ネットの進歩発達のおかげで、県立高校の中にも、遊びグセがつきやすく、地頭よりも下のランクの
偏差値の大学に進学させてしまう傾向(校風)の高校があることがわかってきました。最近は、新聞の衰退にもみる通り、紙の情報よりも、ネット情報を信頼する中学生と保護者が増えています。したがって、川高は、入学する生徒の
偏差値の低下傾向に悩まされるでしょう(実際、川高の在校生のツイッターでも、毎年、川高に入学してくる生徒の
偏差値は低下し続けている、という(つぶやき)を発見しました。)
県立高校の家は多くを学校に求めていないと思います。受検を勝ち抜いた同レベルの仲間との生活環境が重視。ほとんどの生徒の家は予備校にお金を使いたいと思っているでしょう。私立は何百万もかかるわりに、結局予備校も必要になる、学校の力不足そのもの。