入り口、出口で学力評価をする指標として、特定大学の合格数だけで最難関かどうかの評価はできない。
・入り口
高校入試は統一テストで選抜する海外と異なり、首都圏の公立高校入試統一試験はないので、難関度の評価はできない。これも仮に首都圏の公立高校志望者大多数が受験する
模擬試験があれば、入学者パフォーマンスは参考になるが、そういう模擬テストは存在しない。
都立だけなら、統一入試学力テストのパフォーマンスのみだが、推薦入試、独自入試科目があるので入り口の学力での難関度は評価できない。
せいぜい都立受験生の8割か9割以上が受験する模擬テストの入学者パフォーマンスくらい。
・出口
現役受験生が受ける大学入試共通テストの素点パフォーマンス、
数学、物理、化学、生物などの科目別素点パフォーマンスで評価は可能。
米国等は、大学入試共通テストSAT/ACTの学校別得点パフォーマンスに加えて、高学力生徒が受ける大学単位早期取得試験(Advanced Placement Examination)の科目別パフォーマンスや受験率が出口の学力評価に使われる。このパフォーマンスの高校別ランキングもメディアで発表されている。
大学入試英国や米国、中国も難関大学合格数ランキングはメディアで公表される。
首都圏全域から通い易い日比谷、戸山、新宿あたりは首都圏全域から英才秀才を集めて特別プログラムで教育する理数英才教育高校に転換するのもあり。
都立高校ではなく、国立か私立にならないと難しいが。
神奈川、埼玉、千葉あたりで県立高校には物足らないと感じる難関大学志望の高学力高校受験生も目指して来るだろう。
広範囲から生徒を集める国公立の入試選抜制理数英才教育高校は米国の全寮制州立科学高校やニューヨーク市科学高校(StuyvesantやBronx Bronx Science)、中国・シンガポール・タイ・ベトナム・トルコ・オーストラリアの国立大学付属科学高校、ロシアの国立大学付属科学教育センター高校(旧・物理
数学高校)、2014年以降に公立進学高校を転換させた英国の大学付属
数学学校など海外にモデルがある。
有力国公立大学の近隣に付属理数ギフテッド教育高校を設置して大学レベル学習と大学単位取得、かつ非エスカレーター式で難関大学受験の名門高校を兼ねる学校は米国、オーストラリア、中国、タイ、ベトナム、フィリピン、ドイツ、ロシア、英国(2014年以降に複数校新設)など。
日比谷は東大や東工大と隣接、近隣ではないので、米国の州立科学高校(多くは大学とは独立、一部が州立大学や私立理工科大学のキャンパスに設置)、ニューヨーク市立科学高校、韓国の国立科学高校、フィリピンの科学高校のように大学付属では形での理数ギフテッド高校化は可能。
Gifted and Talented Educationとして国際的に教育方法として知られ、海外でも導入されているのは高校時代に高度学習プログラム(Advanced Placement Program=複数科目で大学1年分単位取得やEarly College Program=複数科目で大学数年分単位取得・・・プログラム利用者の大学修業年限短縮と大学院や専門職養成プロフェッショナル・スクールの進学率上昇のデータあり)を提供する教育。