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東京工業高等専門学校の評価と受験体験

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第一志望電子工学科合格先輩 ( 2020/04/06 )

受験体験
僕は自校作模擬、都立そっくりの両方で、いつも判定がB以下で、最後の模試はまさかの3科偏差値54という、自分でもありえないくらい低い偏差値でした。しかし、本命の都立S高校に向けての勉強でいっぱいになり、高専の勉強は中学校の10分休みと昼休みに数学と理科の解法を考え、各大問ごとの1問に対する配点、難易度をチェックして優先順位を考えることしかしませんでした。
そんな中、2/10の私立のチャレンジ校に落ちて、都立の入学願書取下げ日までに受かっていた高校が、「高校浪人しないために併願で受けた最低限の高校」のみになってしまっていたのです。ろくに高専の勉強もせず、倍率2倍越えの都立高校に受かる確信も持てずにいた為、都立高校を滑り止めにしようという決断に至り、共通問題校で、確実に合格点に達することができ、なおかつ国公立大への進学率が20%を越している理系の都立T高校(もう実名を出しているようなもんだが)に志願変更することに決めました。その時、自分は高専が第一のつもりだったので、高専に絶対受かるという自信を手に入れるため、とにかく自分の得意な数学と理科を繰り返しやり、英語国語は目で解いていきました。
受験日当日は中央線に1時間ちょっと乗る予定だったので、その時間で5年分の過去問を見返して、細かい傾向(この大問は配点が高く、得意な単元など)を掴み、全問正解ではなく、合格点に乗るための問題の選択を心がけました。
試験を受けるときの時間配分は、
?最初の1分で試験全体の問題数、内容、難易度を大雑把に把握

?だいたいの時間配分を決める(持参する時計は、アナログ時計の方が時間配分を決めやすい)

?捨ててもいい問題に印をつける

?絶対に正解する問題を決めて、そこから解く

?最後の3分は、新しく難しい問題を解くよりも、とるべき問題の見直しをする
自分の受けた2020度(令和最初の)入試では、数学の出題形式が変わったが、?によりそれを初めから頭の中に入れて臨むことができた。
自分の年は理科、英語数学国語の順番だったが、理科と英語の感触が良かった為、リラックスして数学を解くことができた。しかし、数学で約分のミスによりハマってしまい、最後までそのミスに気付かず、終わってしまい、とても焦った。国語は昼食後だったためパニックは収まっていた。又、昼食休憩が意外と長かったため、余った時間に感触だけで数英理の点数を書き出し、国語で何点取ればいいかというのを計算していた。それにより、大体8割とれればいいということを知り、8割を解き終えたあたりから少し余裕が持てた。
実際のところ、自分の年の英語国語は簡単で、自分の苦手な国語が簡単だったのは大いに救いになった。理科はtwitterでは難しかったと言われているが、確かに感触的には85点位だったが、自己採点では70点台だった。しかし、見返してみればそんなに激ムズではなかったように思える。数学は約分ミスがなければ70に届いていたが、やはり自分の苦手な平面問題と、独特な数字ピラミッドはかなり難しかったと思う。学校のテストではいつも90点台で、模試でも偏差値70前後だったが、それでも62点しか取れなかった(数学)。
試験終了後は、回答がくぬぎだ会館の前の掲示板に貼り出されるため、配点も含めて写真を撮り、家で自己採点をした結果、
理科76点 英語92点 数学62点×2=124点 国語89点 換算内申37.8点
圧縮点
(76+92+124+89)*0.16+37.8*0.4
=60.96+15.12
=76.08点
自分はこの点数で第一志望の電子工学科に合格しました。
ちなみに、志望学科関係なく、合計点の上位者から合格するそうです。しかし、第5志望まで書かないと、空いている学科がなくなってしまう可能性があるため、第5まで書いておいたほうがいいです。2年の学科配属は、第一志望にした学科を志望する場合、100点満点中の5点にしか含まれません。もし、第5志望にした学科に、気が変わって志望する場合は5点が1点になるだけです。残りの95点は成績で決まるそうです。
自分は、受けるときは第一志望のつもりでしたが、元々東工大に行くという夢があり、編入試験を受ける場合、往復3時間もかけて通うのは大きなハンデとなり、大学編入試験では、その学科専門の分野が出るため、2年の学科配属で、大学の学科も決まると考えると、不安だったため、都立高校に結局入学しました。
最後に、それぞれの教科の勉強方法について述べます。
理科
基本的には、中学校の授業で身につけます。具体的には、ただ丸暗記ではなく、なぜそうなるのかを考え、実際に書いてみて、頭に残します。また、生物や地学などの一般に暗記系といわれるものでも、一つ一つのつながりを意識するといいです。物理、化学系では、抽象化するといいです。例えば、気圧が下がるとなぜ袋は膨らむのかが、比較的抽象化しやすいと思います。空気などの、見えないものも小さい粒などのモノに例えて考えることで、理解は一気に深まると思います。あとは1月に振り返るだけで乗り切れます。
英語
自分の学校では毎日、トレーニングノートという宿題があり、毎日ノート1ページ分に五つの単語を書き、次のページで覚えているかテストをして、間違えたらまたその単語を体が自然に書けるようになるまで繰り返し書く。そして、教科書の直近でやったページを3回音読し、文法ワークシートを要約、最後に
最近習った文法とそれ以外の文法、重要表現、最初にやった単語五つを入れて5文作る。ということをしていました。それにより、単語、文法はパーフェクトになり、音読で速読もできました。つまり、高専レベルならば受験勉強は必要ないのです。
数学
授業中に先生の言うことを聞き、考えて問題を解き、公式、定理の意味を理解し、なぜそれ以外ではできないのかを考える。これだけで、基礎は授業中に身につきます。そして、週一で1時間半塾で発展問題を解く。自分は個別だたため、先生に質問しやすかったのが、数学のセンスを養うのに大いに役立ったと思います。発展問題では、最難関校である、筑附、自校作校、洛南、西大和、開成などの過去問厳選集です。このような教材と、教えてくれる人がいれば、塾なしでも大丈夫だと思います。
国語
これだけは興味がわかず、そんなに得意ではなかったので、なんとも言えないですが、漢字はスマホのアプリで読み書きは完璧にしました。あとは3学期にやった国語の授業での演習問題だけです。まあ、高専の国語は簡単なので、意外と苦手でも大丈夫でしたよ。

オススメの参考書など
WINING PLUS(数学)
思考力・活用力を極めるトップ校への数学のコンセプト

通塾経験:あり
家庭教師:なし
通信教材:なし
得意科目: 数 理
苦手科目: 国 社