簡単な流れを言うと
1各大学が各高校に推薦枠を指定する
2高校が推薦枠の届いた大学を発表
3生徒が高校に指定校推薦を申し出る
4高校の学内選考を経て指定校推薦者としての資格を得る
5推薦者として指定校推薦入試を受ける
6合否発表
って感じです。最近になって指定校推薦入試は「学校推薦型入試」名称変更されましたが、仕組み自体はほぼ変わっていません。
詳しく説明すると(ここでは学校推薦型入試ではなく指定校推薦入試という名称を用いさせていただきます。)
1大学による高校への推薦枠指定
各大学は「うちの大学にこの高校からは○○人進学している」というような入試データや指定校推薦で入った学生の成績などを総合的にみて、推薦枠を指定する高校を選定します。つまり、国分寺高校からあまり進学者がいない場合や国分寺高校から指定校推薦で入った学生の成績が悪いもしくは留年、退学などした場合の大学からの推薦枠はあまり期待できません。
2高校からの推薦枠発表
各大学が指定校を選定すると、「法学部2名、理工学部3名…」のような選定結果が高校に届き、これら用意された推薦枠について高校は9月上旬〜中旬に生徒に向けて発表します。
3推薦への申し出
発表された推薦枠を基に、指定校推薦を考える生徒は指定校推薦者への選定を求めて申し出を行います。各大学ないし学部学科からは「評定平均4.0以上、各種
英語検定で一定レベルを保持…」などの条件が出されるため、これら条件を満たさないと申し出自体ができません。まして評定平均などは1年の評定から平均されるので指定校推薦を考えるならばなるべく早い時期から勉強に励んだ方が良いです。また、申し出を行い、学内選考に落ちてしまった場合でも2次募集があるため、そこでもう1度別の大学や別の学部学科に応募することも可能です。
4指定校推薦者としての選定
推薦への申し出を行い、そこに対立候補がいなかった場合は特段の理由がない限り、そのまま指定校推薦者に選定されます。対立候補がいた場合は、評定平均の高低や授業態度など、学校におけるさまざまな情報を基に選定されます。(簡単には評定平均を高い順で決められていくと思います。) 学内選考に通り、指定校推薦者に選定されると後日、高校から指定校推薦入試の概要や心得などを知らされます。
5指定校推薦入試
指定校推薦入試の内容は各大学、同じ大学でも学部学科によって異なります。種類は書類審査のみ、書類審査+
面接、
面接+
小論文試験…です。
6合否発表
指定校推薦入試から1週間程度で合否は発表されますが、相当なミスなどを犯さない限りは合格します。指定校推薦の制度上、生徒のレベルを図るのは大学ではなく高校に委ねられているので高校での学内選考を通った人は「問題ない」と大学から判断され、限りなく100%に近い指定校推薦者が合格する感じです。