学習内容 -機械科-
工業の心臓部をクリエイトする
機械は工業のあらゆる分野の心臓部ともいえる存在です。ものづくりに必要な設計や製作・操作にかかわりを持つ機械技術全般について学び、次世代を担うクリエイターになることを目指します。
このページの内容
※ 機械科卒業生の進路状況は,「卒業生の進路 -機械科-」のページをご覧ください。
授業科目
令和4年度入学生からの授業科目です。
必修科目
- 工業技術基礎
- 機械に関する基礎的な知識・技術などを実験・実習を通して体験的に学びます。
- 課題研究
- 3年生までの学習で身に付けてきた専門的な知識・技術などを基に生徒自身で1年間研究できるテーマを設け,グループで調査・研究を行います。技能検定などの資格取得にも取り組みます。
- 実習
- 機械に関するさまざまな工作・組み立て・検査などを実際に行い、教科書で学習した知識や技術を体験的に学ぶことで機械に関する理解が一層深まります。
- 製図
- 図面の意味を理解し、手書き製図、コンピュータによる図面製作などを行うことで部品製作をするのに大切な図面の書き方を学びます。
- 工業情報数理
- 工業分野における情報技術や情報の活用方法について学ぶ科目です。
- 機械工作
- 機械を構成する部品に使用される材料の性質や種類、加工方法などを学びます。
- 機械設計
- 力や運動などの基礎知識から学び、いろいろな力が加わったときに耐えられる部材の大きさを求めたり、ねじや歯車といった機械要素についても学びます。
- 原動機
- 空気や水などの流体という物質の性質を学び、その流体を利用したポンプ、圧縮機、などの流体機械について学習し、その後内燃機関とよばれるエンジンについても学びます。
選択科目
- 工業管理技術
- ものをつくる生産活動に必要な、生産計画、生産管理など勉強し、良いものをつくる品質について学び、生産活動で一番重要な安全についても学びます。
- 生産技術
- 基本的な電気・電子技術を勉強し、自動で機械を動作させる機械制御とよばれる技術やロボットなどについても学びます。
- 船舶工学
- 船の種類や構造、効率よく推進するための船の設計などについて学びます。
- ハードウエア技術
- コンピュータに関する仕組みや構成、コンピュータによる機器の自動制御などについて学びます。
実習授業のようす
工業技術基礎
-
■鋳造
砂である形の空洞をつくります。その空洞にアルミを溶かして流し込み、部品を製作します。 -
■溶接
金属を溶ける温度まで加熱して、鉄を接合したり、切断します。 -
■旋盤
丸い金属材料を回転させてけずり、きめたれた形状に加工します。 -
■仕上げ
手作業で金属を切断したり研いて、きれいなペーパウエイトをつくります。
実習
-
■NC
プログラムで自動加工する装置(NC)を理解し、好きな文字や模様の加工をします。
-
■電子工作
マイコンについて学び、LEDなどをハンダ付けし、自分でデザインしたものを表示させます。 -
■熱機関
エンジンの分解組立てと、その性能について試験を行います。 -
■制御
エアーシリンダやコンベアなどの機器を自動で動かす技術について学びます。 -
■マシニングセンタ
加工する工具を自動で交換する工作機械について学び、CAD・CAMという自動加工にはかかせない専門技術を学びます。 -
■特殊機械
フライス盤、研削盤、NC旋盤、ホブ盤などの各種工作機械で加工する技術を学びます。
大学・企業見学
各学年ごとに年1〜2回,大学や民間企業の見学に行っています。
-
長岡科学技術大学 様
-
新潟トランシス株式会社 様
外部の方の講義・講演会
大学の教授や企業の方から講演をしていただきます。
-
講義 新潟大学教授 松原 様
-
講演会 ホンダ学園 様
取得できる資格
技能検定
この検定は国家検定制度で、合格1者は「技能士」とよばれ、各種職種の技能の証として企業からも高く評価されます。
- 機械検査
- ノギス、マイクロメータ、ハイトゲージなどと呼ばれる計測器でいろいろな形状の寸法を高い精度で測定します。
- 普通旋盤
- 旋盤という工作機械で2つの材料を精度よく削ります。1つは軸、もう1つは穴をあけた部品を作り、互いにはめあわせる部品の製作を行います。
- マシニングセンタ
- 自動で加工するプログラムの内容について理解し、工作機械の準備、正確にプログラムを入力し、一連の安全作業の流れを身に付けます。