長野県の平均以外非公表ですので、各高校の平均点を正確に知っている人はいないでしょう。受験生一人一人に点数を聞いて回るわけにもいきません。だから正確にはわからないことになります。それでも何か手掛かりはないかと、出来る限り考えてみました。
まず合格者平均あたりで受かった生徒はどんな生徒か考えます。それは中央値あたりの生徒です。定員240人ならば120人目くらいです。もちろん平均と中央値が一致するわけではないので、ザックリした推測になります。
ここで、推測を単純化するため探求科は普通科より1ランク下に置きます。
普通科120番目の人は第4通学区では成績何番目の人か考えます。深志の今年の定員280人に120人を足して400番としてみます。今年の第四通学区の3年生は約4300人ですので、全体の9.3%になります。ひと学年100人なら9番目くらい、150人なら14番目くらいになります。
偏差値でいうと63です。
ここで仮に探求科の80人と深志の不合格者を加えるとどうなるでしょうか。深志の競争率はここ数年1.1倍前後で推移しています。今年は40人減員しますから倍率は上がるかもしれません。60人オーバーの1.2倍としてみます。すると普通科120番目の人は4300人中540番目となり、全体の上位12.5%、
偏差値62となります。
要するに
偏差値62、63くらいが合格者平均と見ることができます。
この
偏差値62・63は点数に直すと何点になるのか。それが答えです。
偏差値を考える上で不可欠なのは、全体の平均と標準偏差です。平均は去年282点とこの5年間では一番高かったのですが、5年間の平均ではほぼ270点くらいです。
ここで標準偏差を推定します。
学校の定期テストでは平均300、標準偏差100程度のところが多いように思います。中1・中2の頃、蟻ケ崎400、縣430、深志450みたいなことを言われたことありませんか?
これは
偏差値60、63、65に対応しています。総合テストや
模試はそれぞれ難度もちがいますが、定期テストより平均も下がり、標準偏差も狭くなります。これはレベルの高い問題が増え、難易度中程度の問題も数が増えるからです。標準偏差は90くらいでしょうか。
公立の入試は平均では総合テストを上回るものの、高レベル問題が増えた分、標準偏差はさらに狭くなっているように思われます。標準偏差80くらいでしょうか。
比べてみます。
偏差値63で平均270標準偏差80のとき、374点
偏差値63で平均270標準偏差90のとき、387
偏差値62で平均270標準偏差80のとき、366
偏差値62で平均270標準偏差90のとき、378
374と366の中間、370点あたりが合格者平均と私は予想します。