麗澤瑞浪高等学校 - 岐阜県 私立

生活空間としての個室は、もちろん個室ですが、壁と天井との間に30センチほどの空間があり、音が筒抜けです。騒ぐどころか、物音を立てると、受験生である上級生に気を遣っていないと、上級生から注意されます。
ドアには、中が見える窓がありますが、タオルで隠すことが許されていますから、常に見えることはありません。しかし、覗けば、中は丸見えです。
プライバシー確保と呼べるレベルの個室ではありません。
お互いに見張り合いながら、生活すると言うことでしょう。また、永年培われた寮内での慣習がものすごくたくさんあって、上級生から、ことあるごとに注意されて、しきたりを仕込まれます。
共同生活なのだから他人にも配慮を、というあたりまえのしつけですが、そのために犠牲にする自由は相当に大きいです。
このような生活が楽しいと思う人は、どうぞお入り下さい。
私には時代錯誤も甚だしいという印象しかありませんでした。
学校生活できちんと指導できているなら、寮生活でもできるはずでしょう。自宅生は自由に生活しているわけですから。

昔の慣習の蓄積があり、それを懐かしむOB・OG教員、卒業生父母がおり、その中で日常が積み重ねられていきますから、急に根本的な変化を求めることは無理でしょうね。

それから寮生は、勉強が遅れたりわからなかったり、または得意を延ばそうとしても、進学塾に通うことは不可能です。そのぶん学校がフォローしてくれるかと言えば、否です。
「自学自習」････美しい言葉ですが、塾や予備校の面倒見やわかりやすいフォローは受けられない、という意味の言い換えに過ぎません。
「自学自習」････つまりその時間は、「自学自習」している時間ということになっていますが、自室に閉じこもって、息を殺してその時間が過ぎるのを待っているという生徒も多いと聞きました。
それしかできないシステムなんですから。

それからトイレは各部屋にあるわけではなく、共同です。