https://hochi.news/articles/20230708-OHT1T51324.html?page=1【群馬】大会最多タイ20奪三振 最速115キロのエースが大仕事 選手10人の県立校に訪れた「奇跡」
◆第105回全国高校野球選手権群馬大会 ▽1回戦 松井田3―1榛名(7日・高崎城南)
東西東京、埼玉、千葉などでも開幕し、全国で今夏最多の170試合が行われた。群馬では選手10人の県立校・松井田の最速115キロ左腕・落合咲(さくら)投手(3年)が榛名から大会最多タイの20三振を奪い、1失点完投。22年ぶりに初戦突破した。
降り注ぐ雨粒がメガネに付着し、視線を遮る。だが落合の集中力は最高潮に達していた。2点リードの9回2死三塁。2ストライクに追い込み136球目、3球勝負でストレートを決めた。バットは空を切る。20奪三振での完投勝利だ。拳を握り、叫んだ。
「こんなに三振を取れるとは。実感が湧かないですけど。舞い上がってます」
最速は115キロ。だが制球力が抜群で、内外角、高低へと投げ分けた。カーブで幻惑し、右打者にはチェンジアップを沈めた。6回からは5者連続と、毎回の奪三振で圧倒。8安打1失点でマウンドを守り抜き「22年ぶりの初戦突破が目標でした」と笑った。
剛よりも柔。清風生も大いに参考にしてほしい。