園芸高校は授業時間の半分を専門科目である農業に充てるため、普通教科の勉強時間が足りず、一般的な大学入試には向きません。
しかしながら、農業の勉強を通して様々な課題研究を行い、発表し、全国規模のコンクールに多数入賞しています。それらの実績が評価され、AO入試や公募制推薦で国公立大学に合格しています。本年もAOで鳥取大学1名、公募制推薦で公立鳥取環境大学2名、滋賀県立大学1名の計4名の進学が決定しています。
また、それ以外にも農業高校推薦という制度が国公立大学にあり、過去には千葉大、岡山大、筑波大、京都教育大、島根大などにも進学実績があります。
現在国公立大学に進学している生徒の多くは、高校入学当初よりそれを目標としていたわけではありません。むしろ高校入学後、農業の分野に興味を持ち、努力して勉強したものが多いのです。
ちなみに成績上位の生徒の大半は就職を希望するので、国公立に進学する生徒は必ずしも成績上位者とは限りません。むろんそれ相応の学力は必要ですが。
回答ありがとうございます。それ相応の学力というのは、どのように理解すれば良いのですしょうか?現在、中学校の懇談では併願受験する私立の結果次第ですが、渋谷高校を勧められています。
渋谷高校を勧められるなら相応の学力があるのではないかと思います。園芸に入って上位30位以内くらいにに入れば可能性はあります。
入学後、農業クラブに入り研究を積み、勉学に励めば国公立大学も見えてくるのではないでしょうか。ちなみに、科によって進学先も違うのでその辺も検討されればと思います。
また、日本大学への指定校推薦も2名あるので、金銭的に許すのであればそちらもおすすめです。
わかりました。ありがとうございます。最後に、ホームページの進路データでは毎年20名からそれ以上の方が卒業されていないようです。卒業されていない方がどうされているのか、また園芸高校進学への向き不向きがあれば教えてください。
園芸高校の生徒の中には、不本意入学や中学時代に不登校であった生徒もおり、やむを得ず進路変更を余儀なくされる生徒もいます。
進路変更先としては、他の高校と同じく単位制高校に進む場合が多いです。
生徒の適性でいえば特に向き不向きはありません。実際、中学時代に不登校であった生徒も真面目に学校に通い、卒業しています。農業という新しい科目を一斉に始めるのでこれまでの遅れがなく、同じスタートラインに立てるのがメリットではないかと思います。
1月19日(土)、2月16日(土)に学校説明会がありますので、詳しく聞いていただければよろしいかと思います。
見学会、参加したいと思います。丁寧なご回答ありがとうございました。