成績面では、昨年度の中止になったコンクールを除いて2回連続で府大会出場、アンサンブルでは確か今年度府大会金でした。茨高全体としても自主自律の精神が重んじられていますが、吹部も生徒主体で活動しており、コンクールの曲以外は顧問の先生ではなく学生が指揮を振ります。私はこの春で茨高を卒業しますが、茨高に入学された際にはぜひ仮入部で和気あいあいとした空気を感じていただければ幸いです。
私は茨高での経験しか持ち合わせていないので豊中高校さんとの比較はできませんが、順番に質問に答えさせていただきます。
〈演奏機会について〉
以前は、校内外の区別をしなければ平均月1程度は人前で演奏する機会がありましたが、コロナ禍においてはどうしても演奏機会が減っているのは事実です。しかし、演奏機会は自分たちで作ることができると私は思いますし、それはそれぞれの代がそれぞれの考えを持って判断するところだと思います。そう言った意味で、お子さんがお子さんの代で演奏機会を増やそうと思えば増やせるでしょう。その一方で、「茨高生は忙しい」とよく言われるのも事実です。例えば、一大イベントの
体育祭が夏にあり、冬には2年生は課題研究があり、3月には音楽会があります。その上で学業等も考慮すると、実際に茨高で生活してみると、もっともっと演奏機会を増やすというのは時間的に厳しいとお思いになるかもしれません。
〈外部の指導者について〉
バンド全体を通年で指導してくださるよう外部の方にお願いすることは現在はしておりません。全体としては、コンクール前と定演前に数回外部の方に見ていただいています。パート単位では、部会計と相談しながらですが、それぞれのパートがそれぞれに指導者の方にお願いして、時折指導に来ていただいています。これについても、繰り返しになりますが、それぞれの代で判断するべきことですね。部活の活動資金は部員から徴収した部費が主ですから、それを外部の方の指導費に使うのか否か、はたまたお金が足りないなら部費を値上げするかどうか、自分たちで決めることだと思います。
〈楽器決めについて〉
これもそれぞれの代がそれぞれ考えて方針を決めているので、必ずそうであるというの保証はできませんが、私の知る3年間は、オーディションは実施せず、新入生たちの話し合いによって担当楽器を決めていました。(ただし、楽器を所持している人は優先されていました。)
〈部員が一生懸命であるか〉
これは難しい話ですね。部活動という仕組みが任意参加のものである以上、部活動に求めるものが人によって違うのは仕方ないことです。自ら選んで入っていますから吹奏楽が好きなのは自明ですが、その上で、例えば、高校生活で
体育祭に一番重きを置きたい人もいますし、外部で習い事をしている人もいます。吹奏楽という大きな括りの中でも、コンクールに青春をかけたい人、音楽会で第九を演奏するのを一番楽しみにしている人、定演を一番大切にしたい人など、吹奏楽をやりたい理由は人それぞれです。もちろん個々の価値観は部で1つに統一できるものではありません。しかし、部全体として目指すところ、部のあるべき姿というものは十分話し合えば統一できるものですね。したがって、何度も繰り返して非常に恐縮ですが、「茨高の吹部において普遍的に部員のやる気がどうか」ということはなかなかに表現しづらく、人によるし、人によって構成されている、それぞれの代によると言わざるを得ません。その中で茨高吹部の特徴を挙げるとすれば、連帯感でしょうか。何度も本音で話し合ったりしていくうちに自然と部員同士の仲は深まっていきます。
〈3年間部活動を満喫できたか〉
私個人の経験で言いますと、高校生活で何に一番力を入れたかと聞かれたら、部活動だと答えます。部活動を通して、音楽の面でも学ぶところが非常にたくさんありましたし、尊敬できる大人や先輩、同期、後輩に囲まれて、人間としても大いに成長できた3年間でした。私の出身中学は対して吹奏楽が盛んな学校ではなかったですし、私自身中学時代は惰性で部活を続けているようなところがありましたが、茨高に入って初の合奏の帰り道で「吹奏楽ってこんなに楽しいんか!!!!!」って思いながら合奏の録音を聴いていたのも今でも鮮明に覚えています。部活中の一瞬一瞬を思い出せるような、高3になって勉強に感じていたストレスも部活同期と話せば吹っ飛ぶような、私にとってはかけがえのない3年間でした。
非常に長くなってしまいましたが、こんな感じの回答でいかがでしょうか。お子さんが勉強も吹奏楽好きでいらっしゃるというのを聞いて、コンクールの練習後に部活の友達と
数学していたのを思い出しました笑
豊中高校さんも素敵な学校さんだと思いますので、悩める限り悩んで、結果悔いの残らないような選択をしていただければ本望です。