私たちの代のトップは3年間学年順位一桁を維持し続け、現役で東大理1に行きました。参考までにその人のことを書こうと思います。
まず、国数英の予習をかなり進めていました。具体的には入学前の春休みの段階で数1Aの内容は一通りおさえていました。そうすると学校の
数学の授業が全部復習になるわけですね。人間は忘れやすい生き物ですから、復習がかなり重要になります。そういった意味ではかなり効果的だと思います。(ちなみに、入学前に数1Aを終わらせている人は何人かいたので、そこまで珍しいことではないと思います。)
数学を先取りしてやってしまえば授業の予習復習に必要なコストが低くなるので、問題演出をこなす余裕も生まれてきます。あとは公式の暗記ではなく、公式の導出や考え方に重きを置いて勉強していたように思います。夏前くらいからは2B(一般的な高校では2年生で習うやつ)の先取りをしていました。
そして
国語ですが、これは古文と漢文に力を入れていました。高校の古文と漢文は必要となる文法、単語の量がそこまで多くないので、早めに覚えてしまえばかなり楽に点が取れます。単語は単語帳、文法は教科書や文法書みたいなのを読みつつひたすら問題を解くことですかね。
英語は単語をしっかり覚えることと、
英語に触れる機会を増やすことです。分からない
英単語の意味は文脈から読み取るというのは
英語の問題を解く際の定石ではありますが、分からない単語が何個もあるとろくに読めませんから、単語には特に力を入れていたようです。学校で配られる単語帳だけでなく、鉄壁と呼ばれる単語帳(かなり網羅性が高く、系統的に単語が並んでいるため、長い間人気のある単語帳です。そこそこ難しいので、いきなりこいつをやる必要はないと思います)をひたすら回していました。
英語に触れる機会を増やすというのは、大学入試は英文を読む精度だけでなく、速度も求められるので、その訓練という意味合いが強いです。参考になるかわかりませんが、1年生の秋の段階でTOEIC700点台後半を取っていました。
高校1年生の間はこんな感じで、ひたすら国数英の基礎固めをしていくのがいいと思います。相当余裕があれば理科もしくは社会に手を出すのもアリですが、国数英をガンガンやっていれば2年生でしっかりと理科社会に入っていくことができるので、まずは国数英がおすすめです。
どのくらいすればいいのかというのは答えかねます。なぜならば、人によってばらつきが大きいからです。厄介なことに勉強は◯◯時間やれば定着するというものでもないので、学んだことを咀嚼し、自分に落とし込めるだけの量をやるのが大切です。
どの時期からというのはもうお分かりかと思いますが、入学してから、もしくは入学前からですね。東大理3や海外の名門大学を目指すわけじゃないなら勉強に3年間全てを捧げる必要はありませんが、部活に取り組んだり友人と遊んだり娯楽を楽しんだりしつつも、1年生の頃からしっかりやっていないと基町レベルといえどトップは難しいです。
青チャートは非常に網羅生が高く、解法の教科書ともいえる良書です。全問自力で解けるようになるまで何周かやるとすごく力がつきますので、2Bに行く前にもう何周かしておいた方がいいと思います。2周目以降は1周目で間違えた問題を中心に取り組んでいくといいと思います。1周目と2周目の間を1週間なり1ヶ月なり開けると、知識や考え方が定着しているか確認もできるのでおすすめです。
青チャートの問題が物足りないのなら、より難しい赤チャートや理系
数学の良問プラチカ、1対1対応の
数学、やさしい理系
数学など、他の問題集に取り組んでみるのもいいですね。赤チャートは青チャートをそのまま難しくした感じで、理系
数学の良問プラチカは問題数が少なく、何周も回しやすいのが特徴です。1対1対応の
数学は問題のレベルは赤チャートかそれ以上に高いのですが、解説が優秀なので重宝します。やさしい理系
数学は名前からは考えられないほど非常に難しいので、1年生ではなく2,3年生くらいからやってもいいくらいの問題集ですが、東大京大や医医を目指すならやってみる価値はあるでしょう。
何冊も手を出して中途半端は良くないので、一冊違う問題集を買ったら使い込んでくださいね。
青チャートの大半が解けるようになれば2Bに行ってしまって大丈夫かと思います。2Bの先取りをしながらでも1Aの問題演習に取り組むことはできるので、1Aを完璧にすることにこだわるのではなく、どんどん進めちゃおうくらいの考えでやっていっていいと思いますよ。