選抜1は国泰寺高校が「毎年、その年に欲しい生徒から順に採る」試験のため、「調査書点だけ」であれば、そのボーダーは130とも言われます。従って選抜1は「運」あるいは「くじ引き」などと言われます。
しかし「運も実力のうち」です。
要は、国泰寺高校の生徒としてふさわしいことはもちろん、この生徒は将来、国泰寺高校の卒業生としてふさわしい業績を世に残す可能性があるのかも含めてみてきますから、そこに注意です。
「ふさわしい業績」は、概ね、卒業生の実績からになります。まずは公表されている出身者(戦前の卒業生ではなく、戦後の卒業生が大切です。)の業績をよく見て、その業績を出すに到ったそれぞれの考え方、生き方についてよく研究してみて下さい。実は共通点=国泰寺高校で学んだ人らしい共通点があり、それがベースになっていることがわかります。ただしここはカンニングになりますので、私も教えることはできません。自分で見つけてください。
それを踏まえ、志願書の志願理由のところをしっかり書くこと、そして当日の
小論文、
面接に臨み、自分を出しきって下さい。あなた自身が卒業生の業績と生き方に共感できるのであれば、自然にそれが当日の
小論文、
面接にあらわれ、高校側も「気に入る」ことになります。
公立高校です。伝統校といっても、私立のように建学者の精神がベースとなり、受け継がれているわけではなく、広島県民の意向が受け継がれ、伝統になっていることから、「伝統ある貴校で学びたいと考えた」といった「学校を賞賛すること」は「誰もが言う挨拶」くらいに考え、学校の伝統についてはそれをこれから自分はどう活かし、地域社会と日本にどう奉仕していきたいかについてくらいまでしっかりまとめて下さい。
まあ、これは大丈夫でしょうからヒントを出します。
「勉強はちょっとだけできないが、「賢さ」、例えば先見性とずば抜けた行動力で全国、世界にはばたいている国泰寺卒業者」ということです。それを可能としている、高校時代に得たものは何であるかです。
例えば経済界、100円均一ショップ、ダイソーの創業者(社長)は出身者ですが、出身大学はここでいろいろ言われている難関校ではなく、今、その日本有数の企業トップらしからぬ面白い発言でよく知られています。そして自分自身の中で、国泰寺高校を大切に考えられています。
フジテレビの現社長も出身者で、東京在住の出身者をフジテレビに招待されたりと、国泰寺高校を大切に考えられています。
司法では、大阪弁護士会会長が出身者であったとき、時の知事の差別的な発言に対し、日本の歴史に残るコメントを出されています。
学者では、ここで言われている二流、三流大学(学部)からトップレベル校の大学院に進み、そして日本初の業績を残している、それもその専門で、日本全体の考え方を改めさせているほどの大物が多いのです。普通、日本初の業績を残すだけの学者は、学部からしていわゆる一流校ですが、そのパターンによっていないというのがあります。
ここに一体、何が隠されているのか。見抜くことができれば、よい文章としてまとめることができ、
面接も上手くいくでしょう。