国泰寺高校は公立、つまり県立高校ですから「制服を売りにする」ことはできません。けれどももしも私立高校だったとしたら、そりゃあもう女子の制服は、その歴史と今も変わらぬ深い意味、端的には、「自由と平和はひとりひとりが努力して護り続けなければならない。護ることをやめたならば自由も平和も奪われるもの。」で、「一番の売り」にするほどのものだろうと思います。その重みは、例えば海上保安大学校の制服と並びます。
前橋東って群馬のトップ校で平成14年からこのデザインの制服でしょ?ところがこっちは昭和29年から。逆にどれだけこっちが秀逸なのかわかるじゃないですか。ステンカラーは、シルエットがとても綺麗で、ボックススカートと上手く合わせると、誰が着てもフォーマルに大人っぽく決まる。だから流行に左右されず、今もまた人気が出てきていたりもします。しかも紫で、第1ボタン外しOK、歴史的な深い意味もあるし…改めてうちにあるものを出してみたけど…ちょっとこれ…ダサいなんてとんでもない。そりゃあ男子の制服改定のとき、女子の制服が改定されなかったわけだわ。
事実として広島県社会のあちこちで要職に就いているのは国泰寺高校出身者。このことから県民、特に広島市民の間には、良し悪しは別として国泰寺高校は進学校というよりも幹部候補生学校というイメージが少なからずあると思う。男子生徒さんの制服が改められ、昔の第一中学時代のデザインの一部が入り、これでようやくまたひとつ、広島の戦後復興が終わったと感じた人も多かったんじゃないかな。だから今風のちゃらちゃらした感じの制服にされたら、皆、がっかりしてしまうのではないかと。特に女子生徒さんの制服については、やっぱりカッコいいから、変えて欲しくないね。
妹が結婚して京都に住んでいて、娘が今年から府立朱雀高校。この高校、制服がなく私服通学。いい加減、なんちゃって制服にも疲れたとかで私にSOS。妹は皆実であの制服を持っていますが、体格が合わず着せられないそうで、送ってやりました。そして着て行ったら先生以下、大好評だったとか。写真、送ってきましたが、校章は変わっても、バッチリ決まっていました。京都府のカラーは紫だから、良かったかも。
自分が在学してた頃、女子の制服はダサいと言われながらも、着てる女子本人達には密かな人気があったって聞いたけどなあ。まあ自分はといえば、上半身がほっそり見えるので他校に比べて特に悪いとは思わなかったけど。直して欲しいと思うところは、やっぱり襟元だね。あの襟元は現代では通用しないと思う。
確かにあの襟元だけはちょっとかな。見た目もあるけどそれ以前の問題として…さ・む・い。諸君、提案を。
あのしまった形こそ国泰寺らしくて私は好きでした。
冬は襟元は暖かいし。
マイナーチェンジするなら、形はそのままで5個の前ボタンと袖口のボタンは校章をデザインした銀色にして欲しいです。
あとスカート丈は、膝が見える程度にもう少し短めのも認めても良いですね。
国泰寺高校の女子のジャケットの襟の形は、
ステンカラーと呼ばれるもので、最近、この形を採用する学校が増えているそうです。
それは、着崩しがしにくい(みっともない)からで、制服の着こなしとは言えない首元を開けた昨今のだらしない風潮に、学校側や父母にはこのステンカラーが好評と聞きます。
その意味では、伝統がありながらも時代の先端を行く制服かも知れませんね。