進学校ではありますが就職する生徒や専門学校に行く生徒も結構いるので地元のそこそこの公立高校と進学率は変わりませんし、実績も府中や誠之館の方があります。頭の良い生徒には難関私大や公立大学をたくさん受けさせますし、関関同立は殆どが指定校推薦です。マーチや早慶上などですと一部の賢い生徒が複数合格していると考えるべきでしょう。まあ学校側が提示している進学大学名は国立以外殆ど当てになりませんよ。
2012年の進路実績は、HPで公表されています。
卒業生193名中、国公立大学合格者35名。鳥取環境大学等ダブルカウントその他を考慮すると、合格率は15〜17パーセント程度といったところでしょう。私立大学は、発表されている一覧をご覧になってください。
一貫生だけだと、国公立大学の進路実績は何パーセントくらいになりますか？
平成29年度大学入試の結果、載せておきます。
国立大学 大阪・島根4・山口4・愛媛・高知2・東京農工1(1)・兵庫教育・福岡教育1(1)・九州工業・長崎・鹿児島1(1)
公立大学 県立広島3・福山市立・大阪市立・高知県立・下関市立・山口東京理科・北九州市立
国立大学 １８(３)名
公立大学 ９名
国公立計 ２７(３)名
卒業生数 ２５５名
国公立大学に合格したのは卒業生の９．４％程度です。
( )内は過年度卒の合格者数です。
平成30年度大学入試の結果です。
難関国立 九州1(1)
国立大学 広島2・岡山・島根・山口2・香川・愛媛・徳島・九州工業・大分・佐賀1(1)
公立大学 県立広島5・福山市立・尾道市立・広島市立・新見公立・下関市立1(1)・長野・名古屋市立・大阪府立・大分県立看護科学
国立大学 １３(２)名
公立大学 １４(１)名
国公立計 ２７(３)名
卒業生数 ２４３名
国公立大学に合格した卒業生の割合は、のべ数で9.9％です。
( )内は過年度卒の合格者数です。
次の一覧は、福山地区と尾道市の高等学校の平成３１年度の国公立大学合格実績をまとめたものです。パーセントは現役生みの合格率です。附属福山は2・3位の高校より現役合格率は低いですが、進学先大学、過年度生の実績も考慮し、1位にあげています。
1 附属福山 ５５．８％
2 尾道北高 ６６．１％
3 誠之館高 ６０．１％
4 市立福山 ４５．５％
5 府中高校 ４２．１％
6 近大福山 ３６．４％
7 尾道東高 ３６．０％
8 暁の星高 ２７．１％
9 大門高校 ２５％
10 神辺旭高 ２４．６％
※普通科の合格率 体育科０名 全体では２１％(学校公表率)
11 英
数学館 １７．９％
12 明王台高 １２．１％
▼１８歳人口に占める国公立大学の定員率８％以下の高等学校
13 銀河学院 ６．９％
14 盈進高校 ６．２％
15 葦陽高校 ４．５％
〇人数のみ
・尾道商業 ５名 ※職業科高校
・上下高校 ３名
・油木高校 ３名 ※職業科の産業ビジネス科と普通科の合格率別不明
・因島高校 ３名
・御調高校 ３名
・戸手高校 ２名 ※総合学科ですが、事実上商業科併設校と考えた方が適当でしょう。
・松永高校 ２名
・福山商業 １名 ※職業科
・府中東高 ０名 ※普通科・都市システム科・インテリア科の３科併設校
・福山工業 ０名 ※職業科 進路状況および年度末評価に合格者の記載なし
・瀬戸田高 ０名
・沼南高校 ０名 ※普通科・家政科・園芸デザイン科の３科併設校
福山地区および尾道市の高校で、盈進高校以上の実績をあげている高校は１０校以上あります。
尾道高校は未発表ですので、上記一覧にあげていません。
盈進は入学時、Ｉ組まであったと思います。かなりの生徒さんが転退学しているようで、入学時の生徒数で計算するともっと下がると思います。
尾道高校普通科の合格率は、11％を超え、盈進よりずっと良い結果を出されていました。尾道高校は工業科併設校ですが、工業科の就職率は100％だったそうです。工業科の生徒さんを含めて計算しても尾道高校の方が国公立大学進学実績は上です。
英検
面接問題持ち出す
(2020/02/21 読売新聞 社会面 )
2020年 2月21日(金) ※ 読売新聞 社会面
【 英検
面接問題持ち出す】
『 福山の私立中高教諭「研究用コピー」 』
英検(実用
英語技能検定)の試験会場となっていた広島県福山市の私立盈進(えいしん)中学・高校で、2018年度に行われた2次試験(
面接)の終了後、
面接で用いられる出題用資料を同校の
英語担当教諭が持ち出し、コピーしていたことがわかった。試験問題の外部流出を防ぐため、
面接の出題用資料は原則非公表で、日本
英語検定協会は公正さが損なわれたとして同校の試験会場指定を取り消した。
「協会、試験場指定取り消し」
盈進中高は英検の2次試験の「本会場」に指定。2次試験は1〜3級の1次試験の合格者が対象で、毎年計6回実施されている。同校と英検協会によると、
英語担当教諭は18年度の準1級、2級、準2級の
面接試験で使われた
面接担当者向け資料と、受検者に渡される問題カードの2種類を
面接終了後に校内の控室から持ち出していた。
面接担当者向けの資料は
面接の進め方や質問のポイントなどが記され、一般には非公表。また、問題カードは出題されるテーマに関する英文やイラストが掲載され、
面接時に受検者に渡されるが、終了後回収される。
昨年11月、協会への情報提供で発覚。18年度の
面接6回のうち、教諭は
面接担当者向け資料を4回、問題カードを全6回持ち出し、職員室でコピーしていた。会場の責任者の教諭も黙認しており、同校は教諭2人と厳重注意し、本会場の校舎使用の辞退を協会に伝えた。
同校の調査に対し、
英語担当教諭は持ち出しを認め、「研究のためだった」と釈明。管龍人校長は「絶対にしてはいけないことで言い訳できない」としている。
（中略）
盈進中高は同校の生徒だけが学校単位で受験できる「準会場」にもなっていたが、協会は昨年12月に取り消しを通知した。
英検を学校単位で受検できなくなるとたいへんです。福山で1000人超える団体申し込みして受検できる会場はないでしょう。広島か東広島の本会場でも受検させてもらえるかどうか疑問です。
英検受検、この学校ではもう無理ですね。
あるツイッターに、教師がマル秘の英検協会の資料や二次試験問題のもっていた、教員からは
面接官していたから持ち出せたんだという話を聞いた、数年前の話だがという話が出ていました。
自己研修のためではなく、生徒の二次試験
面接練習に使っていたようです。
2018年だけ、また教員一人だけの話ではなさそうです。
2020年度入試の国公立大学合格実績は、次の通りです。
難関国立 北海道1(1)
国立大学 広島・岡山・山口1(1)・香川・徳島・高知2(1)・長崎1(1)・琉球
公立大学 大阪府立・石川県立・県立広島2・尾道市立2・北九州市立2・名桜
国立大学 １０(４)名
公立大学 ９名
国公立計 １９(４)名
卒業生数 ２７６名 入学時３００名 当該年度卒の中学入学者数約１２０名
現役合格率 ５．４％
退学した生徒が多く、そのため、率が少し高く出ています。高校入学時の生徒数で計算すると、５.０％になります。
年々低下しています。
英検協会のマル秘資料をコピーしたのは自己研修のためだったというのを信じる人がいるのでしょうか。
前、授業放棄の不祥事が新聞に載った際にも、指導要領の学習範囲は済んでいたと説明。
どちらも学校側の説明で済む話ではないと思います。
進学実績が落ちるのも当然です。
教員のモラル低すぎです。
2021年度入試の国公立大学合格者は、次のとおりでした。
国立大学 岡山２・島根・山口・愛媛・東京農工
公立大学 県立広島・叡啓・山口東京理科2・高知工科２・北九州2
国公立大学１４名(上記人数で卒業生数２３２名で計算すると)、国公立大学合格率６．０％になります。
学校公表数は、合格者数合計は、なぜか１１名になっていて、その人数で計算すると、合格率４．７％になります。
合格者数１４名、あるいは、１１名のいずれでも、中高一貫コースが併設させて以降、過去最低の人数になってしまいました。
盈進高校から国公立大学に進学するのは、かなり難しい状況になってきているようです。
