2020年 2月21日(金) ※ 読売新聞 社会面
【 英検
面接問題持ち出す】
『 福山の
私立中高教諭「研究用コピー」 』
英検(実用
英語技能検定)の試験会場となっていた広島県福山市の
私立盈進(えいしん)中学・高校で、2018年度に行われた2次試験(
面接)の終了後、
面接で用いられる出題用資料を同校の
英語担当教諭が持ち出し、コピーしていたことがわかった。試験問題の外部流出を防ぐため、
面接の出題用資料は原則非公表で、日本
英語検定協会は公正さが損なわれたとして同校の試験会場指定を取り消した。
「協会、試験場指定取り消し」
盈進中高は英検の2次試験の「本会場」に指定。2次試験は1〜3級の1次試験の合格者が対象で、毎年計6回実施されている。同校と英検協会によると、
英語担当教諭は18年度の準1級、2級、準2級の
面接試験で使われた
面接担当者向け資料と、受検者に渡される問題カードの2種類を
面接終了後に校内の控室から持ち出していた。
面接担当者向けの資料は
面接の進め方や質問のポイントなどが記され、一般には非公表。また、問題カードは出題されるテーマに関する英文やイラストが掲載され、
面接時に受検者に渡されるが、終了後回収される。
昨年11月、協会への情報提供で発覚。18年度の
面接6回のうち、教諭は
面接担当者向け資料を4回、問題カードを全6回持ち出し、職員室でコピーしていた。会場の責任者の教諭も黙認しており、同校は教諭2人と厳重注意し、本会場の校舎使用の辞退を協会に伝えた。
同校の調査に対し、
英語担当教諭は持ち出しを認め、「研究のためだった」と釈明。管龍人校長は「絶対にしてはいけないことで言い訳できない」としている。
(中略)
盈進中高は同校の生徒だけが学校単位で受験できる「準会場」にもなっていたが、協会は昨年12月に取り消しを通知した。
英検を学校単位で受検できなくなるとたいへんです。福山で1000人超える団体申し込みして受検できる会場はないでしょう。広島か東広島の本会場でも受検させてもらえるかどうか疑問です。
英検受検、この学校ではもう無理ですね。
あるツイッターに、教師がマル秘の英検協会の資料や二次試験問題のもっていた、教員からは
面接官していたから持ち出せたんだという話を聞いた、数年前の話だがという話が出ていました。
自己研修のためではなく、生徒の二次試験
面接練習に使っていたようです。
2018年だけ、また教員一人だけの話ではなさそうです。