受験には二の矢使えぬ貧しさよ
桜が散れば春はもう来ぬ
優秀なお子様をお持ちのお母さまですね。すでに名門の湘南英数、実業文理に合格されていることからも、普段の成績がどれほどであるか自分にも想像がつきます。大昔のお話ですが、自分が学生時代の頃と同じくらいの
偏差値なのだろうと。甲南高校の受験を終え、おそらくは解答合わせも済ませたうえで十分に合格圏内にはおられる、しかるに倍率が高いために最低ラインが相当上がり番狂わせが起こるかも知れない、、結果が出るまでは親御さんともに不安はぬぐえませんよね。エンジェルの時代も同じでしたが、甲南高校は入学後の勉学システムも(国公立大学現役合格を最優先させる)スパルタ方式が鶴丸よりも徹底していましたので、大学においても堅実な現役合格を目指されるご家庭(特に鹿児島市内の親御さんであれば)甲南を選ばれる生徒が多かったという記憶があります。首席クラスの優等生の数は、圧倒的に鶴丸が多いのですが、クラスの二番手三番手になると甲南志向が多く、甲南志望者は上下の差が少なく比較的団子のような形の点数配分になるというのは有名な話です。結果として最高得点は鶴丸が上だが、最低合格ラインは甲南が上というのが薩摩の伝統だと思いますね。ゆえに全教科九割以上の高得点で、鶴丸も悠々と合格できる範囲にあればまず問題なく甲南にも合格されているはずです。問題は試験日に子供さんが体調を狂わせていて思わぬ得点が出せないというハンデを背負うと、万が一落ちることもあると思います。自分の親友にもそんな生徒さんがおられました。だが彼女は、私立の進学校に進み、その後は高校時代も優等生を続け、九大法学部と早稲田大学政治経済学部に同時現役合格、現在は一流新聞社の上級記者としてご活躍されています。自分は運よく甲南に合格し、その後現役で国立医学部に進み現在は福岡の街医師としてコロナとお付き合いさせていただいております。だがもし自分が不合格であった場合には私立に行かず一浪して甲南を再受験するつもりでいました。家が極貧で私立に行くお金がなかったものですから。
勝負は時の運もありますので結果が出るまでは本当に気持ちが重いですよね。でもそのような登竜門と戦い続ける子供さんたちは、勝敗を重ねながら、最後は必ず究極の勝利を掴まれると自分は信じています。