解くよりも問うてる意味を理解することがやっかい共通テスト
哲人28号様の、鹿児島の教育に対する愛情や励まし、また兄や自分に対する暖かいお言葉までいただき心から感謝しております。もう少し早くお返事すべきなのですが日常診療の多忙に追われて、週末やゆとり勤務の当直時間に限られることをお許しくださいませ。おそらくは東京を中心とする(教育関連のお仕事でしょうか?)大企業の管理職にあられるお方であることは想像がつきます。東京私立六大学もレベルは相当に高く、エンジェルの時代でも、早稲田
慶応、法政、明治、上智、中央、津田塾、青山
とんじょ、ぽんじょ、、、と言えば母校の文系の男女の花形が、九大や鹿大と併願して受験することが多く、両方合格した場合には多少ともお金にゆとりのある生徒さんであれば地方国立を蹴って花の大東京に飛び立って行かれましたね。家の貧しいエンジェルと兄は、東京へ行くお金がなかったので受験したのは長崎大学医学部がひとつ、一回の受験で人生が決まりました。さて哲人様のお言葉の中に(大学への
数学)というブラック本と(異次元)という大切なキーワードがありましたので、まずはこの点についてのエンジェルの考えを少し述べさせていただければと思います。ライバルデビルちゃんに追いつき追い越すために、エンジェルは兄の天使長ミカエルに月に1−2回ほど甲南高校のシステムで勉学する方法を電話で教わっていました。
兄は言いました。(エンジェル、甲南の補講システムに対応するには
数学の場合、解放のテク二ックで十分だ。間違っても大学への
数学などという黒本に手を出したらダメだぜ。あれを読んだら一ページ精読しただけで
数学が嫌いになる。あれは高校生を落ちこぼれさせるための悪魔の本だとわきまえなさい。解放のテクニックのどの問題もスラスラ解けるほど全パターンをマスターしたら九州内の国立であれば
数学では必ず満点近く取れるようになるから騙されたつもりで勉強してごらん。)
つづく
解くよりも問うてる意味を理解することがやっかい共通テスト
兄は常に次のことを力説していました。(異次元という言葉がある。他の生徒よりも破格に優れた成績を残す優等生の勉学を賞賛した言葉なのだが、異次元の世界には努力しだいで誰でも入ることができる、大切なのは努力の方法を間違わないことだね。まずは自分にあてがわれた母校の教科書と参考書と問題集を完全に理解し覚え、反復練習を怠らないこと、可能ならば予習を早め早めに行い先生の授業よりも先まで教科書や参考書の演習は読み解いてノートにまとめておくこと、難解な参考書を読めずに学問嫌いになるのではなく与えられた解かりやすい参考書を完璧に仕上げることにより学生は異次元の世界で戦う力を養われるからね。)
さてお話変わって西日本新聞にセンター試験廃止後の次の共通試験の試行テストが記載されていました。正解は載るも解法については記載がありませんでしたのでエンジェルは当直の合間に、
数学と物理に25年ぶりに挑戦してみたのです。古い記憶をたどりながら制限時間を大幅に越えて仕上げた答えは全問正解でした。二つの試行試験からエンジェルが理解したこれからの試験傾向について、物理を例に少しばかり考察を述べてみようと思います。物理の問題は空気のない惑星を等速運動する宇宙船から規則正しく物を落とした場合にそれぞれの物体はどのような軌道をたどるかということ、もうひとつは宇宙船が等速運動を続けられる条件を4問選択で選べ、、というものでした。知識としては中学理科レベルの教養で容易に解ける問題なのですが、宇宙船が惑星を等速運動するという状況をいかに正確に捉え問題の意図を間違いなく把握するかが鍵になります。騙されてならないのは宇宙船が自身の遠心力と惑星の重力とのつりあいによって惑星周囲を回る人工衛星の考え方とは根本的に異なる点なのです。このように複雑な公式問題を解けるか否かではなく、状況場面を正しく理解し、設問の問うている意味を正しく捕らえることが出来るか否か、、、共通テストは、問題の真意を推理し正確に捉えるというこれまでのセンター試験受験対策では対処しきれない大きな壁を有しており、いまの受験生にとって大いに脅威だと思いますね。センター試験はあと1−2回で終わると思いますが、自分を含め、センター試験世代の生徒さんらは現役であれ浪人であれ次の大津波が来ないうちに逃げ切る必要があると思います。
別人28号ですが、うまく投稿できないので(パソコンにさほど詳しくもなく)内緒さんで投稿しています。
さて、高校受験生、大学受験生の皆様は、週末返上の
模試ラッシュの頃でしょうか。
高校受験の場合、市内なら昴
模試か統一
模試が主流でしょう。統一
模試は確か自宅受験も可能だったと思いますので、郡部等の生徒はこれが主流でしょう。総合点で、430点〜450点の範囲で安定するように頑張ってほしいものです。
大学受験生の場合、最後の東大
模試の時期でしょうか。僕らの頃は、12月下旬が最終回でしたが、今は二次試験の早期化とともにこの時期が多いようです。その当時で、ラ・サールが東大100人位、鶴丸で20数人位、甲南で5名位が東大に合格していたと思います。ラ・サールは当然として、鶴丸も7割位は現役合格だったと記憶しています。特にこの3校、特に甲南には推薦合格の継続を期待したいですね。
大河ドラマ「せごどん」も終盤に差し掛かってきました。薩摩人の底力、造士館の遺伝子、来年の3月には多くの大輪の花を咲かせてほしいものです。
さて、エンジェル博士の文章には、いつもながら感服の至りです。
「解法のテク二ック(
数学1)」・・・懐かしい響きです。自分が郡部の
偏差値30台前半の高校に合格して、指定購入した参考書がこれでした。確か白表紙に中は赤表紙の本でした。しかし、「私の東大合格作戦」を読むと多くの人が、「大学への
数学」を使っている、しかも著者は受験生に近い天下の駿台予備校講師等である。これを使わない選択肢はないように思えました。結局、前者を捨てて「黒本」を買いました(しかも本屋はないので、東京の親戚にお願して・・・)
その効用は抜群で??、「国境の(黒い)トンネルを抜けると雪國(白い紙)であった」のですが、数ページ読んだ所、白紙しか記憶に残らず、全く理解できませんでした。これはもう
数学の才能はゼロ以下だと悟り、以降・・・
数学とは絶縁状態です。
数学が得意な受験生には、天使のささやきの名著でしょうが、僕にとっては、ブラックデビルになってしまいました。「解法のテク二ック」が受験生の名著だと知ることになるのは、社会人になって相当経ってからです。懐かしくもほろ苦い思い出です。
今にして思うと、何一つ完璧に仕上げた教材や科目はないことに気づきます。また、母校の恩師の方々は、鹿児島市内から赴任されて、鶴丸・甲南卒の先生も多かったので、授業と教科書・副教材を完璧に仕上げる努力をすべきだったと思っています。
秋元が少女をぼろぎれなるほどに使い込むほど本を読み込む
読みやすい参考書から精読す一山越えたら次に進もう
哲人28号様の文章は読みやすく解かりやすくも中高生の勉学について大切な要点をご指摘くださっておられるのでエンジェルもお返事を書きやすいです。実はミカエル兄も、長崎の病院で哲人様の文章を愛読しており、電話で談笑しながら政治経済教育のことなど話しているのです。自分と同じ独身の兄は言います。(できることなら哲人様と勉強したかったね。僕は内科医だが、精力的な哲人先生が外科医としてご活躍してくだされば生涯いいお友達になれたような気がする。)
文学、歴史学に精通されておられる哲人様ならお分かりいただけると思うのですが、好きな愛読書ほど繰り返し読みこむと作者の文章が頭に浮かぶほど知らず知らずのうちに覚えこんでしまいますよね。兄もエンジェルもこの原理を勉学に応用していました。参考書は自分で読んで
解かりやすい本を選び、選んだ本はつまみ食いするのではなく愛読書として何度も何度も読み返すのです。キーワードには必ずアンダーラインを引く。演習問題は、必ず雑記帳にメモしながら読む。このやり方は大学入試のみならず大学卒業試験、医師国家試験、医師専門医試験でも大いに通用しました。(要するにそれぞれの受験参考書は、垢で汚れるほど隅から隅まで読み込んでいたのです。)この方法でセンター試験8割8分、国立二次試験9割5分(教授の話では首席)大学卒業試験9割、医師国家試験8割5分、医師専門医試験満点、、、というのがこれまで受験してきたエンジェルの現役成績です。
長崎の病院でお仕事しているミカエル兄は診療傍ら、看護専門学校で教鞭をとっているのですが、卒業試験と看護師国家試験をひかえた生徒さんがたに必ず上二つの自作の短歌を詠んで励ましているようです。
ちなみに秋元とはAKB48の生みの親、秋元康さんのこと、日本中から十代の可愛らしい少女たちを集めては(何やらわけのわからぬ闇世界で彼女たちを調教し鍛え上げ)人気アイドルグループに育て上げる手法を、、、垢でまみれるほど読み込んだ本や受験参考書に喩え上げた歌ですが、どうやら今の若い看護学生さんたちにはこの歌はウケがいいようですね。昨年の合格率も、ほぼ100%だったと兄が語っていました。(笑)
ほんの少し脱線しましたが、これもエンジェルの愛嬌ということで、、、また書きます。
少し話が変わるのですが、今の甲南高校の女校長先生は、甲南高校30期生1979年卒業なのだそうですね。わたしの兄ミカエルが1981年卒なので、どうやら私たちの従兄妹のお姉さんくらいの年なんだ、、、と思い親しみを感じるようになりましたね。
兄の話では、1979年度の卒業生は九州大学現役合格数100名突破をなしえた2年目の生徒さんがたで、時の名物校長安楽先生、さいかわていきち先生の御指導の下、国公立合格率も日本一を誇った時期でもあると語っていたのを覚えております。
いまの女校長先生も、相当のスパルタで鍛えられていらっしゃんだろうなと思い、今は魅力的な58歳ですが、紺のミニスカートもなかなかお似合いだと思いますね。
ただ1978年度、1979年度が素晴らしい成績を修めたのに対して1980年度がいまいちだったそうですね。息切れがしたのかもしれませぬが、、、受験に手抜きは許されないと思います。医学の世界も人の命を預かるお仕事ですので、いついかなるときも油断は禁物です。
今年の二次試験も終わりましたが母校の朗報を心よりお祈りしております。
甲南高校が「没落した」、ということではなくて、
当時は、「ぼんやり」していた他校(地方の?)
が目覚めた、ということで、それはそれでいいことだと思っています。
今、Tokyo、Kyoto、Osakaに負けじと
どんな田舎も必死に集客、移住に励んでいるのと同じですよ。わたしはこれでいいのだと思っています。
これまで通りではやっていけない、という時代です。
世界的にみてもね。
新しい視点で発展をめざす、若い力を渇望します。
老子様
甲南高校が没落したとは微塵も思っておりませぬが、短くも的確な名言を述べられるお言葉のなかに貴女のシルエットが見えた気がしました。
新しい視点での発展、若い力の渇望、、確かにそうですね。
病院当直が続き時々眠たくてたまらない朝があると母校時代のことを思い出します。山のような宿題をこなすのに、一日4−5時間の睡眠で頑張っていましたので、朝起きるのが大変でした。(このまま死んでもいいから寝かせてくれんかな?)と時々思うこともありましたね。
老衰を迎えた百歳近い御老体は皆いつも眠そうにしています。老年医学を30年近く学び続けて最近自分は(眠たさ)とは人間の死への自然的本能的願望ではないかと思うようになりました。
最近、母校の生徒さんが(時間のないときは英文読書には電子辞書を利用しますが、普段はなるべく紙辞書で学ぶように心がけています。宿題の枚数が多く、こなすのには一晩かかります。)という文章をどこかのネットで書かれておられましたが、今も変わらぬ母校の伝統的なスタイルには、微笑ましくも(頑張ってください)と励ましたくなる気持ちになります。
七つ年上の兄が、朝寝して門限7時50分に間に合いそうになく(遅刻したら
数学の鬼教師に起こられる)と泣きそうな顔になりました。この日だけ父が自動車に乗せて連れて行ったのですが、当時小学3年生だった自分も甲南高校を見たかったので兄について行きました。何とか
時間ぎりぎりで校門前に着いた兄は車から飛び出し一目散に走ってゆきましたが、門前には仁王立ちになった
数学の鬼教師先生が兄を一部始終睨みつけておられましたが、車の中から良く見ると少女雑志に出てきそうなハンサムな先生でした。私は鬼教師先生に一目惚れし甲南高校に進学したのですが、自分が入学した頃にはその先生はおられませんでしたね。
今の女校長先生も鬼教師先生の教え子さんだったという記事を読んで40年近い前のあの日の出来事が懐かしく思い出されました。
伝統とは素晴らしいものだと思います。時代は変わっても変わらぬ何かがある。それを人は歴史と呼ぶのでしょうね。
なぜか、この掲示板のみが何度試みても打ち込めないので文章を書き換えます。
甲南高校が没落したとは微塵も思いませぬが老子様の言われる(新しい視点での発想、若い力の渇望)という名言に、貴女のシルエットが見えた気がしました。
母校はますます発展すると確信しましたね。
いろいろ書くとまたはねられそうですので今宵はここまでに、、、ではまた。