デビル君、君の解りやすい説明で甲南高校の現状は良くわかったよ。だが鶴丸高校の掲示板を熟読されれば、一目瞭然と思うが、鶴丸卒の紳士淑女の先生方も、鶴丸高校の衰退ぶりに焦りを感じておられる。ちなみに僕は年に一度福岡県のラサール同門会に出席しているのだけれど、ラサールの同窓生らもラサール高校の衰退を嘆いておられる。今から四半世紀ほど前のサンデー毎日を読めば、九大合格者の出身校の欄には鶴丸と甲南が百名以上合格しており(そのほとんどが現役合格者だが)、鶴丸甲南が、ラサールを除いても修猷館や福岡高校と覇権を争っていて、驚異の鹿児島市の受験教育と絶賛賞賛されていた時代があったことは覚えていて良いと思うのだ。
鶴丸高校の生徒さんらは、朝日新聞や南日本新聞の教育欄で(東京を目指せ!九大は某高校にまかせよ!)などという蛮勇を振りかざしていたほどだったからね。僕は今年還暦を迎える老医師だが、君の誠実な意見を十分鑑みたうえでも、甲南高校はいかなる状況であれ国公立合格率が日本一であるのは変わらない、衰退したとは言え筑波、東大、京大、名古屋大、大阪大、神戸大、広島大、九大、長崎大、熊大と満遍なく現役生を送り出しているのは大したものだと考えている。ご両親が公務員であるならば、おそらくご両親が鹿児島大学卒だから、子供さんも無難に鹿大にしてやがては小中高の先生か、県庁や市役所の上級中級職に入れたらよいとお考えのご家庭も多いのではないだろうか?もう少し気張れば都会を目指せるが、コロナ禍でもあるし経済的に無理しすぎて九大を放校になっても意味がない、九大を中退するくらいなら鹿大を確実に卒業したほうが良い、、鹿児島市の教育の歴史を熟慮すると地元志向もやむなしという保守路線はあり得ると思うのだ。二人の娘を福岡の進学校から現役で国立医学部に行かせて解ったことは今の時代は情報力の獲得も含めた環境の差が、生徒さんらの能力や努力以上に
雌雄を分けているように考えている。もう少し正確に言うならば、高校二年終了時までの学力には、甲南高校の平均的な成績を有する学生さんと、私の二人の娘には学力差はなかった、最後の一年の追い込みで九大や国立医学部に行くための有用な学習ができたか否かで勝敗が決まるのだと僕は考えている。
実は九大時代の仲間で、長年鹿児島市でお仕事していた友人の医師が、息子さんは錦江湾高校の理数科だったのだが、親父の転勤で高2より福岡市の進学校に編入することになった。兄は鹿児島中央高校から
九大理学部に進学しているが、弟は二年時より福岡市の進学校と四谷予備校をダブルスクールで通えたおかげで九大医学部に現役で合格できた。友人医師は話している。(鹿児島市は都会ではあるが、受験情報があまりにも乏しすぎる。錦江湾から九大医学部に行くのは、自分の息子の場合は無理だったと思う。良い時期に福岡に転勤出来て良かったと思うね。)
甲南が、学力的に低迷しているとは自分は少しも考えてはいないが、鹿児島市進学校の大学進学に衰退が見られるとしたら、一番の大きな原因はグローバル社会での情報格差であろう。決して生徒さんだけの責任ではない。
詰め込み教育全盛期に卒業したジジィです。当時はNHKが、高校の名前こそ出さず「国立大学特急便」と題し、もはや甲南高校とわかる編集で放送。問題提起したものでした。そのころからすれば、かなり楽になっていると思いますよ。ちなみに、スレッドの回答として当時の事で答えると、私のクラス(トップ約50名)からちょうど30名が九州大学を受験し、28名が現役で合格しました。トップクラスが文1理2クラスあった事を考えると、60名以上は合格していたと思います。鶴丸との成績(
模擬試験等)でも、担任が、今回も勝ったってかなり喜んでいたのを思い出しますし、そういう事を考慮すれば、普通クラスの方もかなり良い成績を出していたと思います。
昔から上の合格者数ばかりを気にする風潮ですが、甲南高校は、下の成績も良い。私はそう思っています。