昔の甲南生様
>中高の生徒さんに愛情を持ち、難関に行くまでに丁寧に粘り強く教えることのできる、同時にご自分でも難関大学の試験をスラスラと解けるほどの教養を積まれた先生方が指導しないと無意味だ
奥様のおっしゃる通りかとは思います。げんに私の高校在籍中はこういう先生方もいらっしゃいました。ただおそらく現在の鹿児島県、市の公立の状況では残念ながら難しいのではないでしょうか。私も今、鹿児島におりませんので詳細は分かりませんが、予算も限りがあり何より転勤を伴うのが先生というお仕事ですから。
現状を変えずに活路を見出すとすれば、究極は一校あたりの定員を半分くらいにして、教員一人あたりが持つ生徒数を減らして細かくケアできるようにすることではないでしょうか?(要は大学で言われていることと同じです)。結果として中高一貫化もありでしょう。小石川など東京の一部高校はそれで復活しつつあるようですし…。
よほどの篤志家が全財産をなげうってラ・サールを上回るような高校を作る以外は、上記の方法しかないのではないかと考えています。
通りすがり先生へ
一部コピー申し訳ない。
現状を変えずに活路を見出すとすれば、究極は一校あたりの定員を半分くらいにして、教員一人あたりが持つ生徒数を減らして細かくケアできるようにすることではないでしょうか?(要は大学で言われていることと同じです)。結果として中高一貫化もありでしょう。小石川など東京の一部高校はそれで復活しつつあるようですし…。
まさしくその通りだと何度も読ませていただいた。この方法だと、授業や宿題の理解度、記憶度が飛躍的に高まり学生の勉学意欲を向上させる。いわゆる(落ちこぼれ)や(その他二百人問題)の解決につながるわけだ。思い出したが、小石川などの一部公立高校が、難関の合格数を復活させた一番の要因は(生徒全員が100パーセント消化吸収出来る授業)と
(落ちこぼれを一人もつくらない)ことに徹したからだと校長先生らがNHKラジオで最近強い口調で話されていた。少子高齢化の時代、一人一人の子供さん、生徒さんらは、それぞれの才能に応じて伸ばしてゆけばいい。鶴丸高校も見習うべきだろう。落ちこぼれを生み出す過度な競争を生徒さんらに強いることだけが難関合格のメソッドではないということを。
昔の甲南生様、通りすがり様
最近の
鶴丸のカリキュラムだと、早いうちから応用に移ったりときには東大の
過去問を解かせたりすることがあるとこの掲示板内で目にしたことがあります。一方、私がいた2000年頃でまだ東大や九大に今より合格していた頃(当時は他人に興味がなくどれくらい浪人していたかは知りません…)は課題に裁量が少なく進度は早いものの難問を解かせることはほとんどなく、
数学ならばチャート式や教科傍用の問題集からの出題と予習が基本的な課題だったように記憶しています。それでも予習前提でハイペースで授業が進むので、理解度が早くない生徒は脱落してしまっていたわけですが。
仮説ですが、
鶴丸からの難関大合格者数が減ってしまったのは基礎的な知識の習得と活用の訓練が以前より疎かになってしまったからではないかと思います。基礎をきちんと教授せず難しいことを教えるので、不要な挫折感などから意欲を失ったりしてその他二百人が産まれて現役での国公立大学合格率が全生徒数の半分行かないというようなことになるかと。
とすると、もしこの投稿を読んでいる現役生徒に助言するならば、難しい課題や学校内順位を気にするのではなく教科書レベルをきっちりマスターできているかどうかを気にしよう、ということになりますかね。当面は
鶴丸の方針が変わることはなさそうなので、自分でできる対策で私が今思い浮かぶのはこれくらいしかありません…
妄想を語っていいならば、鹿児島の女子のためにはラ・サールの共学化が一番いいのでしょうけど、まあまず不可能でしょうね…。ちなみに鹿児島から附設に通っている女子生徒がいるようですよ(
https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/smp/lifestyle/entry/2021/024784_amp.html)。
通りすがりその2様、昔の甲南生様
レスありがとうございます。
>予習前提でハイペースで授業が進むので、理解度が早くない生徒は脱落してしまっていた
まさしく、私はこれで
数学に躓きました。卒業まで得意な文系科目との差が埋まることはありませんでした。ま、私の努力不足(方法論)もあるんでしょうが…
>その他二百人問題
これは私の時代の一学年五百人の頃の言い方でしょう。今だと五分の二なのでその他「百二十人」でしょうか。ちなみに私も入学時点の席次はこのくらいでなんとか三年間でトップ10%程度まで上げましたが、当時は上位層が分厚くてしんどかったですね。もちろんそれは励みにもなりましたが…
>教科書レベルをきっちりマスターできているかどうか
これは学校側も最重点に置くべきでしょうね。受験対策は受験産業に任せるほうが学校、教員共に幸せになるはずです。「生兵法は大怪我のもと」といいますが、今、大怪我している最中ですね。
ちなみに私はなぜ都会の高校生が、そして今では鹿児島でも高校生が塾に行くのか不思議でしたが、上記昔の甲南生様の書き込み(現役向けの補強塾)をみて疑問が氷解しました。
>ラ・サールの共学化
これは複雑な気分ですね。学業成績は総じて女子のほうが優秀になりつつある現在、ラ・サールが共学化するとますます
鶴丸の実績は落ちると思います。
>鹿児島から附設に通っている女子生徒
価値観はそれぞれですが、私は正直そこまでしなくても、とは思いました。附設も全員東大・医学部に行けるわけではないですし。私なら公立に通って新幹線代を他に回します、失礼ながら…。
通りすがり様、通りすがりその2様
鶴丸名門時代御卒業お二人の大ベテラン先生方の御聡明な文章は、小生以上に自分の妻の方が深い関心をもって読んでいる。先日、長仕事を終え久々に自宅に休息した自分は妻と晩餐したのであるが、話題はロシアウクライナ問題、オミクロン問題、そして名門鶴丸校再飛翔の問題で尽きなかった。妻の話では、今の大都会では名門女子校に男子が入学したり、名門男子校に女子が入学するのは珍しくないそうだ。例えば、昨年ショパンコンクールで二位入賞を果たしたピアニスト反田恭平氏は、名門東邦女子高校音楽科をご卒業されてからモスクワ音楽院に進学されている。名門男子校の灘校も、時に数名の優秀女子を入学させることがあるという。少子化の時代、男女共学は中高校の名門を守るために不可欠と考えられており男子校や女子校が、その名のままで独自の共学化を進めている実例は珍しくないのだと話していた。神戸市の中高一貫校で学んだ妻は、神戸大医学部に現役進学した兄の紹介で、知る人ぞ知る無名の進学塾に六年間通っていた。その塾は、京都大学理学部を大学院博士課程まで現役ご卒業されたベテラン先生が、おひとりで一学年十人限定で教えておられたそうだ。妻の教室からは、東大一名、京大三名、大阪大一名、神戸大四名、九大一名が全員現役合格されたが、月謝も週に三回で1−2万円と高くなく、マンモス授業はせずに少数精鋭の個人指導を主とし、進学校の授業で解らないところを全科目すべて明快に答えてくれるので楽しかったという。当然、灘や甲陽学院の生徒さんも来られていたそうだ。実は神戸には、京大卒の先生方が寺子屋のように教えておられる無名の少数精鋭主義の私塾が多くあり、東進や河合塾などのようなマンモス予備校にゆくよりも遥かに学術的で合理的なのだそうだ。マンモス予備校は、集団制で教えるのでやはり落ちこぼれとその他二百人問題を生じてしまう。少数精鋭塾は、落ちこぼれる心配が全くない。福岡に住んだ時、九州はこのような私塾が少ないことに驚いていた。私塾がなければ難関を越えるのに地獄のような苦労が要るだろう。鶴丸生は鹿児島大を低レベルと言うが、教える先生方が、九大卒や鹿大卒の先生であれば情報量は良くても九州内に限られるし、ましてやマンモス授業の世界であれば、どれほど優秀な頭脳でも九大がせいいっぱいなんだろうと同情的な眼差しで哀し気に語るのである。妻は、実質的な実力は神戸大と鹿児島大はそれほど変わらないだろうと語る。もう少し正確に言うと自分は幼いころから美術を専門的に勉強していたので、京都大学よりも陶器や油絵を専門的に勉強できる神戸大を目指していた。鹿児島大からも下野指揮者のような世界的な名士も生まれているではないか?鹿大を低レベルと貶す考え方からは卒業した方が良い、既成の価値観にとらわれていては変革も生まれないと思うから。
考え方は、ひとそれぞれなので反対意見も多かろうとは思うが、ご参考までにご一読を。
昔の甲南生様
受験という観点、いや母校の実績向上というエゴを除くと、もちろん今日、男子校・女子校という区分は取り除くべきだとは考えております。
>無名の少数精鋭主義の私塾
関西は多いのですね。実は私も晩年になったら鹿児島に戻ってこういうことをしたいな、とは漠然と考えております。必ずしも直接受験対策ではありませんが…。ただし
数学はじめ理系科目は苦手なので、文系科目に限りますが…(笑)。
>鹿大を低レベルと貶す考え方
高校時代はこういう考えにとらわれていて本質を見逃していましたね。言い訳すれば高校の雰囲気がそうだったというか…。真の知性・人間性は
偏差値による序列化とは必ずしも連動しないものだ、と気づくことこそ重要でした。
首都圏生まれ育ちの部外者です。
大学は首都圏以外の国立理系です。
年齢的には甲南OBさまと同世代かもしれません。職種は同じです。
なので鹿児島には縁がなく、場違い感あるコメントであるとお断りしておきます。
鶴丸と甲南のライバル状況は存じておりました。
鶴丸に絞りますが難関国立大学や国公立医学科の進学実績低下は少子化による受験生人口減少が一番の理由では?
30年前と比べて受験年齢相当の生徒人口が六割減少、大学進学率が変わらなければ2030年には大学受験生人口が大学定員を10万人下回り大幅な大学定員割れが生じることは文部科学省の資料でも示されています。
当然、高校受験生人口も継続的に減り続けます。
首都圏はまだ人口が多い方ですが、鹿児島は減少率が大きい。
生徒数が以前より激減していれば学力上位生徒も減ります。
鶴丸の現況はそこに起因すると考えています。
私は首都圏の公立進学校卒業ですが、首都圏の中高一貫私学興隆の影響大で難関国立大学と国公立医学科への進学者数は私のころの半分程度。
これでも公立だけの首都圏比較なら上位には位置しますが上位中高一貫私学にとは大きな差があります。
今は母校の現役生も予備校と塾の利用者が昔とは比較にならないほど増えたそうです。
受験教育はどちらというと緩いので現役で難関国立大学と国公立医学科で受かりたかったら予備校と塾の利用は必須に近いものがあります。
子供は東京23区内山手線内側の中高一貫女子校に片道90分かけて電車で6年間通いました。
首都圏以外の国公立医学科を出て今は東京で研修医。
中学で半分、高校で9割が予備校か塾に通っています。
先生がたも暗黙の了解。
現役合格者の多さも学校の教育力でなくて塾か予備校の力です。
おかしいと思われるかもしれませんが、現実です。
公立の中では平生の授業が受験むきな都立日比谷も塾予備校利用が多いですよ。
受験教育リソース利用で大都市の進学校と地方の公立進学校の格差が厳然としています。
アメリカのカーン・アカデミーKhan Academyのようなフリーのオンライン受験講座が日本でも発達すれば受験教育リソースの地域格差は改善されるのでは?
難関大合格者数の減少は仕方ないとしても、この浪人率の高さはどうにかすべき問題と思います。どうも学校側が生徒たちの足を引っ張るように見える要素も散見されますので。でもこれも予備校力とか塾力によるのかもしれませんね。難しい…