沖縄県の県立高校の一般入試ではA圏、A'圏、B圏などの言葉が使われる。
A圏とは受験者の内申点(165点満点)と入試の点数(300点満点)それぞれ
偏差値化して
単純合計し、得点順に並べたときに、上位80〜97%に含まれ、なおかつ審議対象外に
なった受験生を指し、無条件で合格となります。
簡単にいうと、中学校で問題行動が無くて内申と入試の合計が上位にある生徒を
指します。
このとき、どのくらいの生徒をA圏にするかは各高校学科でけっこうばらつきがあります。
たとえば那覇高校だと
定員の97%までをA圏とします。
那覇高校は
定員440人ですが、そのうち110名は推薦ですでに合格していますので残り
330名。そのうち97%ですので、320名がA圏となります。このA圏に入った生徒は、
無条件に合格となるので、検定や生徒会、部活動などの評価は考慮にいれられません。
つまり、一般入試においては大半の生徒は、検定や部活動が合否に影響を及ぼさない
ことになります。
那覇高校でいえば、残り10名の枠になったとき、本来、不合格になるはずだった
5名、あわせて15名に関して、検定や部活動、生徒会活動などの(+)ポイント、
遅刻や無断欠課などの(−)ポイントを考慮して合否を決定します。
ですから、那覇高校のように97%もA圏にしてしまうと、生徒会や部活動などの実績は
ほとんど意味をもたないことになります。逆に遅刻などの(−)ポイントがある場合は
A'圏となり合否判定からは外れます。
もし、内申点が厳しい一方で皆勤賞や生徒会をしていたものはA圏設定率が低い
向陽高校などを受験した方が合格しやすいことになります。