沖縄県立高校受験に於いて、内申点が非常に（入試試験の点数以上に）重要なのは事実ですが、部活動が重要と誤解されている保護者が多いのも事実です。所謂内申点とは、主要５科目の５段階の点数と、副科目４科目の５段階の点数を１．５倍したものを全て合計した点数です。なのでオール５を３年間取れば満点の１６５点となります。よく使われる4.7
とか4.5とか3.8とかの数字は合計点数を３３で割った数字なので目安でしかありません。あくまで合計点数です。例えば那覇国際高校の推薦入試の場合、内申点の合計の上位80%をA圏として合格させます。上記の165点（５）から順に合格とし、１５８点程度以上が合格となります。８割の合格者は部活動や、英検等の検定、生徒会活動などは一切考慮されません（直近の推薦入試）残りの枠は13名+特別枠16名の29名になりますが、その生徒のみ先ず検定（準１級はほぼ合格）そして部活動（沖縄県でベスト４や県代表、全国大会で優秀な成績など）最後に生徒会活動での実績（単なる生徒会長程度では弱い）となり、英検や数検の準１級以上の７〜８名、部活の県代表等の２〜３名、生徒会活動で顕著な実績のある生徒１〜２名がC圏での合格（１２〜１３名）です。２９名のうち残りの１６〜１７名はやはり内申点の高い順から、検定の取得で高いもの（２級、２級を２つなど）部活動の県ベスト４などになりますが、これもあくまで内申点の高い順（１６５点満点）です。これは那覇国際の推薦入試の場合ですが、他でもやはり最重要視されるのは内申点です。那覇高校などもA圏（一般入試の合格者の８０％）は内申点と入試試験の点数を
偏差値化し上位得点者から順に合格とします。部活や検定などは全く考慮されません。商業高校や工業高校でさえやはり重要なのは内申点であり、部活や検定などで合否に絡んでくるのは、合格者の１０〜２０％です。沖縄県での部活動は異常な長さ（夜も遅く、休日でさえ部活漬け）で中体連の日程が例年、英検の日程と重なっていたりと常識では考えられないレベルだと思います。その部活動への情熱の半分でも良いので、勉学に振り向けてもらえたらと願って止みません。
