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都立グループ作成校をめざす中3生の夏からの過ごし方について

Z会進学教室の都内教室長座談会で聞く(2015年06月)

2015年06月12日:Z会都内教室長座談会
Z会進学教室の東京都内教室長座談会の様子 撮影:2015年06月12日
左から 渡辺・長妻・荻原・尾田・上野・増田・森田 (敬称略)

森田(大泉学園教室長):今日は、都立グループ作成校をめざす中3生に向けて、夏からの学習について話していただくために、Z会進学教室の教室長に集まってもらいました。まずは都立グループ作成入試の概略を尾田教室長よりお話いただけますか。

 

尾田(御茶ノ水教室長):都立高校の入学者選抜では、英語・数学・国語の3教科において、以前は15校で自校作成問題での学力検査を行っていました。それぞれ別々に問題を作っていたのですが、各校で大きな傾向の違いはなかったため、平成26年度から、この15校を3つのグループに分けて共同作成していく形になりました。グループ作成になっても傾向に大きな変化はないので、中学生にとってはこれまでどおりの対策が必要です。
グループ作成問題の特徴として挙げられるのは、記述量の多さ、文章量の多さで、合格のためにはきちんとした学習を通して、記述力とスピードを養成することが必要です。また、グループ作成校を受験する生徒は、英数国3教科に気をとられがちですが、案外、共通問題の理科・社会でも差がついています。多くの生徒が高得点を取るところで失点することは大きなマイナスです。理社2教科も丁寧に勉強する必要があります。

― 各教科の傾向と対策

森田:全教科まんべんなく学習が必要であるということですね。では、各教科の傾向と対策についてお話いただけますか。

 

増田(三鷹教室長):英語は大問1が共通問題のリスニングです。A問題は平易ですがB問題の正答率は年々下がっています。大問2・3は長文読解で、理系的要素を含む問題が意図的に出題されていますので、英語の学習だけではなく、ニューテクノロジーの知識などの幅広い教養も必要になってきます。また、単語の注釈を減らしており、より多くの単語の学習も必須になっています。英語が苦手な生徒には点数が取りにくくなっている印象があります。

 

渡辺(立川教室長):数学は大問4題で構成され、大問1が小問集合で計算・確率・作図などが出題されます。大問2〜4は関数・平面図形・空間図形の問題が出題されることが多いのですが、単元をまたいだ融合問題になっていることが多く、各大問ごとに記述問題が1問出題されます。まず大問1番で確実に得点し、2〜4番の記述問題をしっかりと書いて、少なくとも部分点を取ることが合格点に達するポイントです。

 

長妻(葛西教室長):国語は最初に漢字の読み書きがあり、そのあとに文章題が3つ続きます。文章題の順序は、最初が小説、次が200〜250字の作文問題を含む論説文、最後が現古融合文です。記述は共通問題でもトータルで250字程度、出題されますが、グループ作成校ではなお一層その傾向が顕著で、多いところでは350〜450字、かつ点差がつくように設計されています。記述問題での得点が勝負の分かれ目です。

 

上野(池袋教室長):理科は共通問題です。大問6題構成で、大問1・2が小問集合。2が実験に絡む問題になることが多く、3が地学、4が生物、5が化学、6が物理です。大問5・6では必ず計算問題を含み、ここで差がつきます。難関高校では受験者平均が90点弱でありますので、ぜひとも満点を目指して頑張りましょう。

 

荻原(新宿教室長):社会も共通問題です。小問20題×5点で、近年は、うち4題(=20点分)が論述問題になっています。この論述問題の多くは、キーワードの使用などによる加点方式で採点されていますから、ここで1点刻みの差がつきます。出題内容は知識そのものを問うものではなく、与えられた複数の資料を読み取る形式ですので、練習を重ねることで確実な得点源にすることができ、ライバルに差をつけることができます。

― 夏からの学習について

森田:ありがとうございました。今の話をふまえて、夏からの学習についてお話いただけますか。

渡辺:教科にかかわりなく共通して言えることは、記述問題への準備を始めねばならないということでしょうか。

尾田:そうですね。9月から記述を中心とした問題演習を始めるためにも、夏までに基礎的事項を確実に身に付けなければなりませんね。そのためにも、塾の夏期講習などを利用して、しっかりと学習に取り組んでください。

増田:英語であれば一通り文法を終わらせることです。9月から共通問題レベルの長文対策を始め、最後にはグループ作成のレベルまで仕上げていきます。

長妻:国語は過去問対策に一番早い時期から取り組み始めることのできる教科です。これからの時期、まずは書くことを躊躇しない姿勢を確立することが求められます。記述の内容の精度は、先生に添削指導を受けながら、徐々に上げていけばよいです。

森田添削の量は影響しますか?

長妻:大いにありますね!国語の記述は、どれだけ添削してもらったかが決め手でしょう。

荻原社会の記述・論述も同じですよ。

尾田:グループ作成問題を解くにあたりネックとなるのは問題量です。50分で解くためにはある程度スピードを意識せねばならず、Z会進学教室では9月から開講する都立グループ作成特訓(3SJ)講座対策を進めていきます。過去の受講生も、9月段階では時間も足りず十分な記述ができる生徒は少なかったものの、訓練を重ねて試験前の2月にはしっかりと書けるようになりました。3SJで記述問題を添削してもらって、記述力を伸ばしていくのが良いでしょう。

渡辺:皆、初めのうちは折角書いても消してしまいますよね。消した跡を見ると、ここまでで部分点がもらえるのに、と思ったりします。

尾田:グループ作成校をめざす生徒はもともと優秀な生徒が多いため、完答できない記述を書くことを忌避する傾向があるのですが、そこを打破しないといけませんね。

森田:都立グループ作成校に合格するためには、夏からの本格的な学習が必須ということですね。本日はどうもありがとうございました。

関連リンク『 Z会進学教室「3SJ/都立グループ作成特訓」


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