ホーム > 先輩の合格体験  

先輩の合格体験

高校受験ナビに寄せられた、先輩の合格体験談です。

[ 体験談を投稿 ] [ 全国の体験談 ]


合格高校:鞍手高校(福岡県)
名前:KASA先輩

私は転校生でした。
福岡市内から3年2学期に鞍手の学区に転校しました。
中学当時は先生に反発ばかりする扱いにくい部類の生徒で、授業も全く身に入らず、部活動にだけ熱中して偏差値も40台というレベルでした。でも自分はやれるというプライドだけは高く中体連が終わる夏休みから勉強しようと心に決めていました。そして3年生になり周りが塾通いを始めたり進学ムードになる頃ようやく受験を意識し始め当時第7学区の城南高校(修猷は無理と高を括り)を受けたいと思い始めました。

 
ところが、その頃我が家で家を新築する話が持ち上がり、鞍手に引っ越す言うことで私は猛反対しましたが子供に何の権限も無くあえなく両親に屈し志半ばに福岡を後にしました。中体連が終わり一番熱中していた部活にも別れを告げ筑豊の遠賀川の殺風景でド田舎での夏休みを迎えることとなりましたが、何と空しく不安だったか思い出すと今でもその失意の夏が鮮明に蘇ってきます。今はわかりませんが当時直鞍地区の中学生の頭は坊主だったため長髪を丸めた頭を鏡で見ては絶望感を感じていました。

そして2学期が始まりました。部活が終わって猛勉強するという予定も環境変化で手つかずのままで… 転校生を見る好奇の眼差しに戸惑いながらも心中は受験の事でいっぱいでした。というのも、福岡からの転校生=優等生と皆が思っていたからです。先述した偏差値40台より成績は多少UPしてたもののせいぜい50そこそこの偏差値だった私は何よりもそれを見抜かれることが一番不安でした。当然周りの期待も高く、親兄弟はもちろん近所のおばさんからも鞍高に入って当然というプレッシャーをかけてきます。

 それからです、私の猛勉強が始まったのは。これから友人もつくり、学校生活にも慣れ、新しい教科書で勉強を始める状況において私には一刻の猶予も残されていませんでした。時間が逆戻りしないか考えても現実を受け入れざるを得ずまさしく背水の陣です。授業は血眼で受け無駄口も叩かず参考書やドリルで死ぬ気で勉強しました。休憩時間も惜しんで勉強することも多く、性に合わない絵にかいたようなガリ勉君になりきりましたがその時の私にとっては全くお構いなし、なりふり構ってはいられませんでした。通学路は車も通らない田舎道だったので寸暇を惜しんで単語帳を見ながら毎日通学しました。家では食事以外の時間はほとんど机にかじりつき一心不乱に勉強です。休みの日は一日13時間以上の学習を義務付けていました。これは自分のプライドにかけて、自分の限界への挑戦です。徐々に成績は上がっていきましたが受験まで合格ラインに達するか微妙なところでした。しかし進路指導で担任の忠告にも耳を貸さずに鞍高受験を頑として貫きました。この頃は執念と気合の塊でした。転校というビハインドを跳ね除け一心不乱に目標に向かって頑張ったこの経験は今でも胸が熱くなり、大学受験、就職活動、企業戦士として戦う今でも私の心の支えになり原動力となっています。

 そして、めでたく合格し入学後の学力テストでは学年で上位の成績まで飛躍的に向上していました。ライバル視していた超名門東筑高校にも合格できる点数だったと記憶しています。人間死にもの狂いに努力すれば絶対目標は叶うと実感した瞬間でした。そして劣等生が優等生に変身しそれを証明して見せた会心の満足感は何物にも代えがたく人生における大きな自信となり今でも心の支えとなっています。

 最後に皆さんに伝えたい、初めての学校受験で不安や戸惑いもあると思いますが自分を信じて目標に向かって最善を尽くす、受験を控えたこの時期が将来そして一生につながる尊い大切な瞬間であるということを。私の経験に少しでもやる気と何か感じるものがあればとても幸いです。

皆さんの健闘を祈る!

 

オススメの参考書など:

特になし

通塾経験: なし
家庭教師: なし
通信教材: なし
得意科目:
苦手科目:

投稿日:2013/08/02



[ 全国の体験談を表示する ]

Copyright (C) 2006-2017 高校受験ナビ All rights reserved