問題は別のところにあります。現状の教育改革は口を開けば「学力低下」と「道徳教育」です。教育改革者を自称する方々が勝手に救おうとしている中高生のほうは、むしろあきれています。改革者は「勉強を頑張れ競争しろ」と「勉強より大切なことがある」の2つを同時に主張しているからです。
(これは仕方のない面もあるのですが、伝え方が下手なのが問題だと感じています。)
相反する二つの考えが同時に存在する状態をアンビバレンツと言いますが、教育改革者の方々はその不安定な状態を中高生に押しつけています。不安定な状態では誰でも「本当にこれでいいのか」と不安になります。不安はやる気を奪う最大の要因です。
そして、そのやる気の低下が学力低下とモラル低下の原因になっています。「どうでもいいや」と思ったら勉強もしないし、社会に対しても気を遣わなくなります。「なんだ。問題は中高生じゃなくて、教育改革者の方にあったのか!」というわけです。
中高生がやるべき事は単純です。
「レースに挑め!高い偏差値をとれ!競争しろ!優等生を倒せ!」
そしてレースが終わったら・・・
「偏差値レースの勝敗は気にするな!次は偏差値以外で勝負しろ!フィールドはいくらでもある!」
これも「分かりやすい」とは言えないかもしれません。なのでもう少し単純にしましょう。
・大学(高校)までは、高い偏差値を目指して競争する。
・大学(高校)以後は、偏差値をゴミ箱に捨てる。
高校を卒業して働くつもりの人は高校入学まで、大学進学を希望する人は大学入学までは、高偏差値をねらった方がいい。偏差値を上げておけばそれだけ有利になります。有利になることは確実に保証します。
なぜなら偏差値があなたの能力の一部を客観的に証明してくれるからです。
偏差値バッシング(非難)に不安がる必要は全くありません。偏差値を否定している人達の学歴を見てください。大半は自らの高学歴を確保しながら「君たちは競争なんかしなくていいよ。個性を大事にしよう」と聞こえの良いことを言っているだけです。
「今は時代が違う」などと言うのも全く無責任な話です。時代は少しも変わっていませんし、当分変わりません。なぜなら(学力)偏差値以外に、人を客観的に評価する手段がほとんど見つかっていないからです。
ただし、偏差値とは関係なく活躍できるフィールドが増えたことは確かです。「自分は○○で社会の役に立ちたい」と心に決めている人は、そのフィールドで勝負すれば良いのだと思います。
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