なぜ過去問を早めに解いてみることが大切なのでしょうか。それはゴールを知ることができるからです。過去問を軽視する人の中には「ゴールなんか知らなくても、とにかくがんばればいい。」と考える人がいます。
ですが、ゴール(目的地)が決まらないと人は能力を最大限に発揮することができません。例えばマラソン選手は常にゴールまでの距離を意識して走ります。これはレース本番は当然として練習中も同様です。少なくともプロ選手の中には「とにかくがんばって走ればいい。」と言う人はいません。
受験日までに「どういう勉強をすれば合格できるのか」を知ることが過去問に取り組む目的です。採点を終えたら、志望校合格に必要な点数から、あなたの得点を引きます。その結果導き出される数値が、あなたが克服するべき壁です。
まずはこれ(200点)を5(科目)で割ってみましょう。するとそれぞれの科目で得点を40点伸ばせばいいことが分かります。ここで分析を終わりにして「よし。各科目40点アップを目指そう!」というのでは、まだ不十分です。目標が曖昧(あいまい)だからです。
さっきのマラソンの例で言えば、ゴールが箱根と分かった時点で走り出すようなものです。箱根と言ってもとても広いですね。それに事前にきちんと調べることで、箱根(ゴール)への近道だって見つかるかもしれません。