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                             平成28年度 第1回学校評議員会 記録
 
                                                                            平成28年6月30日(木)
                                                                            15:5517:00
                                                                            場所:盛岡二高 応接室
                                                                            進行:副校長 記録:総務課
 
 
 〇 出席者 学校評議員 4名
           学校教職員 9名
 
 
 〇 日 程 14:30 受付      14:45 授業参観     15:50 評議員会 (17:00)
 
 
 
 
 1 開会のことば 【副校長】
    職員・評議員 自己紹介
 
 
 2 校長挨拶       【校長】
    日頃より本校の教育活動にご支援ご協力を頂き感謝申し上げる。本日は、本校の学校経営について忌憚のない
  意見を頂きたい。我々は懸命に生徒と向き合っているが、身近すぎて気づかないことや目的にかなわない手段で
  あったりすることなど気づかせていただければ改善してゆけると考えている。そのような視点でご意見を頂くこ
  とで改善への方策が見つかる。広い見地から助言をお願いしたい。
    *委嘱状交付
 
 
 3 平成28年度学校経営計画及び重点目標
  (1)学校経営計画    【校長】
      この春の入試は定員割れだった。二次募集で定員を満たした。理由としては、昨年度普通科で最高の1.3倍
    の倍率だったので少し敬遠されたというのが好意的な見解。もう一つは、成績での輪切りが進んだ結果、選ば
    れずにその倍率で留まってしまったということもある。二次募集で多く集まらなかったのは、盛岡二高の良さ
    があまり伝わっていなかったのかもしれない。女子高であるという宿命も一因であるかもしれない。本校の場
    合、近郊には共学の公立高校で進学できる学校が多くあり、入学の時点で、そこまで頑張らなくてもいいとい
    う、人頼みの生徒が入ってきているかもしれない。
      一方、部活動でも、なかなか成績がでない状況もある。平成20年の全学年5クラスの時と現在は、運動部
    と文化部の比率はほぼ同じで、文化部2に対して運動部1。全校600人のうち200人が運動部所属である。
    しかし、平成20年頃の方がベスト4など上位の成績が多かったことから、部活においても活力を失いつつあ
    ると言える。ただここで、進学を押し進めると、部活動の時間が確保できなくなり、かえって盛岡二高が選ば
    れなくなることも懸念される。
      以上、現在、問題と考えていることをいくつかお話しさせていただいた。
 (2)各課の重点目標 【各課主任】
   ア 総務課
       同窓会、PTAの保護者との意識の統一、連携を重視していかなければならない。来年度大きな行事が2
     つ行われる。1つは、高P連の東北大会が盛岡で開催される。昨年全国大会が盛岡で開催されたので、その
     時のノウハウを生かしていきたい。本校の PTA 会長が全体の実行委員長に就任していることもあり、盛岡
     二高として期待に添えるように保護者の皆さんと共に頑張りたい。
       更に来年度は、本校創立120周年の記念の年である。同窓会長に協賛会会長をお引き受けいただき、昨
     年10月に協賛会を発足させ準備を進めている。同窓会との連携が重要と考える。今年7月末には募金の趣
     意書を同窓生に発送する予定。この趣意書の発送によって120周年を公言することになり、気運が高まる
     のではないかと期待している。このような大きな行事が控えているので、それに向けて着実に取り組んでい
     きたい。
 
 
   イ 教務課
       教務としては、
                   「学力向上」が一番の重点目標であり、本年度は55分授業完全実施の3年目である。授業
     の中で、生徒の主体的な活動を取り入れ、授業を中心に据えて学力向上を目指す「授業第一主義」で取り組
     んでいる。特に最近は、アクティブラーニングと言って、教師による講義式の授業ではなく、生徒が自主的・
     能動的に授業に関わり、様々な形で生徒を動かしながら知識を深めていく方法で各教科取り組んでいる。
       教師は生徒をうまく動かせるように、校内で教員間の研修を行っている。お互いに授業を見学し研究し合
     うという活動を年間を通して取り組んでいる。昨年までは「わかりやすい授業」という目標を立てて取り組
     んできたが、今年度からは「わかりやすい授業」から「身につく授業」へという目標で取り組んでいる。得
     てして生徒も、やったつもりで終わっていることもあるので、着実に知識、学力としてしっかり身につくよ
     うな授業展開に取り組んでいきたい。
       観点別評価について、全県的に観点別評価へ移行しているが、本校は少し遅れている。従来の期末考査を
     中心にした知識理解力の評価に変わって、授業全体の中で各観点から生徒を評価していくというように変わ
     ってきているので効果的に生かしていきたい。
       学習時間について、本校では各学年とも2時間以上の目標を課しているが、1,2年生は平均2時間を切
     っている。授業のみならず家庭学習においても、いかに生徒の意欲を喚起させるかが今後の課題である。
       今年度から7時完全下校ということで、6時半には部活動を終了するように指導している。この点でも家
     庭学習の時間を確保することで文武両道を目指して取り組めるように配慮している。
       現在8名の卒業生が教育実習を行っている。
 
 
   ウ 生徒指導課
     生徒指導課では、3つの柱で指導している。
     1 生徒規律の確立
       登下校時間を守らせて学習時間の確保をさせたい。特に長年にわたり、7時完全下校が守られていなかっ
     た。今年、生徒会が立ち上がって厳しくペナルティーを設けて点検している。その成果で、現在はほぼ下校
     時間も守られている。
       スマートフォンについては、トラブルが起こるという点、もうひとつは勉強に影響が出てしまう点で問題
     である。本校ではドコモの講座を開催して注意を喚起しているが、なかなか自分のこととは考えられないよ
     うである。これが一番むずかしい課題である。本校では、夜9時以降はスマートフォンを使わないで勉強に
            集中しようという約束をしている。
     2 生徒会活動
       本校は生徒会行事が盛んである。生徒会が中心となって様々な困難を乗り越えながら行事を成功させてい
     る。校内合唱コンクールも、生徒がリーダーシップを取って練習を進めている。全員参加の合唱コンクール
     としては大変高いレベルだと思っている。
       部活動の成果をご紹介する。今年はなぎなた部が5年ぶりで団体優勝を果たした。団体・個人演技でイン
     ターハイに出場する。東北大会に出場するのは、卓球の個人、テニスの個人、水泳は部がないが個人で1名
     が出場する。
       全国高総文祭は、箏曲と書道が昨年度の成績で全国高総文祭に出場する。囲碁は、団体で3名、個人で1
     名が全国大会参加。視聴覚委員会がNHK杯全国放送コンテストのアナウンス部門、朗読部門、創作ラジオ
     ドラマ部門に出場する。
     3 交通安全について
       盛岡市内では自転車の接触事故が多い。中学校で自転車に乗り慣れていない。自転車運転が未熟であると
     いう考え方で、自転車の乗り方、マナーも指導してゆかなければならない。
 
 
    エ 進路指導課
       本校の一番の課題は、入学時100名を越える国公立大学志望者が、卒業時には30名程度しか目標を達
     成していないことである。課題のひとつに学力向上があるが、そちらは教務課が中心となって取り組んでい
     る。進路指導課としては、生徒が自分の興味関心・能力・適性に応じて、一人ひとりがより良い進路選択が
     できるようにサポートをすることを考えている。具体的に今年度力を入れているのは、大学訪問である。昨
     年までは教員による大学訪問はしていなかったが、我々も昨今のめまぐるしい入試環境を理解しなければな
     らない。生徒に行かせたい大学を訪問して生の情報を入手して生徒に還元したい。今年は、定期考査期間中
     に4名の教員を派遣し実施した。
       教師用進路の手引は、平成18年度までは作成していたが、その後は数字のデータしかなかったため、ど
     ういう力を持っていた生徒がどういう大学に進学したか、どんな指導がされてきたのか、というような情報
     が見えにくい状態だった。そこで教師用進路の手引を作成し、担任の進路指導に役立てて欲しいと考え、復
     活させた。
       進路指導室・資料室の活用については、生徒が広い視野で進路選択をするために、どんなかたちで進路指
     導課が情報提供をすれば良いかを考えている。生徒自身が興味あることを自分で調べるのが一番良いと思う
     ので、調べやすいように進路資料室等を整理して充実を図っている。
 
 
    オ 保健厚生課
       各種保健行事については、今年は職員対象で赤十字講習会の救命救急や担架、過呼吸についての学習会を
     行った。生徒対象の健康教室も2回開催した。
       治療勧告書も速やかに発行し、生徒も適切な治療を受けている。ひと頃見られた肥満傾向は改善されたが、
     かわりに貧血の生徒が多く、また間食の影響なのか虫歯を持っている生徒が目立っている。
       本校は新校舎になって10年経つが、ずっときれいなままの校舎で評判が良い。清掃時間には職員と生徒
     が全員で清掃を徹底して行っている。
 
 
 4 懇 談
 【副校長】
    二高として地域とどう関わって行けば良いか伺いたい。総務課では、今まで一週間だった「学校へ行こう
  週間」を二週間にした。各部では、施設等を回って演奏会を行っている。JRC同好会でも募金活動を行っ
  ている。それらに加えて昨年度新たに、家庭クラブ委員会で’「減塩メニューの実践」を地域のスーパーで実
  施し、地域への減塩普及活動を行った。また、被災地に出向いて支援活動なども行っている。
 【評議員】
    学校に来る前に、地元の町内会長のところに直接行って、二高への要望が来ていないか聞いてみた。若葉
  の頃に下手だった応援団の太鼓や吹奏楽の音が聞こえる。それが上手になった頃に初夏を迎えるということ
  で、地域では風物詩になっている。音に対する苦情は全くない。
    自転車の乗り方について、45年前までは登校時に遅刻ぎりぎりになると、二高生の自転車の暴走があ
  ったが、最近では見られなくなった。しかし、安心せずにけがをしないように指導して欲しい。
 【総務主任】
    文化祭については、地域の多くの方に見て欲しいと考える。広く案内をしたい。
                                                                          「学校へ行こう週間」の時
  には町内会にもご案内をお渡ししているが、どの程度の規模でご案内すれば良いか把握できていない部分も
  あるので、何かお気づきのことがあったら知らせて欲しい。
 【評議員】
    来年120周年だが、周年事業は10年毎か?
 【校長】
    10年毎である。
 【評議員】
     二高は、県内の女子中学生にとってあこがれの学校であって欲しい。大西民子さんや深沢紅子さんなど、
  すばらしい先輩がいて伝統がある。二高ブランドにもっと自信を持って欲しい。進学率も大切だが、二高の
  素晴らしさを120周年でもメインにして進めて欲しい。
 【副校長】
    120周年は大きな情報発信の場となるので、一つ一つの事業を大切にしていきたいと考えている。
 【評議員】
    先ほど4人の先生方が大学訪問に行かれたと言ったが、どんな大学へ行ったのか。
 【進路指導主事】
    2名ずつで出かけたが、北ルートは北海道の室蘭工業大学・名寄市立大学・公立はこだて未来大学・北教
  大函館校を2年生と3年生の先生が一緒になって訪問した。2つの学年で情報を還元できればと考えている。
  南ルートも同じく2,3年生の先生で、山梨の都留文科大学・群馬の高崎経済大学・群馬県立女子大学を訪
  問した。特に南は全て公立の大学で、以前はもう少し二高から挑戦していたが、近年受験者が減少し情報も
  無く、教員にも生徒にもこのような大学を知って欲しいということで訪問してもらった。
 【評議員】
    先ほど教室に授業見学に行った時に、進路指導課の「進取」という情報新聞が貼ってあった。目で見ても
  わかりやすく、とても良いと感じた。先生方が県外に足を運ばれるということが、何よりも生徒の目を県外
  に向けさせる良い方法と考える。今、公立の学校を希望する生徒が多いと思うが、私立大学はものすごく努
  力をしている。先生方自身が出かけて行って生で話しを聞いてくることで、生徒達にもぜひ紹介したいとい
  う思いが感じてもらえるのではないか。
 【副校長】
    PTA の研修旅行でも、保護者向けの大学訪問を企画している。今年は宮城大学、昨年は山形大学を見学し
  ている。昨年は実際に、この大学訪問をきっかけにして山形大学に進学した生徒もいる。
 【評議員】
    私は評議員になって3年目で3回授業参観をした。50分から55分に伸びたという授業と、55分だか
  らこそできる授業というものがあると思う。最後の5分については教科によってはもったいないという気が
  した。あの5分は生徒たちの振り返りの場面とか、もう少し工夫ができるのではないか。生徒達は55分間
  をよく集中して頑張っていると感じる。
 【副校長】
    昨年は先生方でグループを作ってグループ内でお互いに授業研究を行ってきたが、今年はそれに加えて職
  員会議の場で、いろいろな研修で得てきた情報をみんなに提供してもらっている。また、授業改善の成果を
  「私の授業実践」として発表する場も設けている。
 【評議員】
    ちなみに他に55分授業の高校はどこか?
 【副校長】
    盛岡北高校と福岡高校が55分授業である。四高は45分。花巻北高は60分である。どれが絶対良いと
  いうのではなく、その学校の生徒に合わせて授業を改善していくことが一番重要である。
 【評議員】
    観点別評価について、中学校では実施して10年経つが、慣れもあって曖昧になってきている面もある。
  高校の観点別評価も統一性をとらないと、指導はしているが評価は先生方の主観で付けるしかないというこ
  とになる。
    先ほど生徒指導の方で、自転車の話があったが、市内で自転車通学を許可していない学校が結構ある。中
  学校では自転車についてはヘルメットをかぶるように指導しているが、高校ではかぶらないと思う。しかし、
  安全への意識付けは大切である。
    現在二高では、不登校生徒は何人くらいいるか。
 【副校長】
    現在は1名である。
 【評議員】
    他校では不登校の生徒が多いと聞いた。
 【評議員】
    二高は不適合者が少ない。二高の良さは、バランスが良いことである。公共心もあり、礼儀正しい。総合
  的にバランスが良い。進学などについては、同窓生から今は少し寂しいという厳しいご意見もあるようだが、
  人として何が大切かと考えた時には、二高生はとても良いと考える。文化も深く、二高は落ち着いていて良
  い。不適合者が少ないのもそういうところではないか。スポーツも今年優勝したなぎなたや、箏曲など突出
  したところをどんどんアピールしつつ、進学についてはもう少し外に目を向けさせられれば、なお良いと思
  う。
 【副校長】
    不登校の生徒については、ケース会議を開催したり、中学校へ足を運んで中学時代の様子を聞いてきたり
  して、一人ひとりの生徒を支援している。
 
 
 【保健主事】
    教育相談で QU を毎年実施しているが、7割8割の生徒が学校生活に満足していると結果が出ている。
  全国平均より学校満足度が大変高く、カウンセリングの先生からもこんなに学校生活を楽しんでいる生徒達
  はいないと言われている。
 【評議員】
     先ほど、高校入試定員割れの話があったが、その原因をきちんと分析することが必要。中学校に対して、
  すばらしい先輩がたくさんいることなど、盛岡二高の良さをもっと発信すると良いと思う。
 【副校長】
     中学生は身近な高校について、漠然としたイメージは持っていても具体的な情報を多くは持っていない。
  そういう意味でも二高の良さをもっと中学生に発信していきたい。
 【評議員】
    中学校の先生方が中学生に話す内容にも差があり、影響が大きい。
 【副校長】
    中学校への説明会は、教務主任や進路主任が出席する学校が多いが、本校では今年度は二高出身の先生に
  説明会に行ってもらい、二高の良さをアピールしてもらってきた。ただ言葉で説明するだけではなく映像を
  使って見せる工夫もしている。今までであれば、調整期間で倍率を見て志望校を変更するということがあっ
  たが、最近では私立高校の影響がとても大きく、驚異に感じている。最初のイメージ付けが大切。夏休み中
  に開催する一日体験入学への中学生の参加も、少しずつ減少してきているので、今年は他校と重ならないよ
  うに日程を設定した。また、もっと生徒を全面に出して、二高生の良さを生徒からも発信していきたいと考
  えている。
 【評議員】
    最終的には、どこの大学に何人入ったかということではなく、世に出て活躍する人間を育てなければなら
  ない。
 【評議員】
    県内大学への進学率を見て感じたことだが、他の国公立にトライしてからやむなく県内の大学へとか、家
  庭の事情などがあって県外へ行けない場合は仕方がないが、生徒達にもう少しトライさせても良いのではな
  いかと思う。特に二高生には期待や思い入れもある。もう少し大学の更に先を見通した進路指導をお願いし
  たいと思う。
 【進路指導主事】
    あくまでも生徒の興味関心に応じて指導している。県外に目を向けさせるというのも、県内の国公立大学
  には経済学部や法学部などがないので、地域で決めるのではなく、学びたい分野で決めて欲しいと考え、県
  外の大学を紹介している。
 【評議員】
    推薦枠はどれくらいあるか?
 【副校長】
    私立には指定校推薦がたくさんある。本校は六大学でも法政大学に指定校推薦枠があり、それほど厳しい
  推薦基準ではない。
 【評議員】
    地元に留まる原因は何か?
 【進路指導主事】
    保護者の意向が強いようだ。生徒も保護者の意向を押し切ってまで県外に行く強い気持ちがない。
    【評議員】
        首都圏に出るとお金がかかる。
    【評議員】
        県外に出る生徒は奨学1金を希望する生徒が多いか?
    【進路指導主事】
        家庭の経済状況に関わらず、かなりの割合で奨学2金を借りている。
 
 
 5 その他
    【副校長】
        2回目の評議員会は平成29年2月21日(火)を考えている。近くなったらあらためてご案内する。
    【評議員】
        最後に、この評議員会での意見が反映され、学校案内など様々なところで修正され対応していただいてい
      ることに感謝申し上げたい。
 
 
 6 開会のことば 【副校長】