校長 秋元 俊一

  

 

「誠実」に、「自分らしく」 、「一人一人が輝く」 学校

 令和5年度

本校は、まもなく誕生から半世紀を迎える47年目の歴史と伝統を誇る学校です。上尾市とさいたま市との境に立地し、緑豊かな環境に恵まれ、地域と連携した教育活動を展開し、地域から愛される学校として成長しています。約14,000人の卒業生は、上尾市周辺を中心とし、地域社会を支える人材として活躍しています。

本校の校訓「誠実」のもと、目指す学校像を「自分らしく未来に生きる力を育てる一人一人が輝く学校」としています。個々の生徒を大切にすることを一層重視し、生徒の能力を引き出し、夢の実現を目指してまいります。

私たちは、「チームあげなん」で結束します。困った時、挫けそうになった時、一人で悩むのではなく、相談に乗ってくれる仲間や先生たちがいます。充実した高校生活を送り、一人一人がなりたい自分を探していく。その夢を叶え、羽ばたいていくことができるのが、上尾南高校です。

保護者の皆様、地域の皆様、卒業生の皆様の御支援、御協力を賜りながら、教職員が一丸となって教育活動を行ってまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。

 

第17代校長 秋元 俊一

校長室たより

校長室たより

卒業証書授与式

令和6年3月9日(土)、本校第45期生の卒業証書授与式が行われました。

卒業までの期間、生徒たちをご支援いただいた保護者の皆様、地域の皆様に深く感謝申し上げます。卒業生には、本校卒業生としての誇りを胸に、輝かしい活躍をしてくれることを期待しています。頑張ってください。

 

【卒業証書授与式式辞】

今年は暖冬であったとはいえ、柔らかな温かさと雪まで降る寒の戻りを繰り返しながら、季節は少しずつ春への歩みを進めています。本日は、ご来賓の皆様をはじめ、保護者の皆様、在校生らとともに、このように盛大に第四十五回卒業式を挙行できますことは、この上ない喜びであり、誠に嬉しく存じます。本校を代表し深く感謝申し上げます。

 ただ今、卒業の呼名をし、卒業証書を授与いたしました二百十二名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝いを申し上げます。

 卒業生の皆さんの高校三年間を振り返ると、一・二年生の時は、繰り返すコロナ感染により、学校行事の開催制限、学年閉鎖や学級閉鎖、部活動の参加や練習制限など、多くの場面で、自粛を余儀なくされました。しかし、最上級生となった今年度は、コロナ前と同様、学校行事等を開催することができました。体育祭では、競技に本当に楽しそうに参加し、仲間を応援し、参加する姿勢は、観覧する多くの人に感動を与えました。文化祭では、アイデア溢れる企画の実施や、部活動等で日頃の練習の成果を発揮し、心温まる風を吹き込んでくれました。コロナの影響で途切れてしまってもおかしくなかった上尾南高校の伝統をしっかりと受け継いでくれました。先日開催された予餞会での下級生から卒業生へのメッセージを聞くと、上南スピリットが受け継がれていることを確信しました。

 さて、卒業生の皆さんにとって、期待や希望で満たされている今日の輝かしい門出の日、私からは二つのことを申し上げたいと思います。

 一つ目は、変化の激しい現代の社会を生きていくにあたり、若い世代の人たちに非認知能力と呼ばれる力を身に付けて、困難に打ち勝つ力を育てて欲しいということです。

テストなどで測定できる認知能力に対して、非認知能力には、大きく分けると二種類のものがあります。一つは、自己肯定感、自立心、意欲、忍耐力、創造力などの自分自身に関するものであり、もう一つは、協調性、思いやりなど、人と関わるのに必要な力です。教養があれば、生活は豊かになりますが、正解がわからない社会の課題に対峙していくには、学力だけでは対処しきれません。失敗にくじけない精神的な強さや、物事にチームで対応していくスキルが必要になります。皆さんは明日からそれぞれの道を歩むことになり、困難な課題に直面することもあるでしょう。しかし、それを乗り越えることで、真の成長と成功が得られます。非認知能力が低いと失敗を恐れて何もできない。一方で、挑戦し失敗や困難を一つ一つ乗り越えなければ非認知能力は育まれません。

 以前、「人生は敗者復活戦である。」と仙台育英高校の野球部・須江航監督の言葉を紹介したことがありました。また、卒業生の皆さんにとって、記憶に新しい三学期の現代文の授業では、魚住直子さんの小説「卒業」が取り上げられました。新しい環境に慣れず、自信を失って悩んだ時は、是非読み返して欲しいと思える作品です。人生そもそもうまくいかないのは当たり前。失敗や挫折を恐れずに、今皆さんが持っている力を、出し惜しみをせず、その都度最大限引き出し、挑戦をして欲しい。夢の実現に向けて、粘り強く努力を重ね、自らの人生を切り拓いていってください。

 二つ目は、関わる人に対して、お互いを尊敬し、励まし、認め合う心を持ち続けて欲しいということです。

毎年、本校の行事の中で素晴らしいと感じるのですが、秋に行われる長距離走大会。全員の生徒が手を抜くことなく走ります。そして、完走した人が、後からゴールする人に応援をします。分校との合同行事であるので、分校の生徒にも心から応援している姿に、私は心が温まり感動しました。

卒業後の進路先では、新しい人間関係ができ、高校時代の友人との関わり方とは変わる人がたくさんいると思います。今後、所属する集団によって、求められる役割は一人一人違います。その中で、自分よがりにならず、関わる人たちと良好なコミュニケーションを図り、周りの人を、尊敬し、励まし、認め合っていって欲しい。皆さんの生き方を助けてくれるだけではなく、お互いに向上していくことになるでしょう。

  ここで、保護者の皆様にお礼を申し上げます。お子様のご卒業おめでとうございます。卒業生と話をしていると、相手の気持ちを慮ることができること、学校の課題に向き合い、上尾南高校の在り方について思いを巡らしていることなど、立派な考えを持っていることがわかります。三年間で大きく成長したと思います。これまで子どもたちを支えてくださり、本当にありがとうございました。

 最後となります。卒業生の皆さんが仲間たちと上尾南高校で一緒に過ごすのは今日が最後となり名残惜しいと思いますが、「チームあげなん」のもと、青春時代の三年間をともに過ごした仲間は「一生の友」です。これからも、仲間とともに、切磋琢磨し、励まし合いながら、成長の一歩一歩を刻んでいってください。 卒業生の皆さんが、それぞれの目標に向かって輝かしい未来を切り開き、これからの大きな活躍をすることを心から祈念しまして、式辞といたします。

 令和六年三月九日 埼玉県立上尾南高等学校長 秋元 俊一

 

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Spring has come!

2月15日(木)、関東地方に春一番が吹きました。昨年よりも2週間早いそうです。先週は雪が積もったばかりなのに、いきなり季節が進んだ気がします。

本校でも春の到来を告げる出来事がありました。正門に、紅梅と白梅が植えられています。この時期、紅梅が咲いた後、白梅が咲くのは少し遅く、昨年は、両者が一緒に咲くことはなかったのですが、今年は暖冬のせいか、白梅も早く咲き始め、赤白の梅を楽しむことができます。何か良いことが起こるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

紅白は縁起が良いとされています。紅白幕、紅白饅頭、紅白餅、紅白歌合戦(これはどうでしょう)などがありますね。その由来は、おめでたい時に、赤飯を炊き、餅をついて振舞う習慣があったから、おめでたい色の組み合わせになったようですが、諸説あるようです。調べてみてください。

学校の前を通ったら、ご覧いただき縁起をあやかっていってください。

 

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3つの感謝

2月5日(月)の夜、どれほどの大雪になるのか気にかけながら過ごしていましたが、大雪警報まで発令になるとは、想像以上でした。埼玉では久しぶりの大雪だったので、多くの人たちが対応に苦慮したと思います。そんな大雪の翌朝、3つの感謝がありました。

 

 

朝のグラウンド

 

 

 

?本日の学校をどうするか。始業時間を遅らせる必要があるのか。学校に着いて判断するため4時に起床。今日の情報を確認しようと家のポストを覗くと、もう新聞が届いている。道には厚く雪が積もっているにも関わらず、配達をしてくださった新聞屋さんに感謝です。

?これだけ雪が積もったにも関わらず、生徒の登校時間には正門から校舎入り口まで除雪完了。迅速な対応をしてくれた本校職員に感謝です。

 

 

除雪後

 

 

 

?本校の生徒たちが、校舎入り口にかわいい雪だるまを作り、「校長先生、どう。」と声をかけてくれました。雪かきの合間にほっこりした気分になりました。どうもありがとう。今後、地球の温暖化が進むと、関東平野に雪が降る日がいずれ無くなるかもしれません。童心に変えって雪で遊ぶのも貴重な体験となるでしょう。

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初春の赤

華道同好会の生徒が今年最初の活動を行い、本校の玄関、校長室、廊下に作品を展示してくれました。新しい年を迎えたこの時期に飾りたくなる花や枝を選んでいます(センリョウ、菊、松、柳)。

   

  

 私は植物に疎いので、赤い実の名前が気になって聞いたところ、センリョウという常緑樹の実で、漢字では千両と書くそうです。これは面白いと思い、気になって調べてみると、千両のほかに、一両・十両・百両・万両・億両があるようで、どれも赤い実をつけ、皆、縁起の良いものだそうです。

 

 

 

 

華道同好会の会長さんには、3学期早々にも玄関に作品を飾ってもらいました。この中には蝋梅(ロウバイ)があり、毎日芳しい香りが漂っていました。

 

 

 

 

 

 

本校の正門では、紅梅が咲き始めました。

 

 

 

 

 

 

まだまだ寒い日が続きますが、暖冬の今年は、冬麗な時間が過ぎていき、2〜3ヶ月後に訪れる春に思いを馳せながら毎日を過ごしています。

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負けてたまるか

体育館での始業式に移動中、3年生の女子生徒が他学年の先生に対して、「先生、明けましておめでとう。年賀状、遅れなかった。ごめんなさい。今年もよろしく。」と話していました。冬休み期間中、校舎内にはほとんど生徒がいませんでしたが、やはり生徒がいる学校はいいなあと思うのは、私だけではないでしょう。いよいよ1年間の仕上げとなる3学期が始まります。生徒の皆さん頑張っていきましょう。保護者や地域の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。

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【始業式講話概要】

新しい年が始まりました。今年は元旦の能登半島地震、翌日は民間機と海上保安庁の航空機の衝突事故と痛ましい災害や事故が相次ぎました。被災地の一刻も早い復旧と復興、亡くなられた方のご冥福を祈るとともに、被災された方にお見舞い申し上げます。皆さんの冬休みはいかがだったでしょうか。こうして当たり前のように始業式を迎えられること、改めてありがたく思います。

<負けてたまるか>

年末年始は、大学生の駅伝大会や高校生のサッカー・バレーボール等、各競技のスポーツ大会が行われます。その中の箱根駅伝。大方の予想を覆し、青山学院大学が優勝しました。もちろん、青山学院大学も力がなかったわけではありません。練習に励み、虎視眈々と対策を練り、優勝を狙っていました。しかし、大会1か月前に、選手がインフルエンザに集団感染するなど、危機的な状況に陥りました。この時、チームの士気を高め、選手を鼓舞したのが「負けてたまるか大作戦」というキャッチフレーズ。テレビでも紹介されていたので、馴染みのある言葉でしょう。結果、優勝を手繰り寄せることができました。

本校生徒で、2学期に大学入試に挑んだ気持ちの強かった生徒の話。この生徒は、将来の夢を実現するため、複数回、同じ大学・学部を受け直し、見事に合格1を勝ちとりました。皆さんの中には、こうして頑張って結果を出している生徒がいます。上南生全員が、入学試験・就職試験・部活動の大会だけでなく、辛い思い等に対しても、決して諦めない、「負けてたまるか」という精神で臨んで欲しいです。ただし、準備や対策なしでは、口先だけになり良い結果は得られません。努力をしていない自分自身にも納得ができないでしょう。奇跡はそう簡単にはやってきません。

そして、ライバルがいるといいです。ライバルとは競争相手でもあり、お互いを高め合える良き仲間です。私たちがモチベーションを持ち続けるには、身近で苦楽を共にする仲間が必要です。仲間同士で、あの子が頑張っているから、私も「負けてたまるか」。気持ちの繋がった者同士で、団体戦でチャレンジしていけると良いです。生徒たちが、先生たちも含めて「チームあげなん」として頑張り合える、そんな学校になっていって欲しいです。

まずは、生徒の皆さんの頑張りを期待します。私たちにそのお手伝いをさせてください。一緒に頑張っていきましょう。

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本校の取組

新しい年が始まりました。

本年も生徒一人一人が自分らしく輝く学校になるよう取り組んでまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。

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12月23日(土)に地元の聖学院大学と連携し、本校の参加希望生徒を対象に大学体験プログラムを実施していただきました。年末にも関わらず、経営企画部の担当者や入試担当の方、さらには、ボランティアの大学生にご協力いただき、貴重な上級学校体験をすることができました。企画の中身を半年前から練ってきて、参加した生徒・教職員一同にとって、とても素晴らしい内容となりました。

 

 

 

 

 

 

プログラムの最初は、大学生の担当者の進行で、大学紹介をしていただきました。聖学院大学では、現在、本校の卒業生が20人在籍し学業に励んでいるとのことで、卒業生の活躍を微笑ましく思いました。

大学授業体験の講義では、「思春期・青年期の心理学」〜思春期・青年期の特徴や心理的課題について〜 と題し、心理福祉学部教授の村上純子先生に約1時間の講義をしていただきました。生徒からは、「大学の講義を初めて聞いて、新鮮で楽しかった。」「面接のときに、心理学を学んでおけば、相手が求めていることがわかってよい。」などの感想がありました。

その後の大学生との交流会では、「高校時代に何をするべきか」をテーマに、グループ座談をしました。5人程度の生徒に対し大学生が2人ついてくれ、「高校の時に何を意識していたのか。」「進路を決めるまでにどんな気持ちの変化があったのか。」等、熱心に語ってくださり、とても参考になりました。

最後のキャンパスツアーでは、チャペル内も案内していただきました。今回の目玉は、10数年ぶりに行われるというチャペルでの結婚式。2階から見させていただきました。教会での結婚式の見学だけではなく、昨年お披露目となったパイプオルガンで、「主よ、人の望みの喜びを」「ノエル」「O  Holy  Night」の演奏を聴かせていただき、最高のクリスマスイブの前日となりました。生徒からは「パイプオルガンの音色がとてもきれいで心打たれた。」「パイプオルガンの鍵盤が3段あり驚いた。」等の感想がありました。

 

 

 

 

 

聖学院大学の関係者の皆様、今回は本校のために格別なるご配慮をいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

【12月25日夜のツリー】

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今年もお世話になりました

本日終業式を行い、2学期が終了しました。2学期は行事が多く、学校行事開催後の感染症拡大が心配されましたが、本校ではコロナやインフルエンザ等による学級閉鎖になることはなく、お陰様で学校の教育活動をつつがなく行うことができました。保護者の皆様や地域からのご協力に感謝申し上げます。

3年生は進学や就職の試験に挑み、現在、約9割の生徒が卒業後の進路を決定することができました。今年はうさぎ年、生徒たちが大きく飛び跳ねることのできた1年であった思います。残りの高校生活を本校の最高学年として下級生の見本となってくれることを願っています。

残り約1週間で今年も終了します。皆様にとってどんな年だったでしょうか。来年も良い年が来ることを祈っております。引き続き、本校教育活動への御協力と御支援をよろしくお願いいたします。

 

終業式校長講話(抜粋)

哲学者の森信三先生の言葉、「時を守り 場を清め 礼を正す。」を紹介しました。

 ・時間を守っている人は、周りの人に信頼を与えることができます。

 ・掃除がしっかりできる人は、気配りができる、心もきれいな人です。

 ・本校の生徒の強みは挨拶がしっかりできること。礼を正し、相手をリスペクトする心を持ち続けてください。

誠実に一生懸命やっている人には、知らず知らずのうちに味方がついてきます。良い人間関係を作っていきましょう。

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卒業生の活躍

上尾市内の老舗の和菓子店に寄った時の出来事です。

店舗内の従業員は2人で接客をしていましたが、この日はお客様が多く大変そうでした。にもかかわらず、若い女性店員がお客様の注文したお菓子を包装しながら、店内の方に大きな声でおすすめ商品を紹介し、手を休めることなく業務をされていました。社員教育がしっかりしていて、店員さんが生き生きと仕事している姿に好感が持てました。そんな中、私は商品購入の順番待ちの列に並び、会計を終えたのですが、この店員さんから突然「上尾南高校の先生ですか。」と話しかけられました。昨年の卒業生でこの店に就職した生徒はいなかったのでちょっとびっくり。どうやら、私が学校で使っている吊り下げ名札を外すのを忘れて、そのままつけていたので分かったようでした。忙しい合間でしたので、十分話をすることはできませんでしたが、「3年前の卒業生です。先生方によろしくお伝えください。」とのことでした。学校に戻って当時の担任に伝えたところ、笑顔で喜んでくれ、彼女の高校生活の話で盛り上がりました。

本校卒業生が街で声をかけてくれたこと、そして、バイタリティにあふれて活躍していることが何より嬉しかったです。

この文章をお読みの卒業生の皆さん。引き続き活躍されることを願っております。また、街で会いましたら遠慮なく声をかけていただき、学校のことをお話しできればと思います。

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ブラボー! 上尾南生

本校の修学旅行、HPでお知らせしたとおり、11月19日(日)から11月22日(水)までの3泊4日、広島・関西に行ってきました。

今回の修学旅行の目的は、平和学習もさることながら、2日目に宮島から大阪までの班別行動、事前学習から始まり、「上南QUEST2023 Destination Anbassador Project (旅行目的地の観光大使として、テーマに発案し、誰かを幸せにする旅行企画をフィールドワークする)」の達成でした。

本校生徒は、想定外のことに見舞われながらも、誰かを幸せにする企画を考え、大阪のホテルまで無事にたどり着けるのか。生徒も教員も不安でした。計画段階では、ホテルまでの行程で、広島・尾道・岡山・姫路・神戸・大阪等の目的地2か所に必ず寄らなければならないとし、入念なプランを立てさせました。しかし、前日夜の班長会で、日ごろSuicaに慣れた生徒たちに渡された紙の切符は普段手にしたことがなく、全員どうしたらよいのか戸惑うばかり。班長会を終えても、生徒たちはほぼ全員残って、添乗員さんや教員に質問をしていました。

2日目当日、生徒たちは、「広島から大阪方面に行くべきところ、反対の山口方面・新山口駅まで行ってしまった。」といういきなりのハプニングとなった班がありましたが、すべての班が時間内に大阪のホテルに到着することができました(最後の班は時間ジャストにホテルに到着)。これには、私たち教員は驚かされました。添乗員さんも多くの班行動を見てきたが、遅刻なしは初めてとのことでした。今回、本校生徒の立派さを見させてもらいました。

教育関係者にとっては、時間内に全員の生徒が揃うことが、いかに大変なことか想像がつきます。今回の成功は、時間内に到着しなければならないという生徒の意識の高さもさることながら、日頃から、時間に余裕を持った行動をするよう話している先生方の指導の両輪の力による結果だと思います。

天候に恵まれ、生徒からは「修学旅行が楽しかった。」という声をたくさん聞かせてもらいました。今回の旅行で、私は「2日目の班行動の遅刻者なし」が一番の思い出であり、よいお土産となりました。また、2学期末に行われる今回の修学旅行のプレゼンテーションがとても楽しみです。

生徒の皆さん、ありがとうございました。

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パイプオルガンの演奏を聴いて

11月3日(金)、4日(土)の2日間、聖学院大学でヴェリタス祭(学園祭)が開催され、その特別企画でチャペルに設置されたパイプオルガンのお披露目ミニコンサートが行われました。

このパイプオルガンは、10月28日(日)に行われた聖学院大学の創立120周年記念式典で、初めて関係者に演奏され、一般の人が聞くことができるのは、ヴェリタス祭が初めてとのこと。ご案内をいただき、足を運ばせてもらいました。

演奏前の小池学長先生の挨拶では、「このパイプオルガンは池袋の東京芸術劇場のパイプオルガンと同じ業者が製作している。」「チャペルにあった音にするため、製作に長い日にちを要していて、まだ完全には完成していない。」「約2,800本のパイプが使われている。」等のお話をいただきました。このような素晴らしいチャペルが本校の目と鼻の先にあることを幸せに思いました。

演奏1曲目は「トッカータとフーガ」。パイプオルガンの音色を聞いて、思わず鳥肌が立つような感覚でした。CDで聴く「トッカータとフーガ」とは別世界。チャペル内で、プロのオルガニストによる演奏、全部で4曲披露していただきましたが、恍惚感を感じながら聴くことができました。

本校では、聖学院大学との連携で、12月に生徒が上級学校訪問をさせていただき、大学の先生の講義を受けるとともに、パイプオルガンの音色を聴かせていただく予定です。聖学院大学の関係者の皆様に感謝するとともに、生徒とともに、当日を楽しみにしています。

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