【2学期終業式】おかげさまで無事、冬季休業を迎えることができました。

投稿日時: 12/22 教頭

12/22(金)、本日は終業式です。

1年ぶりに全面公開となったオリーブフェスティバルから始まり、ロードレース大会、修学旅行と行事目白押しの2学期となりました。

コロナは終息の気配をみせたものの、インフルエンザが猛威を振るい、学級閉鎖・学年閉鎖が相次ぎ、スムーズな教育活動ができず四苦八苦しましたが、何とか2学期を終えることができました。

以下、本日の掛川校長の講話になります。

【校長講話】

(要約)

  • 二学期は学校行事が目白押しでした。コロナの影響で思い通りに行事ができない年が続きましたが、二学期始まってすぐの文化祭、大変見事でした。2年生の修学旅行は、予定通り沖縄で実施できました。
  • 一年で一番長い二学期、幸い、皆さんの感染防止対策のお陰で学校閉鎖の措置は取らずに済みましたが、学級閉鎖、学年閉鎖など生徒1の皆さんにはずいぶん不安な毎日を過ごさせてしまったと感じています。3年生の進路に向けた頑張りが報告され、大変頼もしく思います。1,2年生は学力の差が少し開いてきたように感じます。学習は与えられるものから自ら取りに行くものに変わってきています。
  • 「目的」は最終的なゴールであり、「目標」は目的を達成するための具体的な手段を指します。目的と目標を混同している人は、勉強していても結果が出にくくなることがあります。是非皆さんは結果につながるような努力をしてほしいと思います。
  • 森岡毅さんが書いた「苦しかったときの話をしようか」という本は、自分のキャリアを決定する際に参考になる本です。森岡毅さんは、USJや丸亀製麺の経営危機をV字回復させた立役者であり、今は沖縄県の今帰仁村で大自然を利用した持続可能な大型テーマパークの建設に携わっています。この本は、ビジネスマンである父森岡毅氏がわが子のために書いた「働くことの本質」に関する本で、自分のキャリアを決定する際には、自己の特徴(強み)の理解、それを磨く努力、環境の選択の3つしかコントロールできないことが大切であると述べています。自分の強みは好きなことの中にあるはずであり、自己分析をして自分の宝物を探し、それをどんどん磨いていくことが理想の実現への近道です。そのことが自分の進路決定の上で最も重要なことです。

(全文)

皆さん、おはようございます。掛川校長です。2学期の終業式はリモートで実施することになりました。12月に入ってからインフルエンザが猛威を振るっており、対面での実施が困難になったためです。今日は3つのお話をさせていただきます。1つ目は、2学期を振り返る話です。2つ目は「目的」と「目標」の区別という話、3つ目はキャリアについてです。

2学期は学校行事が目白押しでした。コロナの影響で思い通りに行事ができない年が続きましたが、2学期始まってすぐの文化祭、大変見事でした。コロナ禍でブランクが空いてしまったにもかかわらず、生徒2会や実行委員の皆さん、各参加団体の皆さんに様々な点で努力、工夫していただき、本当に感謝しています。出来ないことを嘆くのではなく、出来ることを工夫し、ポジティブな発想でオリーブフェスティバルを成功させたこと本当に素晴らしいことだと思います。また、2年生の修学旅行は、予定通り沖縄で実施できました。中止の決断をしなければならない年、行き先を変更しなければならなかった年と続きましたが、やっと平常に戻せたことを大変喜ばしく思います。初日の平和学習、二日目のコース別体験学習、三日目のタクシー研修と絶好の天気に恵まれ、貴重な経験をすることができたことと思います。2年生の皆さんは、この貴重な経験を今後の学校生活に生かしていただければと思います。また、今週の球技大会においても多くの皆さんの笑顔を見ることができました。大会を通じて、クラスの絆を深められたことと思います。

昨日、成績会議が終わりました。1年で一番長い2学期、幸い、皆さんの感染防止対策のお陰で学校閉鎖の措置は取らずに済みましたが、学級閉鎖、学年閉鎖など生徒3の皆さんにはずいぶん不安な毎日を過ごさせてしまったと感じています。そんな中、3年生の進路に向けた頑張りが報告され、大変頼もしく思います。これから共通テストや一般入試に臨む人もいると思いますが、学力は試験日の当日まで伸びますので最後まで諦めずに全力で頑張っていただきたいと思います。進路が決まって気が緩んでいる方、まわりにはまだ、自分の夢実現のためにラストスパートをかけている仲間がいることを忘れずにいてください。 

1,2年生は学力の差が少し開いてきたように感じます。学習は与えられるものから自ら取りに行くものに変わってきています。自分の将来を見据え、今やりたいことではなく、今やっておかなくてはならないことをしっかりと見極めてください。

2つ目の話は、「目的」と「目標」の違いについてです。皆さんは「目的」と「目標」の言葉の違いを理解していますか?おそらく多くの人は、両方とも同じように「ゴール」のようなものという意味で使っているのではないでしょうか。実は両者には明確な使い方の違いがあるのです。

英語で言うとわかりやすいかもしれません。「目的」は英語で「GOAL]または「PURPOSE]と言います。「こんなことがしたい」という最終的なゴールが目的だと言えます。「資産家になる」とか「英語が流暢に喋れるようになる」とかがあてはまります。

「目標」は英語で言うと「TARGET]です。目的にたどり着くために立てる中間的な指標や行動、2字のことを指します。 例えば、「お金持ちになるためには起業する」とか、「こういう企業に入社する」とか、「こういう企業に入るためにはこういう大学に行く」、「英語が上達するためには英単語を2000個覚える」というようなことを指します。 微妙に意味が異なっている言葉をしっかりと使い分けられる人とそうでない人で違いが出てきます。そして、言葉というものは不思議なもので、ただ言葉としての微妙な違いを理解していないというだけで、いろいろなところで少しずつ差が出てきます。

この「目的」と「目標」を混同している人は、勉強していても結果が出にくくなることがあります。「今日の勉強の目的は?」と聞かれたときに「課題を終わらせること」と答える人が多いです。でもこれは「目標」であって「目的」ではありません。「その課題を終わらせることでどうなりたいのか」まで考えて取り組まないと目的のない勉強をしてしまうことになってしまいます。「この分野の問題を確実に解けるようにする」「昨日勉強した分野を復習する」というような目的を考えられている人のほうが成績は上がりやすいはずです。このことは部活動でも同じことが言えると思います。是非皆さんは結果につながるような努力をしてほしいと思います。

3つ目の話は、キャリアについてです。キャリアとは直訳すると職業の経歴とか仕事の経験という意味になります。みなさんはこれから自分のキャリアを選んでいきます。3年生の中には既に進路が決まった人もいるでしょうし、これからという人もいます。1.2年生はまだ、自分がどのような方面に進むか決まっていないという人もいるでしょう。そんな皆さんにヒントをあたえてくれるであろう本を紹介します。マーケターであり実業家でもある森岡毅さんが書いた「苦しかったときの話をしようか」という本です。大学生で就職活動を始めようとしている自分の娘さんにあてて書いた本です。高校生の皆さんにはまだちょっと早い部分もありますが、参考になることもありますので、紹介いたします。みなさんは、森岡毅という人の名前を聞いたことがありますか?USJや丸亀製麺の経営危機をV字回復させた立役者です。今は、沖縄県の今帰仁村で大自然を利用した持続可能な大型テーマパークの建設に携わっている人です。このビジネスマンである父森岡毅氏がわが子のために書いた「働くことの本質」に関する本です。以下、本文の中から何か所か引用いたします。

・自分のキャリアを決定していくうえで、コントロールできることは、?自己の特徴(強み)の理解、?それを磨く努力、?環境の選択の3つしかない。自分のユニークな特徴さえ認識できれば、一人一人が特別な価値を生む可能性がある。 ・働くということは、どのような仕事でも苦労や悩みは付き物である。大事なことは自分に合った苦労を選びやすくするために、できるだけパースペクティブ(本人が認識できる世界、将来の見通し、展望)を広く持つことだ。

ここで私が皆さんにお伝えしたいのは、進路を考える上で是非自分の強みを見つけて欲しいということです。自分の強みはきっと好きなことの中にあるはずです。皆さん自身が一度しかない人生をよりよく生きるために、この冬休み自分自身の強みが何であるかという自己分析をしてみてください。自分の宝物を探し、それをどんどん磨いていくことが理想の実現への近道です。そのことが自分の進路決定の上で最も重要なことです。

以上、今日は3つの話をさせていただきました。 南稜生の皆さんが、健康管理をしっかりと行い、よい年末・年始を迎えられるよう祈念して、私からの話を終了いたします。