ご挨拶が遅くなり、申し訳ありません。4月に校長として着任しました、横瀬正史です。ホームページのリニューアルに合わせて、初投稿です。
新年度がスタートして1か月、社会も学校も徐々に日常の生活を取り戻しつつあります。部活動でも、春の大会で多くの幕総生が活躍しており、1年生も刺激を受けていることと思います。
感染症対策はまだまだ気を緩めることができませんが、授業や学校行事、部活動など、生徒の皆さんが充実した学校生活が送れるように取り組んでまいります。よろしくお願いします。
【総合学科】
総合学科の国際理解講演会は特別支援学校で教員として勤務されておられる篠田紗枝先生を講師にお招きし行われました。篠田先生は平成28年から平成30年の2年間、障害を持つ方の支援をするために現職教員参加制度で青年海外協力隊員としてベトナムのトゥイアン障害者リハビリステーションに派遣されました。現地では教員に障害を持つ方の支援方法や教材づくり等を指導し現地の特別支援教育に貢献されたそうです。
篠田先生のお話しでは、「国や文化が違っても、違いを認め合えれば心は繋がれる」「つながることで、豊かな人生や社会を築いていくことができる」そのために生徒の皆さんは「まずは世界に目を向けることからはじめよう」「その中で自分が興味関心をもったことやできることに挑戦してみよう」というメッセージをいただきました。最後には多くの質疑応答が行われ、貴重な体験となりました。
国際理解講演会【看護科】
看護科での国際理解講演会は、看護師の政門那美先生を講師にお招きして行われました。政門先生は、JICAの海外協力隊員として2年間、東南アジアのラオスに派遣され、医療支援等に貢献した方です。ラオスでは、医療設備も技術もが整っておらず、日本での医療との違いに苦労されていたようです。
政門先生のお話の中で最も印象的だったことは、日本で培った医療技術や設備が絶対的に正しいと考えてラオスの医療環境をその状態に近づけようと技術の伝達だけをしたがうまくいかなかった時に、逆転の発想で自分がどうしたらいいのかをラオスの看護師たちに問いかけ、一緒に考えて協働することでラオスの人々の心の中に入っていくことができてうまくいったお話でした。
真の意味での歩み寄りが大切であるのだと皆が感じ、将来医療に携わる者として参考になる講演会であったと思います。